機械式ディスクブレーキとして、TRP SPYREを購入しました。私にとって、ディスクブレーキはクロスバイクについていたのを調整したことがあるぐらい。バラ完で購入するのは初めて。ということで、色々下調べが必要でした。
機械式(ワイヤー式)DISCブレーキ TRP SPYREの購入インプレ
今回グラベルロードを作るにあたって必要なディスクブレーキキャリパー。
調べた末に、シマノのBR-RS305ブレーキが欠品なので、TRP SPYREを購入しました。それにTRPならシマノと違い対向ピストンなので、ローターの片減りを抑えられます。
JUINTECHのF1もかなり良さそう(ワイヤー×油圧でメンテフリー、しかも、ペア314gと軽量)でしたが、オイルタンクが小さいことによるペーパーロック現象が読めないので、あえて、完全ワイヤー式から試すことに。
TRP SPYREの実測重量
なかなか質感も悪くないTRPのSPYRE
片方のキャリパーで、実測重量は159.5g。
手で動かしてみると、ベアリングに少しゴリ感があります。まぁDURAのブレーキと比べるのもかわいそうですね。
なお、TRPのSPYREはフロントにマウントアダプターがいるようなのでこちらも購入
フロント140mm/160mmローター用アダプターと、リア160mmローター用アダプターです。※リアは140mmを使うなら不要ですが、ついでに買っておきました(笑)
TRP SPYRE 組み合わせ パッド編
TRP SPYRE のSHIMANO(シマノ)互換パッドは、レジンパッドのB01SとメタルパッドE01Sになります。で、このB01sとE01sはワイド規格。
TRP SPYREに合わせるシマノ製ローター
ディスクブレーキにはナローとワイドの規格があり、ワイドパッドにはワイド用のローターを使用する必要があります。ということで、シマノの互換表を見ると、互換性ありとされているのは赤枠の中。
ということで、センターロック式で一番グレードの高いローターはDEOREのSM-RT-54。※SM-RT56は6ボルトタイプになります
ところで、シマノの本をよく読むと、ナローとワイドは互換性が無いとしつつも、本来ワイドパッドのはずのB01sレジンパッドは、ナロータイプのローターを合わせると摩耗が速くなると書かれています(謎)。
えーっと、要するに、摩耗は速くなるけど使えなくはないということかな(^^;
さらに良く調べてみたところ、SM-RT70ならパッドとローター幅がほぼ同じようなので摩耗の減りを最小限に抑えつつ使えそう。ということでローターはSM-RT70に決めました。
このローターは133gなので、キャリパーと合わせると、今回のディスクブレーキは片側だけで293gになります。(台座のアダプタは除く)。ちなみに、BR-R7000なら片側190gであることを考えると、リムブレーキに比べて、ディスクブレーキ片方で約100gの重量化ですね。
※ナローパッド用の MT-RT800 と SM-RT70 の両方使ってみたので、ブレーキパッドのあたりをこちらにアップしています↓ ※記事中で述べていますが、フロントに140mmのMT-RT800を使うのは全くおススメ出来ません。
ローターとホイールの関係性、センターロック式(外セレーションタイプ、内セレーションタイプ)、6ボルト式
どの取り付けタイプかは、ホイールの規格次第ですが、そもそもめんどくさそうな6ボルト式は除外してホイールを選んでいます。
で、センターロックの場合、12mmのアスクルの場合は内セレーションタイプが使えるようですが、例外も時々あるようなので、大人しく外セレーションタイプのローターを購入しました。
ということで、BB工具も購入(^^; どうせ組み立て時に使いますし。
TRP SPYRE ×B01S と SM-RT70 との互換性
念のためパッドの幅を測ってみました。まずはパッド、B01Sから。
15mmより微妙に大きいですね。
一方ローターのSM-RT70は・・・
16mm近いです!これはOKですね。 念のため一番狭そうなところを測ってみると・・・
14mm強・・・まぁ大丈夫でしょう。ダイソーのノギスなんでこれくらいは多分誤差です(^^;
ディスクローターは前後ともに160mmを選択
ひとまず、前後共にディスクローターは160mmを選択。ということで、160mmのマウントアダプターを装着します。
TRPのSPYREには英語の説明書が入っていました。
リアが効きすぎるとイヤかもしれないので、体重が重くない私の場合は、もしかしたらリアを140mmに変更するかもしれません。
フレームにキャリパーを付けるときのネジの長さ
私の手に入れた TRP SPYRE には、リアのネジ(説明書にあるM5×32,2pcs)が付属しなかったので、別途用意する必要があります。シマノの表では以下のようになっていますが・・・
今回、TRP製ブレーキなので異なりますね。フレームの太さは25mm。リアのアダプターの厚みは薄いほうで6mm、厚いほうで9mm、ということはそれぞれ31mmと34mmのボルトがジャストフィット。
つまり、TRPのマニュアルにあるM5×32mmでOKですね。
まとめ:TRP SPYREはブレーキシステム全体を、軽量に仕上げられる機械式(ワイヤー式)ディスクブレーキ
肝心のブレーキの利きはこれからですが、ブレーキシステムとして見たときに、やはり機械式のDISCキャリパーは重量的に優れています。
私のワイヤー式DISCの組み合わせでは合計658g(ブレーキレバー+シフター:338g、TRP SPYRE前後:320g)。油圧DISCの場合、BR R7070なら合計904g(STI:619g、キャリパー:285g)。GRX810のシングルだと合計794g。
因みにワイヤー式で、リザーバータンクのある油圧DISCキャリパーHY/RDの場合は前後で428gとやはり「オイル分」重くなります。
ワイヤー式なら、油圧に比べて、ハンドル交換などでワイヤー張り直すのも気楽ですね。
TRPの取り付け動画↓
TEKTROのMD-C550はTRP SPYREとほぼ同じの様。ちなみに TRP SPYRE や HY/RD にはフラットマウントとポストマウントがあるので要注意
今回のTRP SPYREに組み合わせる、ブレーキレバーとシフターはこちら
TRP SPYRE を取り付けたのでインプレ。引きは非常に軽くできました
実際の変速も問題無しでした
ワイヤー式DISCブレーキの一覧
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