災害時やアウトドアで役に立つポータブル電源。欲しいと思っていても非常時だけとなると、中々高価で手が出ないのも事実。
実は、最近の充電電池は充電回数が大きく進化していて、普段使いが出来そうなスペックになってきています。
ソーラーパネル×ポータブル電源の選び方!バッテリー容量だけじゃなく、電池の充電回数にも要注意!
セールになっていたので、以前から興味のあったソーラーパネルとポータブル電源を購入しました。購入にあたり比較検討した内容を書いてみます。
ポータブル電源の選び方の注意!バッテリーの充電回数に大きな違いがある!リン酸鉄、三元系の違い
まずは今回、購入の決め手となった充電回数について。最近のポータブル電源には、充電回数が「3000回程度」可能なもの(リン酸鉄リチウム)が出てきています。従来の「500回程度」のタイプ(三元系)と比べると実に6倍もの差。3000回充電できるなら普段使いでも10年は持つ計算になります。
もし、このようなポータブル電源を普段使いはせず、週末のアウトドア用途や、災害時用の電源として選ぶなら、充電回数が少なくても全く問題ないでしょう。しかし折角高価な電源を買うなら、普段から使える方が良いですよね。その場合、充電回数は重視すべき項目となります。
※スマホって買ってから2年くらいで、なんだか電池の持ちが悪くなってきますよね?!スマホも新しいタイプの電池に切り替わって10年もつようになることを期待します!
Jackery(ジャクリ) Anker(アンカー)のポータブル電源との比較(Jackery Solar Generator 708、Anker535)
さて、ポータブル電源には、容量の大きなものから手軽なものまであります。最も手軽な250whクラスのタイプだとすぐに電気がなくなってしまう。一方で1000Whクラスのバッテリーは高価で手が出しづらいし、重くて取り回しが大変。ということで私は500~700Whクラスのバッテリーを検討しました。
具体的な比較候補としてはこちら。
- Jackery Solar Generator 708 ポータブル電源
- 容量708wh 入力180w 出力500W 6.8kg セール価格 ¥59,150(税込)
- Anker 535 ポータブル電源
- 512wh 入力120w 出力500W 7.6kg セール価格 ¥48,800(税込)
- EcoFlow RIVER 2 MAX
- 512wh 入力220w 出力500W 6.1kg セール価格¥53,410(税込)
Amazonで見かけるJackeryはオレンジ色のポップなデザインが好印象です。容量のわりに軽量、価格もセールなら割安に見えます。私も最初はJackeryを購入しようと考えていました。しかし、よく見ると充電回数が500回程度と少ない。一方でANKERとEcoFlowは3000回充電できるタイプです。
ということでJackeryは選外に。amazonなどだと充電回数の違いが分からないことがあるので、メーカーのウェブサイトでしっかりチェックした方が良いでしょう。
最終的に、Ankerと比べて入力ワット数が大きく、天板がフラットな、EcoFlowの RIVER 2 MAX を選択しました。
たくさん電力を使いたいなら、ポータブル電源側の最大入力ワットも要チェック!
ここで、ポータブル電源選びには、何ワットまでのソーラーパネルを接続できるかも重要です。100wまでの入力が出来るタイプ、200wまで入力できるタイプ、それ以上のタイプとあります。大容量の電源を買うならソーラー充電のパワーも必要になります。当然ソーラーパネルが大きければ大きいほど有利!
ソーラーパネルは防水性能に大きな差がある
ポータブル電源に接続するソーラーパネルも大切です。タイプとしては大きく分けて2種類。充電用のコードだけのタイプと、USB端子があって直接スマホなどに充電できるタイプ、があります。USBで直接スマホを充電できるタイプとしては
Jackery ソーラーパネル(SolarSaga 100) があります。
ソーラーパネルをアウトドアや緊急時用に使うならUSB端子は是非ほしいところ。
ところでこういうタイプの防水性能は、IP65=家庭用シャワーによる水流で侵入しない程度の性能、が多いです。
しかしながら普段使いにするなら、少々の雨でもパネルを外に置きっぱなしに出来る防水性があるほうが良いかもしれません。USB端子が無い方が防水性能があがり、防水防塵規格IP68(=水没でも大丈夫)を満たしているソーラーパネルがあります。
このように使い方次第でソーラーパネルを選ぶと良さそう。なお検討したソーラーパネルは以下。
- Jackery ソーラーパネル(SolarSaga 100) USB端子あり IP65
- Anker 625 Solar Panel (100W) USB端子あり 防水規格の記載なし
- EcoFlow160w ソーラーパネル USB端子無し IP68
私は防水性重視でECOFLOWの160wを選択しました。
ソーラーパネルの重さと発電量のバランス
ソーラーパネルは大きいほど有利とはいえ、400wクラスのソーラーパネルは大きく重い(16kg位ある)気軽に設置するには大変。このような大きなパネルは普段から据え置きにする用途にしたほうが良さそう。
据え置きではない場合、設置のしやすさ=本体の重量はチェックしたい項目です。私の場合、10kgもあるとちょっと億劫に感じます。ということで、選んだ電源は6.1kg、ソーラーパネルは7kg。
→実際に設置しても大変さは感じませんでした。
※家庭用エアコンをソーラーパネルで動かすには何ワットのソーラーパネルと電源が必要?
ここで盛大に脱線します(笑)。3000回充電可能な電源があるということで、普段からエアコンをソーラーパネルで運用できるかを考えてみました。エアコンは機種や部屋の広さにより必要な出力が異なりますが、便宜的に6畳で500Wとして考えてみましょう。このエアコンを8時間つけると使用する容量は4000Whですね。それくらいに対応できる電源といえばこちら
EcoFlow DeltaPro 容量 3,600Wh 出力3000w 重量45kg
45kgと超絶重い!もはや「ポータブル」とは呼べないですね(^^; しかも44万円もします。
500wのエアコンの為には、ソーラーパネルは大きな400wタイプでも一枚では足りない。ですので、800w~1200wのソーラーパネルを繋ぐなどして、天気のいい日に充電しながらエアコンを使えるくらいの発電力が必要になりそう。(このDELTA PROなら最高1600wの入力まで可能。)
ということで必要な費用を計算すると、DELTA PRO本体が44万円、ソーラーパネル800W分で25万、合計69万円が必要になります。また、ソーラーパネルの設置場所として5m×2mくらいのスペースが必要。10年使えるとしても現状だと導入ハードルが高すぎると思います。
まとめ:ポータブル電源を普段使いして、電気代をさげるのもいいんじゃない?
今のところ、エアコンを普段からソーラーパネルで運用するのはハードルが高いですが、そういうことを検討できるくらいには性能が上がってきているのも確か。3000回充電できる装置なら、ディスプレイやLED電球の電源として日常的に使っていくことも可能ですし、スマホやノートPCの充電ぐらいなら全く問題無いでしょう。ということで買っちゃいました↓
バイクパッキングや登山でソーラーパネルを使うなら、15~20Wクラスの折り畳み式ソーラーパネルが良さそう(最大で 5V×3A~4Aになる)。FLEXSOLARのパネルは450gと軽量!こうしたパネルを入手して、普段からサイコンやライト、スマホの充電に使うのもイイかも!
6wで230gの超軽量タイプ。6Wだと、最大で5V×1.2Aなので、充電先を選べばこういうのもありかも。
購入して設置するまでのレビューです
以前ローラー台で発電することを考えましたが、効率が悪すぎました
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