日光 細尾峠のヒルクライムと足尾銅山探訪ライド

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日光でのヒルクライムといえば「いろは坂」。そしてツールド日光で走る「霧降高原から大笹牧場」。他にも「金精峠」や「光徳牧場から山王峠」と走りごたえのある坂が沢山あります。眺望の良い「半月山」もいいです。

さて、いろは坂に行くとき、きっと何気なく通り過ぎる橋のある交差点(細尾大谷橋)。この橋を左折していけるのが標高1195m「細尾峠」。この細尾峠と足尾銅山のライドがとても良かった。

本当に人里離れた山の中です。マジで民家が見えない。
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日光 細尾峠の旧道。いろは坂と違って静かに登れるヒルクライムコース

細尾峠の魅力は車がほとんど来ないこと!静かに走ることが出来る

紅葉シーズンのいろは坂、平日ならまだしも、土日に登ろうとすると車通りが多いです。

日光の紅葉を味わいにいくのであればこの細尾峠はいかがでしょうか??今はトンネルが出来て旧道になっているので車はほとんど通りません。しかも標高1195mと走りごたえ十分。

 

細尾峠へのアプローチ

いろは坂に行く途中に通ったことがある「細尾大谷橋」この交差点を左折。

そこからすぐの細尾町の信号を右に入り旧道の細尾峠に向かいます。

長い長い峠道の看板。車の通らない人里離れた長い峠道。。。想像しただけでグッと来る。

※これは今回の入り口「細尾」の看板ではなく、出口に当たる「足尾」側の看板です。

長い長い峠道「細尾峠」の核心部

本当に長い九十九折れの峠道。展望も無い。しかし、なぜかこんな場所に石積みの遺構が残っている。

一体これはなんだろう??と気になります。これは足尾銅山からの鉱山資源を日光にロープウェーで届けていた名残だということ。そしてそれ以前は馬車などでこの道を通って荷物を運んでいたそうです。

細尾峠旧道

峠に到着するとハイキングコースに前日光高原と書かれています。ここから(鹿沼にある)古峰神社の上の前日光高原まで続いているんだなぁ。。。ちょっと歩いてみたいですね。

峠を越えると少し展望が良くなって急坂のダウンヒルになります。下りはあっという間に足尾側の出口に到着。

足尾からの方が斜度がきつくなるようなので、今回のように日光細尾側からのヒルクライムのほうが傾斜が緩めで登りやすいでしょう。

細尾峠からは足尾銅山の町を探索するのがオススメ!

ここからですが、峠の下のトンネルは2キロ以上ある上に、自転車用の歩道は狭く、通過するのはちょっと怖いと思います。ですのでここまで来たら日光に戻らず、渡良瀬渓谷から足尾銅山に出るのがおススメです。

一応、足尾町の中心街(通洞駅)付近に少しだけ食事できるところがあります。今の足尾の中心街ですね。

いくつかある食堂の一つ、さんしょうや

街並みも昭和っていうか、大正っていうか良い感じなので是非観光しておきましょう。

通洞駅ちかくにある、植佐食堂のソースカツ丼、コレはカツが柔らかくてとても美味しかった!

こちらは足尾駅。駅前にクラシックな商店があります。

昭和の建物がそこかしこに残っています。

足尾駅近くにある、花の渡良瀬公園のすぐ隣のエリア

昔は多くの人が住んでいたのでしょう。

昔の道が残っています。左右の石積の上に住宅が建っていたのでしょう。

さて、線路沿いに来た道を少し戻って、わたらせ渓谷鉄道の終点「間藤駅」

鉱山へ続く線路。今は使われていない様子。

また、鉱山で働く人の長屋の建物群などが残っています

寄り道して高台に入る道に入るとそこは銅山の社宅跡だったり。。。

国の重要文化財の古河橋

足尾銅山で隆盛を誇っていた時代の遺構が沢山残されています。もちろん未だ活用されているものも。。。タイムスリップしたかのような気分。

廃墟っていうか、昭和っていうか、ここまでくるとむしろ、文明が滅んだ後の世界のよう。「ラピュタ」みたいなファンタジー感です。

なんだか凄く興味がわいてきたので、少し遡上したところにある「銅親水公園」の学習センターで足尾銅山の歴史を見てみました。ここも結構面白いのでおススメします。

銅親水公園から製錬所方面をみたところ

足尾銅山そのものである「備前楯山」の激坂(舟石峠)を登坂!

この足尾銅山の町の北側にある備前楯山

まさにこここそが足尾銅山そのもの。中に1200kmもの坑道が張り巡らされている

ここまで来たから登ってみようと思いアタック!

そしたらこの舟石峠が激坂!stravaで平均9%。体感だと13%くらいが続いていた感じ。

標高差は306mということですが、それ以上にキツく感じました。

なんとか登頂!兎に角これで足尾銅山を制覇しました!

相変わらず足尾の町を除けば本当に何にもない山の中。よくこんな山中で隆盛を誇った町があったものだ。

下山路にも遺構が残っていてかなり面白いです。

封鎖された坑道入り口。

小学校があったという場所。

本当に狭いスペースに人がギッシリ住んでいたことが分かります。

なお、足尾銅山観光に入るのも良いと思いますが、坑道内を歩くので、SPD-SLでは厳しいと思います。歩けるシューズで行きましょう。

足尾銅山観光は、トロッコで中に入って、歩いて出てくることになります

粕尾峠から鹿沼か、もしくは渡良瀬渓谷鉄道沿いに桐生を目指すか

さて、足尾からは粕尾峠を越えて古峰神社から東武鉄道の新鹿沼を目指す方法と、渡良瀬渓谷鉄道沿いに桐生へ抜ける方法があります。

どちらも魅力的ですが、私は足が売り切れてしまったのと、走ったことが無い道なので、桐生を目指しました。

渡良瀬渓谷沿いもこれまでの山がちな風景から水辺の風景に変わり、変化があって愉しめます。

またわたらせ渓谷鉄道の水沼駅には足湯があるので立ち寄ってそこから輪行で帰るのも良いでしょう。

細尾峠はのんびりとしたヒルクライムに最高で紅葉シーズンもおススメ。足尾銅山もトリップ感がヤバイ。旅行気分のサイクリング。

走り終えてみて、「歴史を感じる旅」だったなと思います。

細尾峠&足尾銅山サイクリング、ヒルクライムだけでなく、旅感覚も味わえるので本当におすすめです。

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