BENQ(ベンキュー)SW240 カラーマネジメントモニターのレビュー

この記事は約7分で読めます。
スポンサーリンク

ロードバイクに全く関係ない、写真の趣味に関する記事です(笑)

スポンサーリンク

BENQ(ベンキュー)SW240 カラーマネジメントモニターのレビュー

今回、実売5万円以下の、カラーマネジメントモニター SW240を購入しました。なんでかっていうと、14インチのノートPCで作業していたのですが、写真などを扱うのに、画面が狭いなぁーと。折角だから外付けディスプレイが欲しいので、敢えて広い色を扱える、カラーマネジメントモニターを購入してみました。

BENQ(ベンキュー)SW240 カラーマネジメントモニターのレビュー

結論からいうと、作業がメッチャしやすくなって、緑や赤色がバリバリでます

参考までに伊勢海老の色味の違い。右はiphoneで再現できる色で、左はそうじゃない色。同じアンドロイド端末に表示してスクリーンショットを取っています。

この右側の伊勢海老も、カラーマネジメントモニタならもっと色鮮やかに表示されます。

またモニタを縦位置に回転できるので、縦の写真も大画面で楽しむことが出来ます。

導入の動機:最近はiphoneやMAC、androidの画面の色がメッチャ良い!sRGBモニタでは不足!

最近のiphoneって写真が異常にキレイじゃないですか。実はアレって、「DCI-P3規格」という、これまでのウィンドウズ機(sRGB)よりも広色域のディスプレイを搭載しているからなんですよね。つまりiPHONE7以降は、DCI-P3という広色域に対応しているから写真や画面がキレイ、だから iPHONE って無駄に高いわけじゃないんです。

最新のMACBOOK ディプレイによってこの水色や赤色の深みの再現が全く異なります

そして遂にアンドロイドもこのDCI-P3に対応するようになってきています

ということで折角の一眼レフ(実はRAWで記録するとDCI-P3より遥かに広い色域で記録しています)を持っていても、その色域で編集できないと完璧に宝の持ち腐れ状態。

同じように述べている、真面目なgoogleの発表はこちら ↓

Android にワイドカラー フォトが登場: 対応するために知っておくべきこと
Android Q から sRGB より広い色域を持つ写真がサポートされるようになりました。これらの写真をアプリで利用する方法をまとめました。

とiphone7以降のカメラとディスプレイの仕組みを解説しているサイト

iPhone 7の色域とカラーマネジメントが斬新すぎる
あまり知られていませんが、iPhone 7はカラープロファイルを使ってカラーマネジメントする世界初のスマートフォンです。2016年9月のKeynoteスピーチでPhil Schillerも広色域(Wide color gamut)に対応した...

WEB用途ならsRGBでOK、だったのが、スマホがDCI-P3対応になったことで、sRGBでは色域がもはや十分ではない。⇒ つまsRGBはオワコンになりつつあります

BENQ(ベンキュー)SW240 カラーマネジメントモニターのスペック

ということで、今回私が購入したBENQ(ベンキュー)SW240 モニタのスペック一覧はこんな感じ

  • 画面サイズ 24.1インチ IPSパネル
  • 解像度‎    WUXGA (1920 x 1200)
  • 色域    99% AdobeRGB. 100% sRGB. 95% DCI-P3
  • 表示色   10.7 億色 
  • 表示サイズ(mm)‎ 518.4 x 324.0
  • 画素密度  94ppi
  • カラーモード Adobe RGB / sRGB /  Rec 709 / DCI-P3 / 白黒 / 暗室/ DICOM /キャリブレーション 1 /キャリブレーション 2 / キャリブレーション 3 / カスタム 1 / カスタム 2

ちゃんとDCI-P3モードが搭載されています。

ベゼルも狭くて非常に好印象

画面表示領域は WUXGA (1920 x 1200)で十分か? 27インチディスプレイ BENQ SW2700PT、及び SW270C、SW271 との決め手

迷ったのは4Kモニタ(BENQ SW271に)にするかどうか。しかし、4Kにすると高くなるし、鑑賞距離の遠いPC作業でretinaディスプレイであることは、現状あまり意味ないかなぁと。上で述べたように色域の問題の方が大きい。また4kにはメモリが大量に必要となるというデメリットもあるので、ノートPCでメモリが16GBぐらいの人には宝の持ち腐れになりかねません。

迷った27インチモニタのSW2700PT、2560 x 1440表示

また、2Kモニタ(SW2700PT&SW270C)も迷いましたが、27インチ 2560 x 1440 WQHDにしても画面表示サイズは596.7 x 335.6mm。横は8cm広がるけど縦には1cmしか広がらない

写真のアスペクト比的に27インチは有効活用できませんし、ノートPCの画面領域があるので、横に広げる必要性は無い。結局24.1インチで十分という結論。A4用紙2枚やA3等倍表示できますからね。↓ 16:10っていうのが良いです。

逆に、デスクトップPCの人には余白を有効活用できる、27インチがおススメできます。自分なら、ベゼルが狭くなっているSW270Cを選ぶかな。

SW240はハードウェアキャリブレーション対応

また、SW240はハードウェアキャリブレーションにも対応しているので、カラーキャリブレータ―の SPYDER X PRO を購入して色合わせをしてみました。

つまり、WEBの世界も写真の色規格が、SRGBからDCI-P3に変わりつつある

これまで写真といればsRGBかadobeRGBか?という状況だったのですが、最近のスマホの流れでDCI-P3という規格が台頭してきました

WEBはもはや7割以上、スマホで見られているので、対応するPCモニタも必須になるでしょう。もしくはiphoneやipadでRAW現像しちゃうとかね。

スマホで撮ってるので微妙ですがグラデーションをかなり描き分けることが出来ます

まとめ:BENQ(ベンキュー)SW240 カラーマネジメントモニターは価格も安く、大満足のモニタでした

BENQ SW240は、個体に当たり外れがあるという噂もありましたが、私のモニタは気になるような周辺減光などはありませんでした。

画面内にある黒点はスマホのCCDについているゴミです(^^;

少なくとも工場出荷時のしっかりしたチェック表が同梱されているので、新品で購入するなら問題ないでしょう。 ※私はamazonで購入しました

詳細な検査表、カラーメータといえば懐かしいコニカミノルタのCA310で測定したことまで書かれています

当然、これまでのsRGB対応のモニタよりも見やすく、広色域なので、最終的な出力が sRGB であったとしても色を追い込みやすいです。

そういった作業には、モニタのカラースペースをモニタ下のボタン一発で切り替えられる機能がとても役に立ちます。

見づらいですけど、指の場所のボタンを押すとカラースペースを順番に切り替えられます(カスタムでカラースペースの割り当てを変えられます)

サイクリング×一眼レフ派の人にはとってもお勧めします。こんなに色が出るようになるということは、ハッキリ言って、カメラボディを最新機種に買い換えるよりも満足度が高いです^^ 2世代くらい前のカメラからなら、CCDセンサーを最新スペックにするよりも効果的。例えば EOS 5D Mark III や D750を持っているなら、高いお金を出して、最新の EOS 5D Mark Ⅳ や D850 を買うよりモニタを買った方が良いです。

これで5万円切りは、ハッキリ言って超お買い得と思います。購入して、上位機種にしておけば良かったというような後悔は、全くありません^^

参考までに一眼レフで撮って、今回のカラーマネジメントモニタ BENQ(ベンキュー)SW240 で追い込んだ画像を掲載しておきます。

こんな雲の再現はこれまでのモニタでは追い込めなかった!
淡いグラデーションも再現するので追い込み易い!
青空も色が出しやすいと感じます

※実は、スマホのカメラでもiphoneのカメラのように、DCI-P3の記録に対応していれば、鮮やかな色が出せます^^

これスマホです

 

今回購入した24.1インチのSW240。HDMIケーブルは付属していないので必要な方はセットでどうぞ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました