これまでもロードバイクの補給食として適していたブラックサンダー。今回ブラックサンダーにプロテインが配合された「ブラックサンダー ネクストギア」が発売されました。もしかするとロードバイクにとって最適の補給食になるかもしれません。
「ブラックサンダー ネクストギア」のスペック(栄養成分)!
ユーラクのホームページで早速栄養成分をチェックです。
栄養成分
(1本(標準44g)当たり)
熱量 241kcal
たんぱく質 5.7g
脂質 14.2g
炭水化物 22.6g
食塩相当量 0.2g
これで100円でコンビニで購入可能。相当に費用対効果が高めの食品ですね。
ただ、結論から言うと脂質の割合がかなり多めなので、たくさん食べるのは全くお勧めできません。
むしろ、含まれる14.2g分の体脂肪を燃焼させて、血管を42m短くしたほうがヒルクライム的には有利です。
美味しくて優れた補給食、セブンイレブンの黒糖わらび餅と比べるとどうか
美味しく水気があり、非常に摂取しやすいセブンイレブンの黒糖わらび餅がとってもお気に入りなのですが、成分を比較してみると、
エネルギー132kcal たんぱく質0.2g 脂質0.2g 糖質32.1g
価格は同等ですが、カロリー、たんぱく質ともに完敗です。ただ脂質は超少ないのが良いところ。
ブラックサンダーネクストギアの最大のライバルは「あんぱん」
あんぱんのスペックは相当優れており、一個当たり200kcal、タンパク質6g程度、そして脂質が少なく糖質が多め。100円くらいで買うことが出来るので、勝負としては同等。糖質が多い分、アンパンの方が、ロードバイクには有利でしょう。
ブラックサンダーネクストギアの摂取タイミングについて
ブラックサンダーネクストギアは脂質が多めなので、消化吸収に時間がかかるという弱点があります。またプロテインも消化に時間がかかる為、即効性が無く、ライドの前半から中盤にかけて活用するのが良いでしょう。
ロングライドでのエネルギー切れや、パワーを振り絞って筋肉へのダメージが発生した時は、従来通りジェルなどの糖質多めの食べ物と、アミノ酸を摂取したほうが良いでしょう。
っていうかそもそも、タンパク質の摂取量はどれくらいが適切なのか?
高強度の運動をしたときでも体重1kgあたり2gのタンパク質を取れば十分という研究結果が報告されています(それ以上摂取してもほぼ効果がない)。つまり体重60kgの人であれば、一日120gのタンパク質を摂取すれば十分。いくらブラックサンダーネクストギアにプロテインが豊富だといっても、他の食べ物やプロテインでタンパク質を補えている場合は敢えてネクストギアを選ぶ必要はありません。むしろ、脂質が多い食べ物なので、カロリー過多にならないように注意しましょう。
タンパク質を摂る目的なら「生ハム」や「サラダチキン」「ちくわ」がおすすめ
実は、セブンイレブンの「生ハム」はタンパク質の割合がかなり優れています。
70kcal、タンパク質10.3g、脂質2.3g、炭水化物2.1g。脂質が少なくタンパク質が多い、これぞサイクリスト向けの食べ物。コンビニでいきなり生ハムだけ食べていると変な人みたいですが(^^;)、まるでイタリアのサイクリストになった気分です^^
サラダチキンはいろいろと種類があるのですが、大体150kcal、タンパク質25g、脂質5g程度。
ちくわは5本セットで98円。150kcalでタンパク質13.5g、脂質2.2g。かなりコスパの良いタンパク源になります。正直に言って、おにぎりより「ちくわ」の方が高コスパです!
まとめ ブラックサンダー ネクストギアを食べるのはほどほどにしておこう
ロードバイクの運動で、脂質と糖質の消費割合は1:1程度。さらに強度が上がると糖質の消費量が増えます。ということは糖質>脂質の食べ物を取って、体脂肪を燃焼させた方が長い目で見ればパワーウェイトレシオに優れる体になるので圧倒的に有利。
そういう観点から見ると、脂質の割合が多めのブラックサンダーネクストギアを摂取するのはほどほどにして、体脂肪を燃焼させていきましょう。また、体重が1キロ痩せると血管が3km短くなるので心臓の負担的にも有利。ブラックサンダーの脂肪は14.2gなので、仮に全て体脂肪を使ったとすると血管が42m短くなります!
やはりサイクリストたるもの脂質の割合の少ないものを摂取したほうが良いので、タンパク質の量はもちろん、脂質の割合にも注目してみましょう。
↓やっぱり脂質が少ないという点では、プロテインやアミノ酸が優れています。
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