舗装路×グラべルに向いているグラベル用タイヤ!40c~50c のラインナップまとめ、MTBタイヤが意外と速い!?

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エアボリュームの稼げる40C~50c程度で、舗装路とグラベルの両方に向いていそうなグラベルタイヤのラインアップについてまとめてみました。実はMTBタイヤが意外に速いことに驚きです!

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40c~50cで舗装路も向いているグラベル用タイヤのラインナップのリスト

これまで舗装路×グラベルで優れたタイヤとして、無印のグラベルキングを使ってきました。最初は32cを使用し、現在は38cを履いています。このタイヤを太くしたことでのデメリットはほとんど感じられません。むしろ楽しさが増したように思います。

ということで、40cくらいの太さで、舗装路×グラベルに向いていそうなノブ付のタイヤを試してみたくなりました。気になるタイヤをリストアップしてみます。

こういうとこ走るにはもっと太くてグリップの良いタイヤ欲しくなる・・・2インチのタイヤがベストと思うけど、これってあくまでコースの一部というのが悩ましいポイント

ここで、舗装路の快適性の目安として、転がり抵抗は ROLLING RESISTANCE から、チューブレスで使用したデータの抜粋で、空気圧は2.6barを掲載しています。実際の運用でも、40mm相当の空気圧って、チューブレスならだいたい2bar~2.6barくらいの範囲に収まると思います。

参考までにGP5000S TR 32cは3barで12.8w(32cだと3気圧位の運用が快適)、2.3barで16.4w。前後32cのGP5000sTRなら、少し前のロードタイヤと全く遜色ないわけです。

Panaracer GRAVEL KING (グラベルキング)38c 370g、43c 410g

無印グラベルキング。32cと38cを使って、とってもお気に入り。価格も手ごろで軽量&性能も悪くないので、特に文句のない優れたタイヤと思う。6490円。2.6barで17w。1.9barで19.9w。(※但し 40cのデータ)

グラベルキングの38cを2bar程度で走っても軽快な印象。イヤな感じは全くありません。つまり、ざっくり2気圧で20w以下のタイヤなら舗装路の性能に文句は出ないでしょう。

Panaracer GRAVEL KING SS(グラベルキング・セミスリック)38c 430g、43c 510g

グラベルキングのセミスリック。センターにスリックがある定番タイヤ。滑った時に、グン!とサイドがグリップするので、助かったことがある。6490円。2.6barで19.2w。1.9barで22.5w(※但し 40cのデータ)。個人的には取り付けがちょっと難しい感じがする点と、見た目ほど転がらない感じがするのであんまり好きではない。

無印に比べてセンターのゴムが分厚くて、しなやかさが減るのが転がりが悪く感じられる原因の一つじゃないかと思っています。

しなやかなタイヤの印象がめっちゃ良かった例↓

Panaracer GRAVEL KING SK(グラベルキングSK)38c 430g、43c 480g

定番のグラベルキングSK。ノブ付のグラベルキングで、SSよりも転がるという人もいます。もしかしたらゴムが少なくて、よりしなやかなんじゃないでしょうか。価格も手ごろ。6490円。2.6barで20.9w。1.9barで23.3w。(※但し 40cのデータ)

Panaracer GRAVEL KING X1R(グラベルキングX1R)40c 486g

新形のグラベルキングである X1R。Rが付くのは軽量タイプで、ノーマルタイプよりケーシングがしなやかで転がり抵抗が 9%減少。

そもそも、新グラベルキングは旧グラベルキングに比べて転がり抵抗14%減とアナウンスされています。旧SKより転がりが改善されていることが期待できます。メーカー発表の改善通りなら、2.6barで17w~18wをくらいになりそう。

ところが、RollingResistanceによると、2.3barで21.6w。1.7barで23.8w。アレ??期待外れですね(^^; これはどういうことでしょうか?

BicycleRollingResistanceのテスト結果を考察する

これはもしかしたらテストプロトコルの違いによるのかもしれません。例えば、rollingresistanceはタイヤテストを荷重 42.5 kgで行っています。タイヤ一本当たり42.5kgなら、2本で85kg。RollingResistanceのテストは、恐らく体重75kgの人が10kgのバイクに乗ることを想定したテストだろうと思います。

パナレーサーのテストだと日本人を想定して体重65kg位でテストしそうですし、そうするとタイヤへの荷重はもっと軽くなる。つまり、ブロックタイヤの抵抗がもっと少なくなると推測されます。またもし、パナレーサーが前後両輪同時に測定しているとしたら、パナレーサーのデーターの方が現実に即したデータになるでしょう。

そもそもフロントに42.5kgの荷重をかけて走る人はいないと思うので、フロントタイヤへのテストとしてはRollingresistanceは適切ではないと言えますし、リアの荷重はもっと重いはず。これが他のテストとデータが一致しない原因になると考えられます。

IRC BOKEN  TUBELESS READY 40c 505g

IRCのグラベルタイヤのラインナップがBOKEN(ボーケン)。IRC的にはこれは舗装路~芝に適合するとしているんだけど、パターンを見る限りグラベルキングSSやSKくらいの立ち位置に見える。6820円。転がりのデータはなし。ロードタイヤだけの印象で語ると、IRCって転がりを最速にするよりも、グリップ感や挙動の掴みやすさを重視している印象がある。

センターがスリックの IRC BOKEN PLUSもあるんだけど、42cで590gと重くなるしどうなんだろう?

IRC BOKEN DOUBLECROSS TUBELESS READY 42c 530g

IRC的にはこれが舗装路~グラベルに適合するタイヤとしている。ノブが大きいタイヤなのに、530gと見た目ほど重くない印象。6820円。

シクロワイアードのインプレだと、かなり良さそうなので(少なくともピレリのMより良さそう)ノブ付きタイヤとしてはちょっと気になります。

Just a moment...

SCHWALBE(シュワルベ) G-ONE RS 40c 445g

アンバウンドレースを制したタイヤらしい。センターがスリックに近くて転がり抵抗は低く、サイドグリップも良さそう。2.6barで16.2w。1.9barで19.7wと特に速い(無印グラベルキングより速い)。13200円とこの中では高めの価格帯。

Schwalbe(シュワルベ) G-One R 40c 480g

G-ONE RSをもう少しグラベルに振ったタイヤ。昔、乗ったことのあるシュワルベのこういうオールラウンドなコンセプトのタイヤの印象は非常に良かった。確か シュワルベ G-oneオールラウンド 38c で、激しいグラベルも舗装路も両方とも苦にしない印象でした。2.6barで24.2w。1.9barで27.6w。13200円。

S-WORKS PATHFINDER 2BLISS READY(パスファインダーチューブレスレディ) 42c 435g

センターがスリックで左右にノブがある。舗装路×砂利道での性能が高そう。しかも、こういうセンターがスリック系のタイヤの中では435gとかなり軽量。値段も7700円と最近のタイヤとしては手ごろに感じる価格。2.3barで20.2w。1.7barで24w。

Continental TERRA SPEED(テラスピード) 40c 465g

コンチネンタルのグラベルタイヤ。ノブは低めでグラベルキングSK的、もしくはシュワルベG-oneオールラウンド的な感じ。2.6barで17.8w。1.9barで20.6w。10500円とグラベルキングSSやSKより高いけど、データ上だけなら明確に速い。SCHWALBE(シュワルベ) G-ONE RS の対抗馬。

しかも、この茶色いサイドのタイヤで45cの場合、2.1barで16.4wと更に転がりが良くなる。サイドウォールがしなやかになるのがその理由らしい。同じ気圧で比べれば、まさかの GP5000S TR 32c 並みの転がり

ところがその 45c が日本国内では売ってないことが Terra Speed 最大の難点。

Continental TERRA TRAIL(テラトレイル) 40c 455g

ちなみに、更にノブが大きい TERRA TRAIL もある。こちらは、40cで455g。ノブが大きいけど重くなるわけではない。2.6barで22.2w、1.9barで26wと、流石に転がり抵抗は大きめ。

Continental TERRA Hardpack TR 50c 615g

50cの極太タイヤで、センターがほぼスリック。定価が6050円と安価。このタイヤが入るフレームなら良いかも。1.9barで18.6w。1.4barで21.9w。50cなので実際に2気圧以下での運用になるでしょう。

G-One RSが1.9barで19.7wなので、それより速い。重いけど実は速いタイヤといえそう。たただ、700cホイールに50Cを履かせると、バイクのプロポーションがめっちゃいかつくなりそう。650B×50cもラインアップされていて、こちらは585gになります。

PIRELLI(ピレリ) CINTURATO GRAVEL HARD 40c 485g

ピレリのグラベルタイヤ。舗装路や締まったグラベル用のタイヤ。2.6barで19.5w、1.9barで23.2w。11000円。グラベルキングSK的な感じかなと思うけど、価格が高め。45cで550gのバージョンもある。

勝手な想像だけど、ピレリってhutchinsonが作ってるんじゃないかと思う。hutchinsonってスペックは地味だけど、バランスがいいタイヤを作ってるから(fusion5でそう感じた)バランスで勝負する、いぶし銀的なタイヤなのかも。なお、1年使ったというこのタイヤを見たところまだノブが全然残っていて、耐久性が非常に高そうでした。

PIRELLI (ピレリ)CINTURATO ALL ROAD 40C 540g

オールロードと名前の付いた、センタースリックのグラベルタイヤ。540gとちょっと重い。どうもセンタースリックのタイヤは重くなってしまう傾向があるようだ。2.6barで29.7w、1.9barで35.9w。7500円。

価格とデータを見ているだけだけど、正直に言って存在価値が分からない選択しずらいタイヤ。耐パンク性は高いようですが、センタースリックがいいならこれよりも グラベルキングSS や S-works PATHFINDER の方がずっといいんじゃないかな??

VITTORIA (ヴィットリア)TERRENO ZERO 38c 450g 47c 500g

VITTORIAのセミスリックタイヤ。表記の重量は軽量なTLRモデル。サイドに耐パンク層を追加したより強靭なTNTモデルもあり、TNTは少し重くなる。

で、そのTNTバージョンの35cで2.8barで23.4w、2.1barで26.9w。こう見るとデータ的には今一つ。しかし、これよりオフロードよりに設定された TERRENO DRY に乗ってみた印象は悪く無かった、というかむしろ舗装路でも好印象だったから不思議。

乗ってみたのはTERRENO DRYの 35c

このTNTによってサイドウォールが硬くなって転がりに悪さしているとすると、TLRバージョンはもっと性能が良いかもしれない。

ところで、MTBバージョンの TERRENO MEZCAL はセミスリックよりも転がり性能が良く、44cで2.3barで、21.9w、1.8barで24.8w。ノブがあるのにセミスリックよりも転がりが良くなる不思議。

SCHWALBE(シュワルベ)THUNDER BURT(サンダーバート)superground 2.25インチ 615g

ここでいきなりですけどMTB用の2インチ以上のタイヤとなります。しかし、これが意外とスゴイ!

シュワルベMTB用の最速タイヤ、それがTHUNDER BURT。転がり抵抗はなんと2.4barで13.9w!1.7barで15.7wこれまでのタイヤの中で、コレが一番転がりが速い!しかもグラベルの走破性も間違いない!価格は12650円。重量が気にならないならめっちゃアリ。

ポイントは、ブラックとトランパレントで性能が異なること。ブラック(superground)は615gで耐パンク性に優れる。トランスパレント(super race)は645gで更に転がりに優るとのこと。いや~、MTBタイヤってすごいんですね。

こういうとこ走るなら2インチのタイヤが良いような気がしてます

普通に考えたら同じシュワルベのグラベルタイヤ G-ONE SPEED のほうが速そう。

シュワルベG-ONE SPEED、オンロード70% オフロード30%用とされるタイヤ。 2.6barで24.8 Wらしい

なんだけど、データ上ではThunderburtのほうが圧倒的に速いのが不思議。グラベルバイクでも、650Bホイールに Thunderburtの 27.5×2.1 (510g)を履かせたら入るかもしれません。

CONTINENTAL(コンチネンタル) RACE KING PROTECTION 2.2インチ 595g

コンチネンタルのMTBタイヤで速いのがコレ、RACE KING PROTECTION。2.4barで16.5w、1.7barで18.2w。12100円。この見た目で無印グラベルキングより速い驚き。

グラベルバイクに履かせるなら、27.5×2.2(560g)がラインナップにあります。

SCHWALBE(シュワルベ)Big One 2.35インチ 550g

もう売っていないようなのでこちらは参考までに。シュワルベの極太かつ軽量&超転がるタイヤ、BIG ONE。デカいONEだからBIG ONE。とにかく驚きの転がり抵抗はこちら。2.4barで10.1W!1.7barで11.7W!このタイヤだけ別次元です。上のサンダーバートからノブを取っ払った感じでしょうか。ただ、弱点として非常にパンクしやすかったらしい。ということでグラベルバイクに使うのは無理がある。

見た目がほとんど同じの G-ONE SPEED はなぜ遅いのか?? 超不思議

既に本国サイトにも載っていないタイヤ。シュワルベが本気出せばこんなタイヤも作れるということですね。驚きのレビュー内容はこちらです↓

Schwalbe Big One LiteSkin PaceStar Rolling Resistance Review
Rolling resistance and puncture resistance review of a Schwalbe Big One LiteSkin PaceStar mountain b...

以前調べた時にMTBのフレームが非常に軽くて驚きましたが、そんなMTBにこのタイヤを履かせれば、ロード並みに走れそうですね。

グラベル×舗装路MIX用タイヤを調べてみた結果、タイヤの候補

このほかにもMAXXISなども調べてみたのだけど、どうも舗装路での転がりが重そうだったから割愛。ただ、それぞれノブのパターンが違って、舗装路以外でのグリップ性能が異なるので、一概に転がり抵抗だけでは語れない面があるし、耐パンク性も全然異なると思う。

ただ、それでも次のタイヤを買うにはデータと自分の経験を踏まえて選ぶことになる。

これくらいまでなら今のタイヤでもゆっくり走ればOKなんですけどね

無印グラベルキングは最終的にパンクのせいで4000km持たなかったけど、自分は5000kmくらいでタイヤを変えたくなるので、タイヤの持ちとしては十分。そんなわけで次のタイヤを選ぶ基準として耐久性は考慮しない。そして、無印グラベルキングと同じくらい舗装路で転がるタイヤなら文句なし(目安は2barで20w以下)。そうして考えると、候補としては

  • SCHWALBE(シュワルベ) G-ONE RS 40c 19.7w
  • Continental TERRA SPEED(テラスピード) 40c 20.6w or 45c 16.4w
  • Continental Terra Hardpack TR 50c 18.6w
  • SCHWALBE(シュワルベ)THUNDER BURT(サンダーバート)15.7w

が候補。タイヤを太くしてエアボリュームを確保したいなら TERRA Hardpack、全面にノブが欲しいなら TERRA SPEED(テラスピード)、特に速くてサイドグリップも確保したタイヤなら SCHWALBE(シュワルベ) G-ONE RS、といったところ。価格に問題が無いなら SCHWALBE(シュワルベ) G-ONE RS が良さそう。

CHAPTER2 AOのスペック上は最高700c×42mm or 650B×47mmだが、実際はもっと太いタイヤが入りそう(多分フロント50mm、リア45mmくらい)。そういえば以前、MTBタイヤを嵌めてみた時の写真があった。この写真のフロントのレーシングラルフは、サンダーバートよりもノブが高いモデル、ホイールは650Bだったかも

で、調べた結論としては、太さに問題が無ければ全てを兼ね備えている(重量と耐久性以外)のがSCHWALBE(シュワルベ)のMTBタイヤ、THUNDER BURT(サンダーバート)ですね。ホンマかいな。(650Bになると転がり抵抗が変わると思いますけど)

候補のタイヤを調べてみるとamazonより楽天が安かったです↓

グラベルキングはamazonが安い、あとやっぱり軽い!

しなやかなタイヤの方が速いということが書かれている本、オールロードバイクレボリューション

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