最近のビアンキはグランツールでも勝利を挙げており、OLTRE XR4 をはじめとして性能がグッと良くなっていて、2020年モデルはどれを選んでも当たりの年。さらにラインナップも充実していてちょっとどれ選んでいいのか迷っちゃう。そういう年ですね。
ビアンキのロードバイクの特徴としては、どのモデルも足あたりが一瞬柔らかい感じがあります。比較的、長距離でも足が持つ用に設計されていると思います。またレーシング系のジオメトリはハンドル位置がかなり低く設定できるので、実はかなりエアロなセッティングにすることも可能です。
例えば、オルトレXR4はマドンよりハンドル位置を下げることで16W削減できます。(詳しくはこちらの記事の下の方)そしてARIAやSPRINTも問題なく同じようなハンドルポジションをとれます。つまり元々bianchiって、ジオメトリでエアロ性能が高いわけです。
あと、BBドロップが浅めで、低重心ではないので低速ではフラフラする感覚があります。メリットとしては、重心が高いのでダンシングがしやすく加速感が高まるのと、車体を傾けても地面にペダルがヒットしづらいので、オシャレなイメージに反して本気にレーシーに攻めたジオメトリです。
エンデュランス系のジオメトリの方が、トップチューブが長いバイクが多い最近では一般的なジオメトリ。安定感があってホッとする、ロングライド向けの乗りやすさがあります。
BIANCHI(ビアンキ)2020年モデルのリスト
BIANCHI(ビアンキ)SPRINT(スプリント)
ビアンキのエントリーカーボンであったSEMPRE(センプレ)の後継車。 レーシング系では安価なモデルです。 ただ、SEMPRE はその昔、ジロ・デ・イタリアを走ったこともある車種です。
その SEMPRE を改良&エアロ化(ヘッドチューブやシートクランプまでエアロ化されている本気っぷり)し、タイヤを 32Cまで対応できるようにクリアランスを確保したのが BIANCHI SPRINT。 フレーム重量は1000g。カッコいいからちょっと欲しい。
グランツールを走ったSEMPRE(センプレ)ですが、今の車種と比べると、剛性不足を感じるところがあります(37キロぐらいまでで走るには十分です)。このあたりSPRNT(スプリント)はカーボンの積層などが見直されてグッとよくなっているでしょう。(2017年以降の設計のカーボンバイクは、技術の進歩があったのか、何故か格段に良くなっているので、SEMPREからは凄く進化しているはずです。このへんはこちらの記事の下の方)
リムブレーキ版のサイズ50でペダル無しの重量が8.6kg。パーツ構成は以下の通り。
HEADSET | FSA ORBIT C-33 | |
REAR DERAILLEUR | SHIMANO RD-R7000 | |
FRONT DERAILLEUR | SHIMANO FD-R7000 BRAZED-ON | |
SHIFT LEVER | SHIMANO ST-R7000 | |
BRAKES | SHIMANIO BR-R561 | |
BRAKE LEVER | INCLUDED W / SHIFT LEVER | |
BB | SHIMANO SM-BB71-41B | |
CRANKSET | SHIMANO FC-RS510 50 – 34T 165/170/170/170/172.5mm | |
CASSETTE | SHIMANO CS-R7000 11 – 32T | |
CHAIN | KMC X11 EPT | |
WHEELS | SHIMANO WH-RS100 | |
TIRE | VITTORIA ZAFFIRO PRO 700×25C | |
HANDLE BAR | REPARTO CORSE RA38A COMPACT FLAT TOP / SIZE:380/400/400/420/440mm | |
BAR TAPE | VELO VLT-1001 | |
STEM | REPARTO CORSE ST182A / SIZE:90/90/100/110/110mm | |
SEAT POST | REPARTO CORSE SP02 27.2mm | |
SADDLE | SELLE ROYAL SETA S1 |
2021年モデルでは、105完成車がなんと ¥188,000 と激安!クランクとブレーキセットが105ではありませんが、それでも安い。
完成車状態では、少し重めのパーツがアセンブルされています。これは折角のフレームに対して勿体ない感じがします。
ホイールが1879g、シートポストが恐らく300g位。タイヤがエントリーのZAFFIRO(260g)、チューブも普通の100g位のものが入っているでしょう。
ですので、グレードアップとしてはシートポストを軽量カーボン(180g)に変えて、タイヤはすり減ったら、GP5000(215g)に変更、チューブは軽量なマキシスウルトラライト(68g)、ホイールをレーシング3(1560g)、これで約8kgとそこそこ軽量なバイクになります。折角だからレーシングゼロ(1518g)やシャマルウルトラに変えるのも良いでしょう。速く走れるようになったら、制動力UPに、ブレーキもアルテグラぐらいにしたいところです。
ロードバイクにはまると結局サドルもハンドルも変えることになると思いますが(笑)
下記のARIAよりヒルクライム向けのオールラウンダーの性格でしょう。最初の一台をスプリントにして、全部デュラエースに組みなおすところまで楽しむのも良いと思います。そこまで楽しめば次に欲しいフレームが見えてくるはず。
因みに私は SEMPRE を最初に購入してシャマルウルトラを購入、R9100で組みなおして、SEMPRE の最高の乗り味を堪能してから、フレームを買い換えました。新しいフレームに慣れるまではSEMPREの方が走りやすいなぁ~って思ったくらいです。
BIANCHI(ビアンキ)ARIA(アリア)
ビアンキのエアロロードバイクであるARIA(イタリア語で空気)。スプリントと非常に悩む価格帯。
フレームはエアロなので1100gと軽量ではありません。しかし、エアロ効果があるので、ガンガン速く走りたい人はARIAの方が良いでしょう。 ホイールは Vision Team 35 とエアロですが 1780g と軽め。完成車の重量はスプリントより少し軽めで8.1kg位でしょう。
Shifters | Shimano 105 | |
Front Derailleur | Shimano 105 | |
Rear Derailleur | Shimano 105 | |
Crankset | Shimano 105 52/36T 165/165/170/170/170/172.5mm | |
BB | Shimano SM-BB72-41B | |
Chain | Kmc X11-EPT | |
Sprocket | Shimano 105 11sp 11/28T | |
Brakes | Shimano 105 | |
Brake Lever | Included | |
Wheels | Vision Team 35 | |
Tire | Vittoria Zaffiro Pro Slick 700x25C | |
Stem | JD JD -ST182A 70/90/90/100/110/110mm | |
Handlebar | JD JD-RA83A 31.8mm 380/380/400/400/420/440mm | |
Grips | Velo VLT-001 | |
Seat post | Full Carbon Aero 250/300/300/350/350/350mm | |
Seat Clamp | Included | |
Saddle | Fi’zi:k Antares R7 | |
Pedals | Not Included | |
Price(税抜) | ¥263,000(税抜) |
ブレーキやクランクもちゃんと105がついていますし、シートポストは専用のカーボン製。タイヤをGP5000、チューブをマキシスのウルトラライトに替えればそれでOKでしょう。後の投資まで考えると、SPRNT より ARIA のほうがお買い得と言えます。
※2019年10月木更津にある BIANCHIアウトレットストア で数台35%OFFになっていたので更にお買い得と思います。
フレームのエアロ効果も高いので、本気になったら50ミリクラスのカーボンディープホイールを履かせたいところですね。例えば、 BORAONE50(1485g) や BORA WTO45(1496g)。またタイムトライアルバイクのようにDHバーをつけて霞ヶ浦や利根川を疾走するのも気持ちよさそうです。
インプレだと登坂も軽いということですので、エアロ寄りですがオールラウンドに使えるバイクですね。
個人的にはCV(カウンターベイル)が無いことの良さもあると思っています。それは、路面からの凸凹感とかを感じながら走っているほうが「俺・・・生きてる!!」って感じる。それが乗り味の良いカーボンフレームにのって、カーボンホイール履いてってやっていくと、スポイルされて、なんかそういう「生きてる」っていう感覚が薄れてしまう。もうこれは好き嫌いの世界ですが、私は路面から凸凹を感じるモデル、結構楽しいんです。それでも楽に走りたければ今はチューブレスにすればOKですしね。
※もちろん infinitoCV に初めて乗った時の路面がいきなり滑らかになる感覚も感動しました(笑)
BIANCHI(ビアンキ)intenso(インテンソ)
インテンソはインプレを書いたことあるので詳細はこちらの記事へ
スプリントより少し安いですが、ジオメトリが違うので、乗り比べたほうが良いでしょう。ただ105モデルだと価格差が無いし、きっと性能は新モデルのスプリントの方が上。だからインテンソ買うならSORAモデルかなぁ。。。ちょっとこのエンデュランス系のジオメトリのバイクは、上位モデルの infinitoXE がディスクブレーキ化しているので、悩みどころと思います。
Shifters | Shimano 105 | |
Front Derailleur | Shimano 105 | |
Rear Derailleur | Shimano 105 | |
Crankset | Shimano FC-RS510 50/34T 165/165/170/170/170/172.5mm | |
BB | Shimano BB-RS500 | |
Chain | KMC X11-EPT | |
Sprocket | Shimano 105 11sp 11/32T | |
Brakes | Shimano BR-R561 | |
Brake Lever | Included | |
Wheels | Shimano WH-RS100 | |
Tire | Vittoria Zaffiro Pro Slick 700x25C | |
Stem | JD JD-ST182A 70/70/90/90/100/110mm | |
Handlebar | JD JD-RA38A/JD-RA35A 31.8mm 380/380/400/400/420/440mm | |
Grips | Velo VLT-001 | |
Seat post | JD JD-SP02.1 31.6 x 300/350/350/350/350/350mm | |
Seat Clamp | Promax CYC-95RT 35mm | |
Saddle | Selle Royal SR 2302HRN | |
Pedals | Not Included | |
Price(税抜) | ¥218,000(税抜) |
SORAモデルならカーボンロードなのに20万円を切るという驚きの¥178,000(税抜)。
入門でカーボンロードを選ぶなら、こちらも良いでしょう。
BIANCHI(ビアンキ)VIA NIRONE 7(ニローネ7)
アルミロードのニローネ。アルミロードとして取り上げられることは少ないけれど、どうしてなかなか侮れないくらいに走ります。アルミロードは平坦の失速感が少ないのが良いところ。
ニローネのインプレはこちら。私は結構好きなバイクです。
Shifters | Shimano Sora | |
Front Derailleur | Shimano Sora | |
Rear Derailleur | Shimano Sora | |
Crankset | Shimano FC-R345 50/34T 170/170/170/170/170/170/175mm | |
BB | Shimano BB-ES300 | |
Chain | Kmc CN-HG53 | |
Sprocket | Shimano CS-HG400 9sp 11/32T | |
Brakes | Shimano Sora | |
Brake Lever | Included | |
Front Hub | Formula RB-25 | |
Rear Hub | Formula RB-26 | |
Rims | Alex AT470 Tubeless Ready | |
Tire | Vittoria Zaffiro 700Cx25C | |
Stem | JD JD-ST182A 70/70/70/90/90/100/110mm | |
Handlebar | JD JD-RA38A/JD-RA35A 31.8mm 380/380/380/400/400/420/440mm | |
Grips | Velo VLT-001 | |
Seat post | JD JD-SP02.1 31.6×300/300/300/350/350/350/350mm | |
Seat Clamp | Promax MX-112C 35mm | |
Saddle | Selle Royal SR 2075HRN | |
Pedals | Not Included | |
Price(税抜) | ¥118,000(税抜) |
SORAモデルはタイヤがzaffiroPROではなく、ZAFFIROという重いタイヤになるので、まずはタイヤを交換して、意外に軽い RACING5( 重量は1650g )くらいのホイールに替えれば、十分でしょう。(私はホイールを racing7にして、タイヤをコンチネンタルの4000に替えましたが、明らかに走りが軽くなりました。)あと、やるならシートポストを軽量カーボンに替えたいですね。このクラスのは、かなり重いのがついているので。
アルミで頑丈なので初ロードで転んだりしても安心。ジオメトリ的にも低速で安定感があり、フラフラしづらいので、ロードバイクのスタートには良いフレームと思います。(別に本気で走れば十分速いしね!)
BIANCHI (ビアンキ)INFINITO XE(インフィニートXE)
DISCブレーキのエンデュランスバイク。フレーム重量は1100g。タイヤが32cまで入るのでグラベルロードのように使うことも出来ます。ロングライドメインで時々ヒルクライム、グラベルも試してみたいという使い方にはど真ん中なんじゃないかと思われるモデル。
スプリントとの違いは、ジオメトリとギア構成。多少アップライトで楽なポジションが取れること、それからフロント50-34Tのコンパクトクランク、リア11-32Tの軽いスプロケットが搭載されています。
HEADSET | FSA NO.42 | |
REAR DERAILLEUR | SHIMANO RD-R7000GS | |
FRONT DERAILLEUR | SHIMANO FD-R7000 BRAZED-ON | |
SHIFT LEVER | 47cm SHIMANO ST-R7025 / 50 – 57cm SHIMANO ST-R7020 | |
BRAKES | SHIMANO BR-R7070 | |
BRAKE LEVER | INCLUDED W / SHIFT LEVER | |
DISC ROTOR | SHIMANO SM-RT70 | |
BB | SHIMANO SM-BB71-41B | |
CRANKSET | SHIMANO FC-R7000 50 – 34T 165/170/170/170/172.5mm | |
CASSETTE | SHIMANO CS-R7000 11 – 32T | |
CHAIN | KMC X11 EPT | |
WHEELS | FULCRUM RACING 918DB | |
TIRE | VITTORIA ZAFFIRO PRO G2.0 700×28C | |
HANDLE BAR | REPARTO CORSE RA38A COMPACT FLAT TOP ALLOY 6061 380/400/400/420/440mm | |
BAR TAPE | VELO VLT-49 | |
STEM | RAPARTO CORSE ST236A ALLOY 6061 RAISE +- 7° / SIZE:70/90/100/100/110mm | |
SEAT POST | REPARTO CORSE SP155T.2, ALLOY | |
SADDLE | VELO VL-1966 | |
Price | ¥278,000 |
上位のinfinitoCVにはカウンターベイルが搭載されていますが、XEは非搭載。ただ、infinitoCVにななると一気に高くなる(52万円)ので、ビアンキのエンデュランスカーボンバイクが欲しいなら、このXEが狙い目でしょう。下位のインテンソも良いバイクですが、やはり2020年度最新設計の infinito XE の方が完成度が高いに間違いありません。
アルミのシートポストをカーボンに、ホイールをキシリウムSL DISC あたりの軽量なものに交換したいところですね。
BIANCHI(ビアンキ)OLTRE XR3(オルトレ)
OLTRE XR3 はアルテグラモデルより7万安い105モデルがお買い得。その差額分ホイールに投資したい。カウンターベイルが搭載されているので試乗すればその効果は本当に一漕ぎ目で分かる。
Shifters | Shimano 105 | |
Front Derailleur | Shimano 105 | |
Rear Derailleur | Shimano 105 | |
Crankset | Shimano 105 52/36T 165/170/170/170/172.5mm | |
BB | Shimano SM-BB72-41B | |
Chain | Shimano 105 | |
Sprocket | Shimano 105 11sp 11/28T | |
Brakes | Shimano 105 | |
Brake Lever | Included | |
Wheels | Fulcrum Racing 618 | |
Tire | Vittoria Rubino IV 700x25C | |
Stem | JD JD -ST199A 90/90/100/110/110mm | |
Handlebar | JD JD-RA83A 31.8mm 380/400/400/420/420mm | |
Grips | Velo VLT-001 | |
Seat post | Full Carbon Aero 250/300/300/350/350mm | |
Seat Clamp | Included | |
Saddle | Fi’zi:k Antares R7 | |
Pedals | Not Included | |
Price(税抜) | ¥320,000(税抜) |
フレーム的にはもう文句なし。 タイヤもrubinoだし初めから隙が無い印象のアセンブル。しかし、このフレームにこのホイールはもったいない。レーシング0とか、BORA等のカーボンホイールに早々に交換したいところです。
因みにビアンキショップの人が OLTRE XR3の評判が良すぎてARIAが売りづらいと嘆いておりました(笑)確かにオルトレXR3のことを悪く書いているインプレってみたことないですよね。
ただ平坦をかっ飛ばすのであれば、ARIAの方がちゃんとエアロフレームなので速いはずです。
まとめ:ビアンキはハッキリ言って見た目で選ぶべし!
結論ですが、一台目にビアンキを選ぶのであれば、好きな見た目の車種にするべき!長々書いておいてこれかい!!ということですが、BIANCHIを買うということはそういうこと。オシャレだから買う。これが一番。ワイヤー一本に至るまでコーディネートされているのが BIANCHI の良さ。もちろん OLTRE XR4 やスペシャリッシマ は性能で選ぶべきバイク。それでもBIANCHI好きとしては、カッコいいからスペシャリッシマが欲しい!!でOKだと思っています。そしてスペシャリッシマ選ぶなら Tavolozza (自分で配色を選べるオプション)で好みの色にしたい。
ARIAがカッコいいならARIAで登ればいいじゃない!と思うわけです。今のエアロフレームは、別に登れないわけじゃないし、フレームが100g位重いくらい。軽量ホイールを履いてしまえば、大した問題ではないです。
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