ロード用ディスクブレーキパッドのインプレ。シマノのレジンパッド K05S、 GROWTAC(グロータック) EQUALパッド、Vesrah(ベスラ)BP052R の比較

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パッドでの制動力の違いを確かめるべく、Shimano(シマノ)のK05S と Vesrah(ベスラ)ロード用ディスクブレーキパッドを購入しました。

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ディスクブレーキパッドの比較インプレ!Vesrah(ベスラ)ロード用ディスクブレーキパッド、シマノ K05S & GROWTAC(グロータック) EQUALパッドのインプレ

パッドの比較対象は、ベスラのロード用パッドとグロータックのEQUAL純正パッド、シマノのレジンパッドになります。

左から順にベスラ、グロータック、シマノとなります

一番右のシマノのレジンパッドは K05S-RX という型番。

プラスチック・フリーの包装。小さい紙袋にバネが入っていました

この完全にプラスチックを使わない包装はなかなか好印象。※海でゴミ拾いをしていると結構気になるんですよね・・・(^^;

ところでこのシマノのパッドについてはこちらのブログが非常に詳しいです

【レビュー】SHIMANO「K05S-RX レジンパッド」 - 東京~大阪キャノンボール研究
シマノのレジンパッド。フィン無しタイプで、2022年4月に発売となった新型です。K03Sの後継品。 購入動機 こちらの購入報告記事で書きましたが、「新型ブレーキパッドがいつの間にか売っている」という話を聞いて買ってみました。 K03Sの後継

Vesrah(ベスラ)のディスクブレーキ用パッドの種類と制動力

さて、ベスラのブレーキパッドは豊富な種類があり、例を上げると

  • ロード用
  • ダウンヒル用
  • トレイル用
  • クロスカントリー用
  • シクロクロス用

とこんな感じ。性能表は下のグラフ。

オレンジのラインのTrail(トレイル用)が最も標準的。それを基準に強めるか弱めるか、このグラフを見れば一目瞭然となっています。※初期制動力だけでなくら最大制動力にも違いがありますね。また、耐熱性を取るとパッドの寿命が短くなる傾向があるともいえそうです。

豊富すぎるラインナップ。どれにしようかグラフがあるので分かりやすい

今回の目的は効きすぎるリアブレーキをマイルドにすることなので、ブルーのラインのロード用を選択。上のグラフを見る限り、めっちゃ効かなさそうですけど実際はどうなのでしょうか?

セミメタルのパッドになりま

ところで注文したベスラの型番はBP052R。対応モデルは以下

[Shimano]BR-M9100、BR-R9170、BR-R8070、BR-R7070、BR-RS(505/805)BR-RS405、BR-RS305、BR-U5000

私が取り付けるのはグロータックのEQUALブレーキですがパッドはシマノ互換なので、この型番でオッケー。

ここのボルトを抜いてパッドを交換できます

グロータックのEQUALブレーキパッド×EQUAL機械式ブレーキの制動力が高いすぎる!?

まずグロータックのEQUALのパッドについて。使い始めたころは、立ち上がりからしっかりした制動まで非常にコントローラブルと感じていました。しかし、使いこむと馴染みが良くなることもあり、最大制動力が高すぎて、ロックして欲しくないシーンでリアがロックするということが度々発生。

制動力をさげたいので140mmのRAZORというローターに交換。

これで解決したと思っていたのですが、グロータックは馴染むとかなり食いつきが良いパッドで、初心者を乗せるとロックしてしまうことがありました。

SHIMANO(シマノ) K05Sの制動力のインプレ

新たに購入したパッドのうち、まずは シマノのK05S を取り付けてみました(※このテストはリアのみです)。グロータックに比べるとかなりマイルドで最大制動力が低い印象。EQUAL純正パッドにあった最後に食いつく感じがかなり軽減されます。これでブレーキが効かなくなったと感じるか、コントローラルブルと感じるかは人によるでしょう。私の場合はコントロールに違和感を感じることなく(むしろブレーキパッドを意識することがなかった・・・)走ることが出来ました。

実はパッドのベースの色でシマノと分かる。シマノのレジンパッド、ロックはしずらいと感じました

逆に言うと、シマノのレジンパッドで制動力が足りない人がEQUALパッドを選ぶのは大いにアリでしょう。私の場合、フロントはEQUALのパッド×140mmローターで満足しているので、フロントのパッドのみEQUALという選択が合う人も多いんじゃないかと思います。

Vesrah(ベスラ)ロード用ディスクブレーキパッド BP052R のインプレ

さて、次にベスラのロード用パッドの場合。試してみたところ、シマノと異なるザラザラという感触。そしてシマノよりも明らかに食いつきが良く制動力が高い。グロータックのタッチに似ていますがグロータックより最後の制動の上がり方がマイルド。このパッド、私にはシマノ K05s よりも好印象です。

オレンジがグロータックでシルバーがべスラ。グロータックのパッドはべスラと共同開発しているからか、パッドに含まれているモノ(金属的な物体)が似てます
ベスラのパッドの互換表。シマノロード系は BP052 がつく型番。後ろの英語でXC用、DH用、Road用となることがわかる。ちなみに無印はトレイル用。

その後、グロータックのパッドに交換してベスラのロード用と比較。やはりグロータックにすると握り込んだ時の制動力の立ち上がりがグッと良くなり、最大制動力もUP。こんなに効いたっけ?!と感じるくらいの差がある。やはりグロータックのEQUALパッドはリアよりフロント向けの印象です。

フロントにEQUALブレーキ×EQUALパッドはとてもいいと思う

シマノのレジンパッド K05S、 GROWTAC(グロータック) EQUALパッド、Vesrah(ベスラ)ロード用パッドBP052R の比較

長い期間のテストではありませんが、初期制動力&最大制動力ともに

グロータックEQUAL純正パッド >vesrah(ベスラ)ロード用 > シマノ K05s レジンパッド

という順序。シマノのレジンパッドで物足りない人は、グロータックやベスラを検討する価値があります。

真ん中のグロータックがダントツで効きますが、自分にはリア用には制動力が高すぎました。一方シマノのレジンパッドはグロータックに慣れた身にはなんだか心もとない。

まとめ:ディスクブレーキパッドの違いとフロント&リアのローター径の関係

今回、初めて試しましたがベスラのパッドは中々良いものですね。ところで一般的にロードバイクにはフロント160mm&リア140mmのローターがついていて、フロントの方がリアより効く(テコ的の原理的にフロントが 160/140=1.14倍効くはず)ようになっています。一方で私のようにフロント&リアともに140mmで組む場合(軽量化&横風耐性UPになります)、フロントとリアのパッドを違うものにして、制動力のバランスを取るのもアリだと思います。自分は フロント:グロータック、リア:ベスラロード用パッド の組み合わせが気に入りました

 

グロータックの前に使っていた TRP SPYRE について。これもフロントに強力なパッドを使うと良かったかも。

グロータックのEQUALブレーキ関係の記事。上から順番に、制動力について試行錯誤しています。

試してみたいから購入した半油圧のメカニカルディスクブレーキ。これは結構良かったです。

でもやっぱりグロータックの2セット目を買いました。

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