ショートクランクがオススメされる最近の風潮に逆らって、クランク長を167.5mmから170mmに変更してみました。ちなみに私は身長165cmなので、1/10推奨法だと165mmが適正とされています。しかし、元々165mmは短すぎるように感じていました。
また、これまでは167.5mmのSUGINOのOX901Dを使用していましたが、そのクランクをビアンキに取り付けることにしたので、フェルトのFR1には170mmのデュラエース FC R9100 を取り付けることにしました。
デュラエースのクランク、FC R9100のインプレ
DURA-ACE(デュラエース) FC R9100 クランクの取り付け交換
クランクの取り付けについてはシマノのマニュアル通りで全く問題なし。
クランクの軸と、BBのシール部分に防水の為にグリスを塗っておきます。
因みにフロントディレーラー FD R9100 は調整がしやすくてやっぱり良いですね。誰でもネットの情報だけでいけると思います。(要トルクレンチ)
また、別件ですがOX901Dはクランクのボルトがアルミで出来ているので、頻繁に交換するならステンレス製のボルトに交換することを推奨。ここは強めのトルクで締める必要があるのでナメるとえらいことになります。
チェーンリングは46-30T⇒50-34Tに変更
最大の変更点であるチェーンリングの大きさ。46T-30Tならずーっとアウターにかけっぱなしで問題ないので快適に走ることが出来ます。
今回、改めてコンパクトクランクの50T-34T、リアは 11T-30Tにセット。
どうしても掛け替えが多くなるので若干煩わしいですが、まぁ慣れの範疇ですかね。そして、これでも10%くらいの登りは大丈夫ですね。やはりフレームを交換してダンシングをしやすくなったことが大きく影響しています。厳しい坂でアタックできる。そしてサドルをアリアンテにしたことで腰が安定し、ハムストリングスで踏んでいける。
貧脚一番の心配である、坂を登れないかも!?という点は杞憂に終わりました。
クランク長167.5mmから170mmへの変更の影響は?
以前は回しにくく感じた170mmのクランクですが、今回は別に回しづらいようには感じませんでした。
ハンドル位置が以前より近く高く、サドルの位置を少し低めにしたからだと思います。やはりクランク長を変えるとポジションの変更は必要です。また長めにすると、背筋などを含めた全身の筋肉を使うような感覚が強まります。
ショートクランクの場合、回転数を上げて走るには適しています。(私は165mmだとケイデンス100くらいが回しやすく感じます。)2.5mm長くなると、意識しないで回すとケイデンスが10弱落ちる感じ。
つまり速く回したい人はクランク短め、トルクで回したい人は長めが良いでしょう。
クランクが長すぎるかどうか、どうやって見極めるべきか??
目安としては、クランクを長くしたときに、最高ケイデンスが落ちるようであれば、確実に悪影響が出ていると考えられます。私の場合は167.5mmで最高ケイデンスが200だったのが、170mmに変えた直後は最高180くらいに落ちたのですが、すぐに慣れて200回せるようになったので問題ありませんでした。(ペダリング上達の為に、たまには最高ケイデンスで回す練習をしましょう^^)
また、今回、ダンシングを多用するようになったので、クランクが長いのは特に問題にならず、むしろ好印象。(逆に短いとダンシングはやりづらいです)
デュラエースのクランク、FC R9100のインプレ
今回走ったコースは、100キロで獲得標高1000mの山中のコース。5-9%くらいのアップダウンが点在する感じのコースです。
しかし足に来ることもなく、走りきることが出来ました。(ホイールはシャマル)
以前、FC R9100は剛性が高すぎると書いたことがありますが、その時は踏みすぎていた(自分を追い込みすぎていた)のと前乗り気味だったのが原因だと思います。そうではなく回転重視か、ダンシングだと問題なし。また少し余裕をもってハムストリング重視でヒルクライムする分にはペダリングも乱れないので問題ありませんでした。
またシューズをシマノのRC9に変更したことも効果がありました。土踏まずのサポートを含めたフィッティングが良いので足に負担が少なくなって、登りやすい印象です。
FC R9100はチェーンリングの剛性が高く、ホイールとの直結感が強くなります。
またFC R9100で一番びっくりしたことは下死点でヌケが良く、クルッっと回る感覚があります。(これが軽量化の効果??)
FC R9100のクランク剛性×ホイールとの相性問題
さて、その後FC R9100で乗り込むにつれてホイールとの相性問題があるように感じています。具体的にはBORA WTO45と合わせると固すぎ、シャマルでちょい硬い、キシリウムエリートUSTで適切、COSMIC PRO CARBON UST なら柔らかめ、といったところです。ロングライドでボーラWTOは選びたくありません。
このように剛性が強すぎる場合、ホイールで調整するのも良いですし、他にはペダル、シューズでも調整できると思います。全部ガチガチのコンポを選ぶと私には固すぎるということが分かったので、全てハイエンドで組み場合は、どこかで適切に抜けのある組み合わせを探すことも必要かもしれません。
剛性の調整はペダルでも可能
Qファクターを広げると体に合う場合があります
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