ミラーレス全盛の時代ですが、一眼レフのレンズのレビューです。※今回カメラの話だけで自転車関係ないです(^^;
NIKON用広角ズームに TAMRON 15-30mm F2.8(A012) と AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5G ED のレビュー
最近のミラーレス化で一眼レフのレンズが安くなっています。ということで、ミラーレスより一眼レフがいい人にとっては中古レンズがお買い得です(笑)
ニコンFマウントの広角ズームのラインナップ
意外に悩めるNIKON Fマウントの広角ズーム。主要なものをリストアップすると以下
- AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5G ED 385g 最短28cm
- TAMRON 17-35mm F2.8-4(A037) 460g 最短28cm
- AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED 680g 最短28cm
- AF-S NIKKOR 14-28mm F2.8G ED 970g 最短28cm
- TAMRON SP15-30mm F2.8(A012) 1100g 最短28cm
全て最短撮影距離は28cm。注意しなければならないのは、カメラのレンズというものはカタログスペック通りの重さでは無いということです。レンズは当然フードを付けて撮影するし、レンズキャップもつます。例えば、カタログ385gの AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5G ED でも、フード込やレンズキャップ込みで軽量すると 432gになります。カタログ値は385gなので約50g重い。一般的にカメラのレンズは60g位は重くなると考えて選んだ方が無難です。(大きなフードのレンズはもっと重くなります)
広角ズームの選択は画質と重さのトレードオフ
画質で言うと、
AF-S NIKKOR 14-28mm F2.8G ED 980g
TAMRON 15-30mm F2.8(A012) 1100g
が良いですがなんせこの2本のレンズは重すぎます。星空でも撮らないならF2.8は不要でしょう。
私の場合、カメラボディに実測で500gを超えるレンズを付けると、重くてかったるい感じがしてくるので機動性重視の時は実測で500g以下のレンズがイイ。ということで軽量版レンズとして18-35mm f3.5-4.5G ED を入手しました。(タムロンのA012持ってるんですけど出番が無くて・・・(^^;)
AF-S NIKKOR 18-35mmF3.5-4.5G ED 18mm側の描写と逆光耐性、周辺光量落ちについて
18mmでF5.6の写真がコレ。等倍で見ても十分な解像度。色収差もごくわずかで目立ちません。(58mm f1.4G や 35mm f2D などと比べて。よく見れば森林のふちにごくわずかな色収差があります。)
18ミリ開放で太陽に向けるという厳しい逆光テストでコレ。全然平気です。素晴らしい!
こういうレンズの常として、開放で周辺光量落ちが盛大にありますが、活用すれば空をドラマチックな色に出来るかも。
解像度に不足は感じられず、スッキリした描写なのでF5.6くらいまで絞って使うにはとてもイイです。
AF-S NIKKOR 18-35mmF3.5-4.5G EDの接写能力とボケ味
35mm開放の写真がコレ。ボケも悪いわけではありません。むしろ安いズーム(といっても定価10万円超えてるけど・・・(^^;)にしては結構いいと思います。
もう一枚、比較用に寄って35mm開放で。ピントのある部分は十分にシャープ。
少し古いレンズである NIKONの AI AF NIKKOR 35mmF2Dで撮影(絞りはF2.2)したものと比べるとボケの大きさは異なるけど、質自体は悪いわけではない。
同じ被写体をSIGMA 35mmf1.4ARTで撮ったもの。絞りはF2.2です。当然、広角ズームの方がボケ味は劣りますが、かなり健闘していると言えます。
単焦点レンズと比較してこれだけの写りなら十分すぎる。
ところで、昔、フィルムカメラ時代に買った安いTOKINAの広角ズームが酷い写りだったので、このクラスのレンズには全く期待していませんでしたが、開放からなかなか良い写りでビックリ!もっとも安いレンズの弱点は、光が少ないような悪条件でイマイチな描写になるというのが最たるものなので、晴天の日によく写らないようでは困りますね。
※NIKON用35mmレンズの比較はこちら
※参考までに高画質とされるスマホでもボケ味はこんなもんです。
TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD(A012) の画質、サンプル写真
一方で大きく重く、高画質なレンズ TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD(A012)について 。NIKON純正の14-28に匹敵すると言われるレンズです。
タムロンの15-30mmで青空を撮るとこんな感じ。高級レンズらしく、写りに艶が加わる感じ。色収差は更に少ない。
驚いたのはそのシャープネス。干潮の海で岩にへばりつく海藻の一本一本を描き分ける解像度!文句のつけようがありません!
右下付近の等倍画像でコレです。
輝度差のあるシーン。良いレンズはシャドー部の諧調も豊富だと感じます。
接写しても非常にシャープでボケも悪くない。
真正面なら逆光にも弱くないのですが、弱点は、出目金レンズに横から光が入るとき。これは星空にレンズを向けていますが、横から街灯の光がレンズに当たっています。これが問題になる人はコーティングが改良されたMODEL042を購入しましょう。(正式な型番は SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A041)になります)
画質や明るさ、15mmの画角を備えた良いレンズですが、持ち出すのが非常に億劫な1100g。カメラバッグに入れるにも重いし太いし、カメラに付けて歩くのも一苦労です。
ということで明確に出番がある時以外は、まず持ち出すことが無いレンズでもあります(^^; いまなら中古で5万円台で手に入るので、高性能な広角レンズが欲しい人にとてもおススメ出来ます。コーティングが改良されたタイプ(A041)は中古でも10万円しますが、5万円のA012でも光学系は同じですので、超広角レンズがあまり出番のない人は旧型がお買い得でしょう。
ニコンFマウントの広角単焦点レンズのラインナップ
参考までにニコンマウントの広角単焦点レンズのラインナップはこちら。
- AF-S nikkor 35mmF1.8G ED 305g 最短25cm
- AF-S nikkor 28mmF1.8G ED 330g 最短25cm
- AF-S nikkor 24mmF1.8G ED 355g 最短23cm
- AF-S nikkor 20mmF1.8G ED 355g 最短20cm
- AF-S nikkor 28mmF1.4E ED 645g 最短28cm
- AF-S nikkor 24mmF1.4G ED 620g 最短25cm
AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5Gに20mmf1.8の明るいレンズ追加しても合計で740g。タムロンのSP15-30mmF2.8より軽量に出来ます。
AF-S nikkor 28mm F1.8G ED
折角だからAF-S nikkor 28mm F1.8G EDについて。ニコンには28mm f1.4Eという凄いレンズと24mm f1.8Gという高評価なレンズが(メーカー公表のMTFが明らかに28ミリf1.8Gより良い)があるのでスルーされがちなのが28mm f1.8G。でも意外といい写りをします。
明るいレンズなのでズームレンズと違い、夜のスナップもイケます。
因みに 28mm f1.8 というのは、高価な 24mm f1.4G と同じぐらいの量のボケを得られるようです。
あんまりいいから別記事にしました↓
※単焦点で2本セットにするなら50mmがいいかな
まとめ:迷っているならAF-S NIKKOR 18-35mmF3.5-4.5G EDは軽量でおススメできる広角ズーム
ニコンの広角ズームの中では安い方になるAF-S NIKKOR 18-35mmF3.5-4.5G ED。確かに一本20万円位する高級レンズやナノクリスタルコートの単焦点レンズのような、艶っとした品のある写りとはいえませんが、そもそも定価10万円位のズームにそれを求めるのは無理があります。
しかし逆光にも強く十分にシャープ。コントラストも高く、ワイド端の周辺光量を補正して使えばまず文句が出ないはず。なにより軽さが素晴らしい!今なら中古で3万円ぐらいで手に入るので非常におススメ出来ます。このレンズで撮った写真を全紙以上に大きくしてみたけど十分満足の写りでした。
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高性能なタムロンの15-30mm。定価は15万円超ですが、5万円台とめっちゃ安くなっています↓
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あと、 ニコンの28mmF1.8Gも3万円台でお買い得です。広角でとろりとしたボケが欲しいならオススメ。本当はこちらの方がお気に入りです(笑) 抜けと発色が良くて立体感がイイ!
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