これまでギターのチューナーに、BOSS TU-08を使用していましたが、クリップオンチューナーが欲しくなってCherub(チェルブ) WST-905Li を購入しました。( 今回、ロードバイク全く関係ないです ^^; )
Cherub(チェルブ) WST-905Li、ギター用クリップオンチューナーのレビュー
Cherub(チェルブ) WST-905Li、購入の経緯
新調したギターにめっきりハマっている。チューナーとしては、440hzの音叉と、boss TU-08 があるんだけど、ドロップCなどのチューニングをしようとするとお手軽ではない(耳で合わせればいいんだけど)。そんなわけで、クロマチックモードのあるクリップオンチューナーが欲しくなった。
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2025年度のギター用クリップオンチューナー一覧
で、最近のチューナーって、どんな感じなのか全くわからないので下調べ。2025年度のギター用クリップチューナーは、充電 or 電池式、高精度モード(ストロボモード)があるタイプとないもので大きく分けられる。また、クロマチック専用 or 多様な楽器モードを備えているかどうか?という違いもある。
せっかくなので、価格順に一覧にしてみる。ちなみに価格はamazon調べ。
モード表記は C:クロマチック G:ギター B:ベース U:ウクレレ V:ヴァイオリン。高精度モードがある機種は「高精度」、充電式は「充電」と書く。また精度と基準ピッチは440hzを中心にどれくらいの範囲をカバーしているかも一覧にした。
- BOSS TU-02 1320円
- CGBU ±1セント ±10hz
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- micawber MW-2058 1690円 CGBUV 410~490Hz
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- D’Addario Eclipse 1800円 C ±10hz
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- KORG AW-4G PITCHCROW-G 1900円
- CGB 高精度 ±0.1セント ±5hz 多機能
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- BOSS TU-05 2320円
- CGBU 充電 ±1セント ±9hz
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- SHURUB WST-905Li 2750円
- CGBU 充電 ±1セント ±10hz セント表示 CPSチューニング
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- KORG Sledgehammer Pro 3200円
- C 高精度 ±0.1セント ±5hz
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- Louis LCT-Z II 3900円
- CGBU 充電 ±1セント ±10hz セント表示
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- UniTune Clip 4720円 C 高精度 ±0.02セント ±5hz
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機種の比較検討、高精度チューナーは必要なのか??
購入にあたっては結構迷ったんだけど、1セントより高精度で合わせても、どのみち自分には聞き分けられないであろう(これまでだってアナログメーターや耳で合わせてて違和感ない)。だから高価な超高精度系のチューナー(UniTune Clip や Sledgehammer Pro)は今回ナシでいい。そしたら BOSS TU-02 か多機能な KORG AW-4G PITCHCROW-G が有力な候補。
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しかし、独特のセント表示とCPSチューニングモードに惹かれて SHURUB WST-905Li に決定。充電式なのも良さそうだし。
ちなみにヘルツとセントの換算表はこちらにある。これを見ると、3~4セントずれると1ヘルツずれることになる。
高精度すぎるチューナーは不要と思うが、一方でこの BOSS TU-02 の表示形式だと、こだわりたいときに1セント単位で追い込むのは不可能なのでは?っていうのもCherubを選ぶ決め手になった。
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もちろん、BOSS TU-02 だって実用上十分な精度が出るのだろう。
Cherub WST-905Li を開封、同梱物をチェック
さて、届いた Cherub WST-905Li はこんな感じに箱に収められていた。本体以外は説明書とUSB-Cケーブルが同梱されている。
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ちなみに本体は少し充電された状態で届きました。
Cherub WST-905Li の機能をチェック
さて、押しづらいという評価もあるボタンはこんな感じ。自分としては全く押しづらさは感じない。
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クロマチックモードでは、真ん中のボタンで基準ピッチを430hzから450hzまで切り替えられる。操作感としてはフツー。正直そんなに使わない機能ではある。
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ギターチューニングモードでは半音下げと全音下げチューニングを選べる。これ、自分はまぁまぁ使う機能。よく半音下げチューニングにするから便利っちゃ便利。
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ディスプレイの変更ボタンは、気に入った画面にしたらその後は使わないかな。
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ちなみにちゃんと見やすい表示モードがありました。※表示が独特だからここはちょっと心配してた。
あと、私はウクレレも持ってるのでウクレレモードがあるのも助かる。(※ベースモードもある)
これまで使ってきた BOSS TU-08と比べるとこんなに小さい。
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向きを調整しやすいアーム、視認性は良い
感心したのはディスプレイの向きを調整しやすいこと。
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弾いているときにちゃんとこっちを向く。デイスプレイの視認性も良い。
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クリップも挟みやすくてGOOD。
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CPS(コンペンセーション)チューニングモードの感想
独特のギターCPSチューニングモード。これは通常より数セントずらしてチューニングすることでより自然な和音の響きを得られるモード。
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アコースティックギターで試すと、コード弾きには確かに効果があり、ノーマルチューニングよりも調和した自然な響きに聞こえる。
原理としては、開放弦で音を合わせても、弦を押さえると音がシャープするので、ベースなどは特にそれを見越して数セント低めに合わせるというモードのようだ。
※詳しい説明はこちら
確かに効果を感じるものの、絶対使いたいか?というと自分は「うーん」という感じ(変速チューニングするときに補正が面倒だし)。でも、好きな人はハマると思います。
一応、CPSチューニングの補正はこちら
E -12セント、A -10セント、D -8セント、G -4セント、B -6セント、E -3セント
※更に細かいことを言うと、弦高の高さなどによって、この数値を微調整すべきなんでしょうね。
セント表示でBOSS TU-08との精度と使用感の比較
さて、チューニングの基準値から何セントズレているか分かる機能がついているし、折角だから20年以上昔のチューナーであるBOSS TU-08と比べてみた。
まずはこちら。両方のチューナーともに「音が合っている」という判定だけど、細かく言うと+3セントズレているという表示がある。Cherub はキッチリ合わせたいなら「0」になるように合わせれば良いというわけだ。
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で、一方のBOSS TU-08だけど、微妙に針が上振れているのが分かる。実はアナログメーターでも、ちょっとしたズレが分かる。
こちらは「0」に合っているけど、アナログ・メーターの針は、ほんのわずかに下(-1セントくらい)のような気もする。
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というわけで、WST-905Li は確かに正確に合わせられるのだろうけど、アナログメーターも意外と捨てたもんじゃない!但し、TU-08 は針が結構揺れるし、音が小さいと反応しづらかったりするのでチューニングに時間がかかるのも確か。やっぱり新しい WST-905Li の方が便利でチューニングが楽しく&快適になった。これなら日々の演奏前にチューニングするのが億劫ではない。
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まとめ:Cherub WST-905Li は便利に使えるクリップオンチューナー
Cherub WST-905Li のチューニング機能には十分に満足。使い勝手も全く悪くない!欠点をあげろと言われても特に思いつかない。強いて言えば・・・っていうのも出てこない。価格が2750円でBOSSのTU-08なら2個買えるってことくらいかな。とはいえ、こちらは充電式で交換電池が要らないから、価格差はそこで吸収できてるんじゃないでしょうか。
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そんなわけで十分に良いと思うチューナーでした。
予算重視ならBOSS TU-02
より多機能がいいならKORG(コルグ)の AW-4G PitchCrow-G。±0.1セントの高精度チューニングモードがあります
超高精度が欲しいなら UniTune CLIP。ダントツの精度を誇ります
線幅の広い五線譜(五線の幅が12mmもある)。線の上ではなく、線の間に数字をかけば、TAB譜を書くのに使えます。
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