普段からグラベルバイクで愛用しているウイングシフター。アナログなフリクションシフトで、8速でもEkarの13速を変速できる優れたシフターですが、もっと安くてフリクションシフトを実現したい人は800円のシフトレバーがかなり優れモノです。
※ウイングシフターやフリクションシフトについてはこちら
TOURNEY(ターニー)のサムシフター SL-TZ500(ESLTZ500)インプレ
ターニーのシフター SL-TZ500の実測重量
さて、今回のスグレモノはこのターニーの変速レバーTZ500。

安価な変速機って、意外と単純なフリクション式が多く、これでロードの8速でも11速でも変速できてしまう。
なんか凄いシンプルな箱に入って届きますが、

価格は約800円、しかも実測重量は約59g。

フリクションレバーの取り付けの注意点
で、取り付けはプラスドライバーでハンドルに取り付けて、ケーブルをディレーラーに接続するだけ。

このレバー、左手側につけていることで気づくかもしれませんが、本来はフロント用。ですが、フリクション式ですのでもちろんリアディレーラーに使えます。
特に相性がいいのがフロントシングル。フロントシングルならシフトレバーは一つでいいので、このレバーでリアディレーラーを変速すればOK。十分に快適に変速します。

注意点としては、ディレーラーの振り幅の調整がとても大切。かなりケーブルを引けるので、思いっきり引いたときにロー側に行き過ぎないように(スポークとスプロケットの間にチェーンが落ちないように)、しっかり調整しましょう。
変速レバーが硬い場合の調整方法
口コミでは「シフトが硬い」というのが散見されますが・・・それはフリクションシフトを理解していないインプレ。

ポイントはこのレバーの真ん中のネジ。プラスドライバーで締め付け具合を調整することで、もっと軽い変速にすることができます。ディレーラーのバネの力で、レバーが戻らない程度に締め付けましょう。見た目はチープですが、使い心地は非常に滑らかで悪くありません。
クランプ径は22.2mm用なので一般的なドロップハンドルに使うには工夫が必要
弱点があるとすれば、クランプ径は22.2mmなので、一般的なドロップハンドル(握る部分で約24~25mmある)に使うのは難しい。

ネジ止めするところを無理やり手で広げれば使えるかもしれませんが、ドロップのカーブを通すのは大変そう。無加工の場合でも細めのドロップハンドル、例えば、ディズナ バンディー2のエンド部なら22.2mmなので、バーエンドシフターみたいに使えそうです。

まとめ:ターニーのレバーは非常にコスパの良い変速レバー。ケーブルの引き量が大きめなので12速化、13速化も出来そう
普段、より高級なウイングシフターで変速していますが、このターニーのレバー、ちょっと使った感じだと全く遜色なく動作します。つまり非常にコスパが良いパーツ。STIから交換した場合、ワンクリックで変速するようなスポーティーな走りとは異なりますが、レバーをどれくらい動かせば変速するかはすぐに慣れます。
しかも、このフロント用レバーは可動範囲が非常に広い。ワイヤーをかなり引ける(まだ引き量が余ってる)ので、恐らくウイングシフターのように13速も変速できるでしょう(12速と13速、自分は試してないですけど^^;)。

このターニーの左用(フロント用)です↓
太いハンドルに付けるなら、ダイアコンペのサムシフター(ENE 11S THUMB SHIFTER)が26mmのハンドル対応(23.8mm、22.2mmも可能)。
フリクション式レバーなら13速だって変速できました↓
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