C15、C17、C19、C21、C23、C25・・・リムの内幅はどれくらいが最適なのか?悩めるリム幅問題、ディスクロードとリムブレーキについて

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最近のホイールってリムの内幅に数多くのバリエーションがあります。C17、C19、C21・・・一体、どの幅のホイール買ったらいいのでしょうか?

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C15、C17、C19、C21、C25・・・リムの内幅はどれくらいが最適なのか?悩めるリム幅問題について

新しいホイールを買おうとすると、リムの内幅が数多くラインナップされています。例えば最新のデュラエースのホイールはリムの内幅が21mm。マヴィックのアルミホイールもC17からC19にアップデートされています。ここ数年のリム幅の変化はとても速く、私は新しくディスクロードのホイールを買おうにも、どのリム幅買ったらええねん??状態でした(^^;。

ロードバイクがリムブレーキからディスクブレーキになったことでの変化

結論から言うと、リムブレーキだとキャリパーの問題でタイヤ幅は25cや28cまでだったけど、ディスクロードになって許容されるタイヤ幅が広くなった!だからバイクの設計にあったタイヤ幅を選び、そしてそれにあうリム幅を選ぶ必要があるということと思います。

どうしてもタイヤ幅に制限があるリムブレーキキャリパー。なお、ケーブルを外せるVブレーキやカンチブレーキならその制限はありません

リムブレーキのロードバイクのリム幅

少なくともリムブレーキのバイクなら、ホイールはC15、C17、C19のどれかでしょう。あくまでこれまでの印象ですが、23cならC15、25cならC17、28CならC19を選ぶとマッチングが良い感じがします。個人的にはC17リムに25cを入れるくらいがリムブレーキは好き。C19リムに28cを入れるとリムブレーキもバイクに安定感が増し、かなりマッチョな印象になる。

やっぱり軽くてしなやかで扱いやすいリムブレーキのロードバイク

話が脱線しますが、正直にいってリムブレーキのバイクはコスパが良いと感じます。R7000系の105とレーシング3やキシリウムエリート、25cのタイヤで十分軽快なバイクに仕上がる。最初の一台で舗装路しか走らないなら、リムブレーキのバイクが良いのではないでしょうか。

どうしてもディスクブレーキのバイクは同じ金額だと重くなるし、ホイールにスポーク本数が増えて空気抵抗が悪化する、油圧でハンドル回りが重くなるという問題があります。→全部お金を出せば解決できるんですけどね(^^;(ROVALとDi2買えば・・・)

ただ、将来的にはフレーム設計がアップデートされないリムのバイクに対して、最新技術で作られたディスクフレームの方が高性能になってくるだろうと思います。ピナレロもハイエンドのDOGMAはリムブレーキ版を出していますが、2022年からは下位モデルのリムブレーキのラインナップが一気に縮小してしまいました・・・

ディスクロードの場合のリム幅とタイヤ幅は?

さて、リム幅の問題に戻ってディスクロードの場合。ディスクロードはタイヤ幅が豊富なのでどのリム幅を選択するべきか難しくなります。これはもう完全にバイクの設計次第になるでしょう。

例えば、ブリジストンアンカーのRP9や、ビアンキ スペシャリッシマ、ピナレロのDOGMA F DISKは、試乗車に25cが履かせてありました。

アンカーのRP9は25mmのエクステンザがついていました、で、印象は高級リムブレーキのような挙動。ホイールのリム内幅は20mm

それぞれ最大タイヤ幅は28c。RP9は30cまでの様です。

C17リムと25cだったスペシャリッシマ、これもすごく良かったです、

このような25c~28c位が最適に設計されているレーシング系バイクの場合、C19リムが良さそう(新ETRTO規格で25~28cのタイヤはC19リム基準での設計だし)。太めのC21リムもあり。25cを中心に使うならC17リムも良いでしょう。

新ETRTO規格について

新ETRTO規格についてはサイスポの表が参考になりました。

旧基準(タイヤ幅)リム幅新ETRTO基準のタイヤ幅
21-25mm15c18-21mm
28-32mm17C22-24mm
35-50mm19C25-28mm
52-60mm21C29-34mm
23C35-46mm
以下のリンク先より引用
ヴィットリア「ザフィーロ」2種がモデルチェンジ|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp
ロードタイヤメーカーのヴィットリアが「ザフィーロ」2種をモデルチェンジし、「ザフィーロ プロ ファイブ」と「ザフィーロ ファイブ リジッド」を販売する。両製品ともトレッドデザインがセンタートレッドデザインとなり、新ETR

表中で25c~28cのタイヤはC19リムが基準とされています。だから C21リムに装着すると表記よりも少々太くなる。新ETRTO規格で25CのタイヤをC21リムに履けば、恐らく26mmくらいの太さで乗ることが出来るでしょう。

リムが太くなるとどれくらいタイヤが太くなるか?についてはAGILESTの表記が非常に分かりやすいですね。

タイヤの太さの変化が分かりやすいアジリストの表

私の経験でも28cのタイヤをC23リムに履かせると約30mmになり、また32cのタイヤをC25リムに入れると約34mm相当になっています。つまり基準のサイズよりも内幅が2mm太くなると1mm弱タイヤが太くなる。

オールロード系のディスクフレームのリム幅は少々悩ましい・・・

ホイールの話に戻ると、オールロード系のバイクはちょっと話が変わってきます。例えば cervélo(サーベロ) Caledonia(カレドニア)は完成車で内幅21mmのホイールに30cのタイヤ。最大タイヤ幅は35mm。

カレドニアの105完成車。タイヤには30cのザフィーロがアセンブルされます。

チャプター2 TOAも30cのタイヤが想定されたバイクで最大32mm。つまりオールロード系のこれら2台と、レーシング系のRP9やスペシャリッシマ、DOGMA Fはタイヤに関する設計思想が根本的に違う。オールロード系はC21リム×28cタイヤより太い方がマッチングが良さそう。細いタイヤを履かないなら、ZIPP303fcのような C25リムの選択もアリでしょう。

ZIPP303Firecrest はC25リムですが、こちらは C23リムとなる ZIPP303s

このオールロードは、舗装路からライトグラベルまでと乗り方の幅が広いので、リム幅の選択も少しややこしいところだと思います。

オールロード系のディスクロードにC17リム×25cクリンチャータイヤ だと少し細すぎるような気がする・・・

私はディスクのオールロードTOAを購入したとき、リムブレーキと同じようにC17リムに25cタイヤで最初組みました。これは、ヒルクライム性能に振った組みあわせです。登りが軽くてパッと分かる良さがあります。

最初 C17リムと25cのタイヤで組んだCHAPTER2TOA、ヒルクライム用や舗装路のロングライドならこれで良かったのだが・・・

しかし、オールロード系として乗るなら BORAの C17リム × 25cクリンチャータイヤ というのは少々物足りない。例えば、チャプター2 TOAはトラクションが良いため相当の悪路でもリアが滑らない。

この道でも25cで滑ることなく平気だったのに超驚いたTOAのトラクション! ※安心してください、舗装路です

この悪路を平気で走れるフレームなら、25cのクリンチャーよりも28c以上のチューブレスタイヤに変えたほうが楽しく走れる範囲が広くなる。しかも、舗装路でのデメリットはあまり感じない。

そしてタイヤとフレームのマッチングに関してはフロントの方が顕著。悪路では当然太いタイヤが有利だし、下り坂ではフロントに25cより28cを入れた方が安定した下りが出来る。これは、オールロード系に限らずフロント剛性が高くなっている他のバイクにも言えることだと思います

フロント30mmくらいあれば割とどこでも行けます。また、舗装路を150kmくらい走った場合も、25cより疲れが減ったように感じます

で、当初C17リムで組んだバイクですが、結局C23フックレスリムに買い替え。30mm相当のチューブレスタイヤを低圧運用できるZIPP303sに交換しました。登りは少し劣りますが、平地と下り&悪路に強くなり、よりオールラウンダーになりました。↓

ところで、32mmのタイヤで走ってみた場合も太すぎると感じることなく超良かったです。このホイールなら32cでもBORA×25cより登ると感じました。

結局25c~32cくらいまでの楽しみ方があるオールロード系。リム幅は迷うところですが太めの方が楽しいんじゃないでしょうか。C21~C23くらいのリムなら両方対応できるでしょう。

リムの外径が太いメリット!?

また、リムの外径が太い意外なメリットとして、エアロ性能が良くなる印象があります(特に上のASTUTOのホイールで感じました)。これは恐らく太いリムのお陰で、スポークにあたる風が減っているからではないかと思われます。※ちゃんとデータを取ってるわけでないので、あくまで可能性としてですけど(^^;

ディスクブレーキのグラベルバイクっていうか35mmくらいのタイヤの場合

グラベルバイクの場合は装着したタイヤがより太くなる、太いリム幅の方が有利

リム内幅25mmあるTOKENのホイール

リム内幅25.3mmのフックレスリムだと、32cタイヤが約34mmになりました。

上が20年前の自転車(26インチフルリジッドMTB)、下が最新式の自転車です。こうしてみると、自転車ってめっちゃ進化しています!

このフックレスリム×チューブレス化して3気圧入れたものは非常に優れています。タイヤがほぼ同じ太さになる組み合わせの、細いクリンチャーリム×1.25インチタイヤ×6気圧のホイールと比べると、フックレスリムの方が振動吸収性も良く、圧倒的に滑らかに転がります。これにはホイールの進化を感じました。

最近発売されたSHIMANOのグラベル用カーボンホイール WH-RX870 なら、C25リムで32mmハイト、1461gとまさにど真ん中のスペックですね。

GRXのカーボンホイール。これまでのGRXホイールからリム内幅がグっと広くなっています。

まとめ:結局ホイールのリム幅はどうしたらいいのか??

まとめるとディスクブレーキのバイクを買うに当たっては、まず「どのタイヤ幅で乗るのか?」でバイクを選ぶことが重要!レーシングバイクなら外周部の軽い25cが有利でしょう、一方で未舗装路(や路面の超悪い舗装路)も視野に入れるなら30cくらい欲しい。ディスクブレーキの制動力を活かそうと思うと、タイヤは太めが有利。そうすると外周部が重くならないように、REVOLOOPやシュワルベのエアロザンなどの超軽量チューブか、チューブレスタイヤを選択したいところですね。

シュワルベのAEROTHAN レース用なら41g
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細いタイヤを想定して作られているスペシャリッシマとRP9

エアロだけど30c位のタイヤが想定されているKOKO

リムブレーキだと、超絶に凄いコスパだと感じたのがGITANTのTCR

32cを試したら、めちゃくちゃ転がりが良くて感動した GP5000sTR。オールロード系にもおススメ出来ます。

チューブレスタイヤのススメ

リムのBORA WTOやコスミックカーボンと比較しても「遅くない」と感じる太いタイヤとTOKENのホイールの組み合わせ

軽量チューブについて

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