マグネシウムフレームのバイク、VAASTの試乗インプレです。
マグネシウムフレームのバイク、VAAST BIKES model A1の試乗インプレ
このVAASTというバイク、金属フレームの中では珍しいマグネシウムを採用しています。クロモリやアルミ、チタンのバイクには乗ったことがありますが(チタンのバイクは持ってないけど(^^;)、マグネシウムは初めてです。
マグネシウムの基礎知識
ところで、このマグネシウムはめっちゃ軽い金属なんですけど、比重ではなんとチタンの約38%の重さ。鉄に比べると22%、アルミと比べても64%の軽量さとなります。つまり、マグネシウム合金は実用可能な最も軽量な金属。
マグネシウム合金はカメラの外装によく使われています。だからきっと、上の写真のような細かい加工も容易なんでしょう。
※マグネシウムとカーボンが使われたカメラ外装↓
また、マグネシウムは非常に燃えやすい金属と学校で習った記憶があります(ていうか実験してバチバチ燃えてビックリした!)。
このVAASTも火をつければ燃えるのではないか?と思いましたが、現在は燃えないマグネシウム合金が開発されていて、腐食に対しては塗装などで防護されているそうです。
VAASTバイク model A1 の外観について
VAASTって初めて見るバイクですが、結構エグイ形状してます。
え?これで大丈夫??と思うような形状。これは太いタイヤを履かせるためにチェーンステーの幅を広くとったからでしょう。
上の写真で、フレームのリアエンドにネジ穴のある謎の突起も。フェンダー用と思うけど、荷台でも付けられるのかな??
VAAST(ヴァーストバイシクルズ) のグラベルバイクA1のインプレ
何キロも走り込んだわけじゃないので、インプレというか少しだけ乗った印象を。
過去に試乗したことのある金属フレームと比べてみると、パナソニックのチタンは相当柔らかくて乗り味重視みたいなバイクだったけど、VAASTはそれよりはシャキッとしてる。あそこまで柔らかいとは感じないし、アルミほどガチっとしている感じでもない。クロモリも鉄によると思うけど、自分のTANGEのクロモリよりも粘っこくない印象。金属フレームだけど軽やかさがある。
発進加速は昔試乗したことのあるクロモリのミヤタより軽いと思う。足あたりはアルミ系より優しさがある。だから何も言われないで渡されたらカーボンバイクかな?って思うくらいのポテンシャルがある。でもやっぱり金属パイプらしさもある。
重めの金属のグラベルバイクにありがちな最初の一踏みの「よっこらしょ感」は皆無。そして目を三角にしてレースみたいに登るんじゃなければ十分によく登る。どことなく優しさがあるから、ゆるめのカフェライドみたいなリラックスしたライドに合いそうな感じがある。
ただ、太いタイヤで試乗したし、ロードのホイール履かせたわけじゃないからちゃんと判断するにはロードホイール履かせないと分からない部分もある。※本当はもっと速いバイクかもしれない。
まとめ:VAAST のマグネシウムのフレーム って想像してたほど尖ってないし、これがドンピシャで好きという人がいてもおかしくないバイク
マグネシウムっていうことでもっと尖った乗り味を期待していたけど、思っていたより全然ノーマル。試乗車を少し乗った限りだと、完成車としての完成度は高め。つまり、完成車の仕様で購入して、すぐにどこか変えたいとかはあんまりなさそう。
すでに1500m登ったあとの疲れた状態で試乗して、タイヤが太くて重いはずなのに、どことなく感じられる軽やかさと優しさが印象的なバイクでした。
おまけ:VAASTにはマグネシウムフレームのロードやMTBもある
ちなみに本国にはロードやMTBもあるようです。
チェーンステーは抉れていない様子。
ちなみにこの VAAST Bikes って、MTBやグラベルで有名な Niner を扱ってる「United Wheels」という会社がやっているようです。
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