サンツアーのコマンドシフターを蘇らせたパーツ、それがこの DIA-COMPE(ダイアコンペ) Wing Shifter(ウイングシフター)。今回AOに取り付けたので使用インプレです。
DIA-COMPE(ダイアコンペ) Wing Shifter(ウイングシフター) フロントシングルでの使用インプレ
DIA-COMPE(ダイアコンペ) Wing Shifter(ウイングシフター)の概要
まず説明しておくと、ダイアコンペのウイングシフターは、11速対応の変速レバー。
使い方は、親指でレバーを倒し、アナログにワイヤーを引くことで変速するシステム。つまり、ワイヤーの引き量さえ範囲内なら12速になっても使えますし、これまでの10速、9速、8速などにももちろん利用できるという変速レバーです。
フロントシングルとウイングシフターの相性は VERY GOOD!
最近のグラベルバイクはフロントシングルであることが多くなっています。今回、実際に試してみるとこのウイングシフター、フロントシングルとは実に相性が良いです。
こんな感じで親指でレバーを動かすことで変速します。動かす幅は5mm位の感覚でそんなにシビアではありません。
このレバー、通常のSTIと異なり、一気変速が可能。最も役に立つのは信号で止まる時!一気にレバーを倒せば一発でロー側に入るのが非常に便利です。
少なくともフロントシングルでは、ヘタなSTIより快適に使用できます。(STIだと停止時にローに入れるのに何回もガチャガチャやらなければなりませんね)
ダイアコンペのウイングシフター× GRX RD812 ×SRAM11-36t
— sciff (@sciff2) June 8, 2021
変速するとこんな感じ
チェーンはkmcの11EL pic.twitter.com/K4HBt4IqHh
砂などに強いのでグラベルバイクとの相性はGOOD!
このようなアナログシステム、シクロクロスで愛用者が多いと聞きますが実物を見ればそれも納得。
砂などに弱いSTIと異なり、構造が単純なので全バラシで清掃も簡単。
レバー自体も、自分の親指をかけやすい位置と角度に調整することが可能。最初は「使いづらいかな?」と思いましたが、全域で親指が届く位置に調整することで、非常に使い心地が良くなりました。
ステンレスワイヤーで内装フル通しで組んで、引きは特に重いとは思わない。むしろ、軽くてスコスコ動いても困るものなので、ネジで適切な重みに締め付けて調整します。
平地の全力疾走でも使い勝手はGOOD!
勿論グラベルだけでなく、舗装路の全力疾走でも使い勝手はとても良かったです。ギアチェンジがギクシャクすると若干のストレスを感じるシーンですが、非常に滑らかな変速で困ることは一切ありませんでした。
まとめ:アナログレバーに慣れたらSTIの必要性を感じなくなりました
初めて使うこんな変速機、イマイチだったらSTIを買おうと思っていましたが、まさに杞憂。レバーの位置と角度を自分好みに調整完了すれば、STIの必要性を全く感じません。
ワイヤーだって、ただのスチールワイヤーですが、全く問題無し。そりゃそうですよね、触覚STIをやめて引きが重くなったから、ポリマーコーティングが出てきたわけですから、こんなアナログシステムにポリマーコーティングなんて不要なワケです。ワイヤー引き量の範囲ならSHIMANOでもカンパでもどんなディレーラーでも使える(私はシマノのGRXとSRAMのスプロケを合わせています)、しかもワイヤーのランニングコストまで含めて、エコなシステムだと思います。
13速のカンパニョーロのEKARも引けます
ワイヤーの引き量の範囲内なら何速でも引けるシフターですが、実際何速まで変速できるか試したいのでやってみたところ、13速のEKAR(エカル)は引くことが出来ました!ワイヤーの引き幅は13速分あるということです。リアディレイラーはGRXのまま。既存のコンポなら何でも変速できちゃいますね。
他のバイクでR9100を使っていますが、この組み合わせで十分満足(というかR9100より気に入っています)です ↓ しかもシフターとブレーキレバー合わせてデュラエースのSTIより軽量な338g。
このシフターに関する過去の記事はこちら
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