GS ASTUTOの繊維スポークのホイール、Astuto EV36 ADB Berdにインプレです。
Astuto EV36 ADB Berd 繊維スポークを使ったホイールのインプレ
このホイール、スペック的には前後で1300g、36mmハイト、リム内幅26mmで、繊維スポークを使用。インプレを一言で言うと、明らかにBORA35DB×VELOFLEXよりも全方位で良いです。
Astuto EV36 ADB Berd をTOAに履かせて走ってみる
試したフレームが同じTOAのSサイズなので、独特の進みの良さはこのホイールの性能ですね。但し、コンポがデュラエースと SRAM REDで異なり、REDのクランクの方が伝達効率が良く感じたのでその点も以下のインプレへの影響があるかもしれません。
ところでこのホイール、以前も小田原のCHAPTER2のカフェで少しだけ試乗したことがあるのですが(その時もTOAだったと思う)どうもフロントを左右に切ったときにパタンパタンとする感じで、ハンドリングがワンテンポ遅れる感じがあり印象がイマイチでした。どうもその時はスポークの網目が伸びていて、スポークテンションが低かったようです。
また、少しの試乗だとこのホイールの良さは分かりにくいかもしれません。硬くてスパッと反応するホイールと違い、ある程度疲れてきた時にこそ真価を発揮するような部分がある感じ。今回は20km以上乗ることが出来ました。
ASTUTOのホイールは踏んだ時にポンポン弾むようにかろやかに進む。平地も登りもかろやか。でも剛性が低いわけでは無い。比べてみればBORA35DBのリア用の方が重いように感じてしまう。
また別の機会に少し試せたときは、ZIPP303FCよりも軽やかに感じました。ただ、試走が短い距離だとここまで良いとは思いませんでした。
超ワイドリムのメリット(リム内幅26mm)
私は普段からグラベルバイク用にリム内幅25.3mmのホイールを使っていて、ロード用にこのホイールのような26mmのワイドリムって必要??ってスペックだけ見てると思います。
しかし、ASTUTOのホイールで実際に走るとワイドリムの効果でコーナリングも良い。繊維スポークだから空気抵抗があるかと思いきや、進みも良い。これだけリムが太いときっと正面からスポークに当たる風も減るのでしょう。タイヤはフロントがGP5000sTRの30c、リアがグラベルキングのスリックでした。路面の凸凹を気にせず走れるので結果的に疲れないし速い。このあたり、短距離の試走では良さを感じにくい理由の一つ。ワイドリムだからというデメリットを感じることはなく、ヒルクライムや路面の悪い道で強力な武器になるホイールです。
繊維スポークである、BERDスポークについて
この繊維のスポークは金属のスポークより軽く、振動減衰性が良く、かつ軽いというスポーク。
このようなデータがあるのは知っていてもこれまでピンと来なかったのですが、いや実際に乗ってみると素晴らしかったです。
まとめ:足あたりが良くて進むホイールが好きな人ならきっと欲しくなる…Astuto EV36 ADB Berd
今回、20km乗ってみた感想を一言で言うと、「欲しい」。少なくとも CHAPTER2 TOA に合わせるには相当相性が良いです。値段は約25万円。素晴らしいと思っていた自分の TOA にまだ大きな伸びしろがありました。そこそこの距離を走る場合、BORA35dbが勝っているところは・・・見た目くらいかな(^^; ※あと下死点でのバネ感もBORAの方が良いかな。
このホイール、同じリムで約17万のCX-RAY 組と 約25万のBERD スポークのホイールがありますが、この踏み心地を知ってしまうとBERDスポーク一択ですね。CX-RAY組もほんの少し乗りましたが、こういう味わいは無かったように思います。
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