エアロバイクじゃなくても、更に16Wもエアロ化できるノーマルバイク

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以前 マドンSLRが速すぎる という記事を書いたことがあります。しかし、よく考えてみるとエアロバイクじゃない、ノーマルのロードバイクでもまだまだ、画像のように前方投影面積を減らすことで、エアロ化の余地が残されていました。

少なくとも私のバイクは簡単に16W削減できる余地がありました

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ノーマルバイクで可能な限りエアロ化しよう!

ハンドルのブラケット部分を持つよりドロップ部を持った方が、空気抵抗が削減され速く走ることができます。さらにTTポジションだともっと速く走ることが出来ます。つまりハンドルを下げることで空気抵抗を削減することが出来ます

ハンドル高さを1cm下げると40キロで8W削減

具体的な比較の為に、各ポジションで必要となるワット数を計算してみます

計算には以下のサイトを参考にしました。

巡航出力計算

ブラケットポジションで40キロのスピードでで走ると369W (前方投影面積 CdA 0.40)

ドロップハンドル(下ハン、ドロップ125mm)で走ると269w (CdA 0.28)

つまり、ハンドルを1cm下げると40キロでの必要出力を 8W 削減できます

また、TTポジションだと228W (CdA 0.22)

私のバイク・・・コラムスペーサー積みすぎ!

マドンと対決したとき、私のバイクにはコラムスペーサーが2cm積まれていたので、コラムスペーサーを全て外すことで簡単に16W削減することが出来ました

ハンドル幅を狭くするのもエアロ効果あり

ハンドル幅も狭くすると速くなるので、平坦では狭い方が有利。

大きい体格の割に狭いハンドルを使うアダムハンセン選手

例えば400mmのハンドルを380mmにすると、ハンドル幅に5%の差があるので、ブラケットポジションの前方投影面積 CdA0.40 を5%削減できて CdA0.38 。369W→352Wと 17W の削減になります。実際に効果があるのは上半身の一部だけでしょうから実際はその40%くらいの効果で7W程度でしょう

もちろんハンドルに合わせて脇と肩も狭めましょう。

ブラケットの角を握るブラケットエアロポジションをとる

ハンドルのドロップ部を持つと腕が水平にならないので空気抵抗が増します。ですので実際はブラケットの角を握って腕を平行にした方が空気抵抗は少ないです。

↓調べようと思うとこちらの方が実験されていました

45キロで10Wは削減できているようです。先ほどワット数を計算したサイトに当てはめると、CdA0.25 337W から CdA0.24 325Wの違いが生まれています。

40キロでもCdAが0.01下がれば、269W→261Wと7Wの削減になります

ブラケットエアロポジションだと、最初に風があたる部分が手の甲になるので、エアログローブも併用したいところです。

ERGONOVAのジオメトリw

ちなみに、私の使っている3TのERGONOVAのブラケット部は16mm狭く380mmのハンドルのブラケット部は364mmですのでブラケットエアロには有利です。

下半身のエアロ効果を高めるには、Qファクターを狭める必要性がある

ハンドルも狭いほうが良いように、下半身のエアロはQファクターを狭めればOK。デュラエースのクランクならQファクター 146mm。SUGINOのOX2-901Dなら145mm、ラクランクならなんと140mmです。

これはラクランクにしてしまうのが最強でしょう。

ペダルは デュラエースが52ミリに対し、ディズナ ファスト48 MGペダル48ミリ

デュラエースセットの、Qファクター250mmに対し、ラクランク×ディズナ48ペダルだと、236mmと5%の差が生まれます。ということはハンドル幅の考察のように40キロで7Wくらい削減になるはずです。

ていうか最強は有名な動画のこれ↓なんですけど全く現実的ではないですよね(^^;)

ジオメトリから見るスタックハイトの低いエアロなバイク

ハンドル高さの考察で見たように、スタックハイトの低いバイクは2cmで16W有利!

ジオメトリによるエアロの評価はスタックをみよう!

例えば、BIANCHI(ビアンキ)OLTRE XR4(オルトレ) は実に超エアロなバイク

サイズ50、トップチューブ525mmでリーチが384mmに対し、 スタックが499mm

実はハンドルがめちゃくちゃ低いBIANCHIのジオメトリー

ビアンキのレーシング系バイクのジオメトリはスタックが他社より約2センチ低いです(ARIAやSEMPREも低いですね)。他社のモデルを例に挙げると、

PINNALERO(ピナレロ)DOGMA(ドグマ)

サイズ50、トップチューブ525mmでリーチが374mmに対し、スタックが 520mm

FELT(フェルト)FR1

サイズ51、トップチューブ530mm、リーチ378mm、スタック530mm

ANCHOR(アンカー)R9S

サイズ46、トップチューブ520mm、リーチ379mm、スタック509mm

TREK(トレック)MADONE(マドン)

サイズ50、トップチューブ521mm リーチ378mm、スタック521mm

OLTRE XR4 なら、あの MADONE よりハンドルを2cm下げることが出来るので、16W削減できますね!

フレームサイズに迷ったら小さい方を選べば 10W エアロ化できる

ということで、ハンドル位置に迷ったら、遠くするより、近くて低い方がエアロ的には有利

そしてフレームサイズも迷ったらスタックを低くできる小さい方が有利、ということですね。

これはあくまでエアロだけに絞った考え方ですが、平坦だけなら問題ないと思います。

120mmステムをベタ付けしてる時の写真が無かったけど、割とハンドル低めの時

以上の考察でいくと、私のビアンキセンプレとフェルトFR1のスタックは,ビアンキの方が 22mm 低いのでビアンキの方が16Wエアロなフレームということになります。確かにステムをベタ付けしていた時のビアンキは平坦でめちゃくちゃ速かったです(^^;)今よりハンドルが4cm低かったのでなんと40キロで32W削減ですね。わかりやすく言うと、今のFELTで 32kmで走るパワーで bianchiなら 34km で走れたということです。(これは私の実感と一致しています)

まとめ:ノーマルバイクを更にエアロにする方法

以上のまとめになります。40キロの走行で、

1cmハンドル位置を下げる→8W削減

ハンドル幅を2cm狭める→7W削減

ドロップ部ではなく、ブラケットの角を握るブラケットエアロポジションをとる→7W削減

Qファクターを限界まで狭める→7W削減

このなかでも、Qファクターを狭める以外は簡単に取り組めそうですね。

エアログローブも持っているので、もっと活用してあげようと思います。

 

↓ブラケットエアロポジションの為の、エアログローブ / Qファクターの狭い「ラクランク」167.5mmでも安くてビックリしました

 

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