カンパニョーロから発売された「BORA WTO 33」。ホイールセット重量が 1395g という軽さでチューブレス対応!しかもカンパの2way-fitなのでリムテープが不要です。そして、通常のホイールに対し45km/hで7.5Wのエアロ効果もあるということ。 (これって45キロから45.35キロになるくらいの差なんですけどね(^^;)→もちろん向かい風では更にメリットが増します)
明らかに、 BORA(ボーラ)ONE35(カタログ重量1405g)並みに リムが軽くなったことでヒルクライムも登ることができ、また、平坦のエアロ効果改善で確実により速いホイールになっていることでしょう!
これは一般サイクリストにとっては、最適解になるホイールである可能性が高いです!
BORA(ボーラ) WTO 33のリム重量は??
さて、以前、BORA WTO 45とBORA WTO 60のリム重量を予想したことがあります。
なおその後、BORA WTO45のリム重量を実測しています
BORA WTO 33 と WTO 45、BORA ONE 35との比較!
その時の一覧ですが、
ホイール 重量 リム外幅 リム内幅 リム重量予測
BORA WTO 60 1547g 27mm 19mm 490g
BORA WTO 45 1496g 27mm 19mm 460g
RACING SPEED 40C 1420g 24mm 17mm 435g
BORA ONE 35 1405g 24mm 17mm 420g (ULTRA仕様は-45g)
BORA WTO 33 1395g 27mm 19mm 415g
RACING ZERO CARBON 1340g 24mm 17mm 405g
こうしてみると、BORA WTO 33の軽量さが際立っていますね!リム重量は、フロント405g、リア425g位で作られているのでしょう!明らかにBORA35の上位互換。
これ、BORA ONE 35がディスコンでOKな感じです。
またBORA WTO 45に対してリム重量で片輪45gほど軽くなるというのは大きなアドバンテージ!本当に1395gなのか疑問に残るくらいの重量差ですが、もしかするとBORA WTO 33 から T800カーボンをメインに使い始めたのかもしれませんね。
中国製のリムを見ていると、最新のカーボン製リムはメチャクチャ軽いものがあります。そのあたりのノウハウを後発のホイールなので導入していてもおかしくはないですね。
BORA WTO 45 のエアロ効果はどうなのか?
BORA WTO 33 は従来モデルに対して 45km/hで7.5Wのエアロ効果 ということでした。ではBORA WTO 45 になるとどれくらいのエアロ効果改善につながるのでしょうか?
昔のサイスポの特集で、アイオロスの35mmと50mmで40キロで6Wの改善がありました。
このことから、BORAWTO45のエアロ効果は「45キロで15W位」と見込まれるでしょう。
つまり、45キロが45.7キロになる位の差です。
上記の記事でも述べましたが、WTO45ホイールの慣性質量はシャマル、レーゼロより軽いので、WTO45は登坂も巡航もアルミハイエンドより楽になる上位互換のホイール。それをもっと登坂に振りたければWTO33を選ぶのが最適解です。またWTO45はかなり剛性の高いホイールなので、リム高が低いWTO33の方が剛性が下がり踏みやすいと思います
ディープリムの、向かい風の時の性能は?向かい風を時速換算してみる
江戸川なんかで良くあるレベルの4mの向かい風は時速14.4キロ相当です。つまり、4mの向かい風で30キロで走るなら、空力的には44.4キロ相当なので、WTO45は15W、WTO33は7.5Wを、しっかり削減してくれます。
ちなみに3mの風でも時速換算は10.8キロ。35キロぐらいで走る人は十分ディープリムの恩恵を受けられます^^
遅い人ほどエアロ効果でタイム短縮になるという、面白いコラム↓
チューブラーならこれまでのBORA(ボーラ)ONE 35 も良いホイール!
さて、先ほどディスコンでいいんじゃないか?と言及したBORA ONE 35 ですが、それはあくまでクリンチャー仕様での話。チューブラー仕様ならまだ大きなアドバンテージがあります!!
Bora One 35 チューブラー 1215g リム重量 325g
Bora One 50 チューブラー 1260g リム重量 350g
リム重量が100g近く軽くなるので、こうしてみると、BORA ONE 50 のチューブラーというのはやはり優れたホイールですね!
BORA(ボーラ)はDISC(ディスク)ブレーキなら何を選ぶべきか?
ディスクブレーキ仕様ならまた状況が変わってくるのが難しいところです(^^;
Bora WTO 45DB 1520g
Bora One 50DB 1507g
Bora One 35DB 1483g
Bora WTO 33DB 1485g
これならWTO45が一番良さそうですね。
BORA(ボーラ) WTO 33のインプレ(ROVAL CLX32との比較)
動画は WTO33 DISC のインプレですが、ROVALのCLX32 より柔らかく足が残りやすいとのこと。そして雑誌などに書かれているように、これまでのBORAよりは固い。
筧五郎さんは、これまでのBORA50での横風の影響がイヤだったので、WTO45ではなくWTO33にされたとのことですが、体重60kgの私でも風速5mの横風を受けてWTO45で走っても、マジで大して影響を感じないので、WTOに関しては横風の心配は無用です。(WTO60に関しては使ったことが無いので不明です(^^;)
また、DISC版BORA WTO33は、ROVAL CLX32 DISC より重いので、踏み込むペダリングより高回転の方が登りやすいと言及されていますね。
最新のBORA(ボーラ)のシリーズのまとめ
登坂を含めて官能的な最高性能を求めるなら、チューブラーの BORA がやはり最高でしょう!リムも超軽量!もちろんチューブラータイヤもコルサの最新版なら転がり抵抗も良くなっています。
チューブレスを使用して、乗り心地と低い転がり抵抗を活用、そしてエアロ効果まで含めて科学的な最速を目指したいなら BORA WTO33が良さそう。平坦重視、もしくは高剛性が良いならWTO45か、評判の良いWTO60に行ってしまうのもありかと。
BORAWTOにピッタリの「IRCのチューブレスバルブ」
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