カンパニョーロの最新ホイール、BORA WTO 45にとりあえずシュワルベプロワン23cを嵌めたので、いつものコースを走ってきました (距離にして25キロで獲得標高200mですが(^^;)) 。ファーストインプレッションです。
BORA WTO45のファーストインプレ
スタートで漕ぎだし重っ!!って思ったら、ギアがインナートップに入っていました。(ホイール交換時のあるあるですね)
さて、改めてやり直すと、漕ぎだしは軽い。
えーと雑誌のインプレでは発進が軽いと評されていましたが、やっぱりその通りです。
BORA WTO 45は本当に横風の影響を受けないディープリムホイール
はっきり言って一番びっくりしたのは本当に風の影響を本当に受けないこと!今日は風速3-5mくらい、 シャマルだと影響を感じるレベルの風(失速感が出てくる)。 しかし、ボーラWTOだとディープリムに心配していた横風も向かい風も、全くハンドリング、漕ぎ味に影響がない。要するにシャマルより超優秀。
そして良いディープリムホイールで言われる、ホイールだけ常に追い風を受けているような感じ。
(その後風速6mクラスで走ってみましたが、横風の影響を感じないので改めてビックリしました!)
そしてシャマルだと38キロぐらいで空気の壁を感じるのですが、BORA WTOは40キロくらいでも空気の壁を感じない。脚力があればいくらでも伸びる。
WTO(Window Tunnel Optimized ウィンド・トンネル・オプティマイズド)は流石に伊達じゃないですね。
それにカンパのホイールは、ベアリングのあたりが出てからの方が伸びるので、まだまだこれからでしょう。
タイヤの皮むきも終わっていないくらいですし。
BORA WTO 45 のヒルクライム性能インプレ
ファーストライドでは、登坂性能はシャマルの方が上に感じました。シッティングで登る分にはイーブン。
しかしダンシングのしやすさがシャマルの方が上。
少なくとも4%とか5%くらいの登りはボーラも全く問題なし。ただし、8%9%くらいの斜度でダンシングでやり過ごそうかなぁーって時にシャマルほどのキレがない。キレというか、ダンシングのタイミングがまだうまくつかめていないのかも。 ただ、今日は本当に暑く、その暑さのせいで自分自身のキレの問題かもしれないので何とも言えない部分。
シャマルも初めて乗った時は、固さばかり目立って、登坂性能の高さには気づかなかったくらいですから。
※追記:改めて BORA WTO 45 で10%~15%くらいの勾配(いつもシャマルだとダンシングで登る場所)を、シッティングで登っていくとホイールの重さを感じませんでした。ガシガシ踏むダンシングより、1時から2時くらいまで丁寧に入力して回すと軽く登ります。抑揚をつけて楽しむより、丁寧に淡々と行く方が速くて楽です。 シャマルでシッティングで登ったことがないので比較が難しいのですが、激坂をシッティングで軽く行けちゃう時点で登り性能も優秀。さらにSTRAVAでこれまでのヒルクライムの記録を更新していっているので、登坂性能もシャマルより高いという結論。(このインプレ、理論的にも正しいようです。詳しくは、セカンドインプレの慣性質量に関する記述を見てみてください。一番下にリンクがあります。)
ボーラWTO45 AC3リムのブレーキ性能
ブレーキ性能については、カンパニョーロ純正のシューを使用していないこと。また、しっかりとアタリがまだ出ていないことから、ノーコメント。カーボンのシュルルル!という音に驚く。そしてシューの削りカスにも驚く。
※追記:リアタイヤを簡単にロックさせることが出来ました。ブレーキの感触がアルミとは異なりますが、制動力は十分です。(ちなみにブレーキシューは今は無き TRP by SWISS STOP の赤です^^当時7000円の高価なシューでした(笑))
また、カンパニョーロ純正 ブレーキシューだと超コントローラブルになりました!やはりブレーキシューは純正を選びたいですね。
SHAMAL ULTRA(シャマルウルトラ)の良さを再認識
アルミホイールのインプレで、レーゼロやシャマルが絶賛される理由が分かりました。
正直に言って38キロ以上の伸びを捨てれば、登坂性能、発進加速、巡行、ブレーキ性能ともに非のつけどころが無いのがアルミのハイエンドホイール。アルミスポークのかかりの良さ。アルミホイール特有の弾けるような加速感。乗っていて楽しいホイールです。
BORA(ボーラ) WTO 45の特徴(インプレまとめ)
シャマル・レーゼロに比べても軽く感じる BORA WTO 45。足に優しいステンレススポークであることで弾けるような加速をするタイプではない。結果的に速いホイールだけど、レーゼロのキレキレやウィップ感のあるホイールが好きな人には合わないでしょう。
勝手なイメージだけど、BORA WTO 45 はリドレーの NOAH SL みたいな淡々と綺麗なペダリングをすればめちゃくちゃ速いフレームに合うんじゃないかと思います。
また、ファーストライドの日はめちゃくちゃ暑く、条件的に不利だったのに、シャマルの記録を塗り替えている区間(アップダウンがある区間)があったりしたので、速いホイールであることは確かです。
ちょっと楽しみ方、踏み方がシャマルとは異なるホイールですね。
前輪だけBORA WTO 45でリアはシャマル(ダンシングのシャキシャキ感の為)というのもありかも、と思ったファーストライドでした。
インプレライダーの様にファーストライドの採点をすると(赤文字が私の採点)
WTO45 SHAMAL
低速加速 70・72.5・75 65
高速加速 70・70・60 67.5
高速巡行 75・70・60 65
登坂性 60→70(stravaの記録を塗り替えているので更新)・65・70 65
快適性 65・60・70 57.5(シャマルより足に来ないしロードノイズが減る)
制動性 不明→70・75・80 70
ハンドリング 80・60・75 70
高速巡行とハンドリングに関してはエアロ性能(横風の影響の少なさ)が高く明らかにシャマルを上回っているので高評価、登坂性は激坂のいなし方がまだ分からないのでこの評価。制動性はなじみが出ていないので不明。現状ではシャマル以下の60といったところ。→ちゃんとブレーキでロックできるので70に評価変更。
ただ、今の段階では20000キロ以上乗ってきたシャマルの方が好き。好きな理由は、ホイールの転がっている感とか、ダンシングのシャキシャキ感がボーラより強い。踏んだ時の反応も。
自分で採点してみることで、インプレで良く言われる、採点と好みは別というのも良く分かりました。
フレームもそうですが、性能とは別に、アルミにはアルミの良さがありますね。
更に走った時の BORA WTO 45 のインプレ追加
追記:さらに200km(獲得標高2000m位)走った感想としては、絶対的に全ての性能でBORA WTO 45の方がSHAMALを上回っています。もうシャマルに戻す必要性はなさそう。ホイールが軽くなったことで、重心が少し上がったことと、シャマルより横剛性が高いのか戻りが速いので、ダンシングのリズム感が少し異なるのですが、慣れてきました。シッティングの登りではホイールをかなり軽く感じます。あれ?この坂10%もあるの?って感じで気持ち良いです。
ディープリムなのに横風の影響を本当に受けないので、エアロ性能とハンドリングを加味するとBORA50よりWTO45の方が絶対的に良いでしょう。
その後、シャマルに一度戻しましたが、重っ!って感じです(^^; 慣れって本当に怖いです・・・
坂もシャマルの方が登れない感じがします・・・最初は、BORA WTOの横剛性の高さに戸惑いましたが、慣れると BORA WTO の方がやはり良いです。
純正のチューブレスバルブはエクステンダーによる延長タイプなので、トラブル回避のためにIRCのチューブレスバルブ70mmをお勧めします。形がぴったりでノートラブルです。
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