以前の記事で俄然興味がわいてきたSPDペダル。しかし、SPDペダルを導入するにあたって、問題はペダルの種類が多すぎるという問題。一体全体どれを選んでいいのやら…ということで調べてみました。
SHIMANO XTR PD-M9100と、その他のSPDペダルのQファクター
SPD-SLペダルとの違いとして、Qファクターと重量の比較。また、SPDペダルにはガード付きとガード無しがありますね(^^; まずはシマノの XTR PD-M9100から見ていきます。
SHIMANO XTR PD-M9100 シマノSPDペダルのQファクター
さて、シマノのSPDペダルは、QファクターがSPD-SLペダルより広く55mmになります。
SPDペダルのQファクターは通常モデルが55mmのところ、XTRならペダル軸が3ミリ短いショートモデルが販売されています。このショート版はQファクター52mm。スタックハイト8.1mmで310g 。PD-R9100のQファクターも52mmなので、同じように使えます。
一方でケージ付きのPD-M9120にはショートモデルが無いので、Qファクターは55mm、重量も398gになります。
ケージ付きのSPDペダルは踏み面が広がることで、踏みやすくなるメリットがあります。
一方で、ケージ無しは踏むポイントが点にになってしまうが、軽量になるという特徴があります。
シマノHPでは、ソール剛性7のXC5シューズ(298g)で、ケージ無しペダル(PD-M8100)とのマッチングをお勧めしています。つまり、それくらいの靴であればケージ無しで問題無し。逆に剛性指数4や5くらいのシューズはケージがあるものを選んだほうが良いでしょう。
クランクブラザーズのSPDペダル EGG BEATER (エッグビーター) とCANDY(キャンディ)
実はシマノ以外にも優れたSPDペダルが存在します。
このクランクブラザーズのペダルは、私がこれまで唯一使ったことがあるSPDペダルです。なんと 4面でクリートをキャッチ出来る優れもの!
クランクブラザーズのペダル EGG BEATER (エッグビーター)は285g。 Qファクターは52mm 。ショートスピンドル化することで更に 4mm Qファクターを詰めることが出来ます。
ちなみにチタン製のハイエンドモデル egg beater 11 は174g(ペア) と、もはやSPD-SLペダルより軽いですね(^^;
まさに点でしかないペダルですが、SPD-SLシューズ(ガエルネのハイエンドシューズ 剛性は10とかそういうレベル)に SPDクリートをつけて漕ぎましたが、ソール剛性が十分あったので、点で踏んでいる感覚はデュラエースのペダルPD9000と比べても、そこまで大きなデメリットと感じませんでした(もちろん少しは劣ります)。また、キャッチ面が4面あるので嵌めるのも楽ちんです。
あ、そうそう、クランクブラザーズには、アダプタがあるので、SPD-SLをSPDシューズとして使えるのです↓
つまり、このアダプタを使えば SPDペダルのまま、SPD-SLシューズとSPDシューズの両方をつけられるということ。これは便利!
SPD-SLシューズをSPDに変えられる、クランクブラザーズのアダプタの、詳しい情報はこちら↓
ということでやはり剛性が高いシューズであれば、踏み面の広くなるケージ付きの キャンディ1 [CANDY1](294g)である必要性はないかな、と。しかし、こうしてみるとやはりクランクブラザーズのペダルは軽量ですね。ん?ケージ付きでも10g位しか重くならない!これならどっちでもいいかな?!
上位モデルのCANDY3(キャンディー3)は345g。ケージが金属製になるので、頑丈で重くなります。
またプレミアムクリートを使用することで調整幅を広げることが出来ます。(さらに左右にQファクターを詰めることが可能)
DIXNA(ディズナ)のSPDぺダル、ロードトリップ48ペダルとクロス48ペダル
Qファクターが狭いペダルといえばディズナ。ロード用でも48mmのQファクターのペダルを出していますね。SPD用ペダルもやはりありました。
ロードトリップ48ペダルは片面SPDで240g(¥6,300) SPDペダルながらロード用のSPD-SLの様で少し踏み面が広い形状。
クロス48ペダルは両面キャッチできるペダルで283g(¥6,600)。こちらは普通のSPDペダルですね。しかも安価!
まとめ:SPDぺダルでも軽量でSPD-SLと同様に、Qファクターが狭いものがある!
どれを選んでいいのかわからないSPDペダルでしたが、今回ピックアップした上記のものは良さそうです。
そして、重量が軽く、Qファクターも狭いものがあるということが分かりました。
SHIMANO RX8は spd-sl シューズ並みの、超軽量なSPDシューズ(265g)
例えば、ディズナの ロードトリップ48ペダル 240gにシマノのシューズRX8(2020年モデル)265g(ソール剛性10)を合わせれば、合計505g。
SPD-SLのPD-R9100(222g)にシマノのハイエンドシューズRC9(243g)を合わせた合計465gと、わずかに40gの差!片足20g、これは違い分からないでしょう!!
こう考察していくと、意外にSPDペダルを選択するのも悪くないですね!
(既存のRC7に相当するシューズXC7なら324g(ソール剛性9))
※RAPHA(ラファ)の Explore Shoes シューズ(300g)や Fizik Terra X5(282g) も軽い
RAPHA(ラファ) Explore Shoesも軽量なSPDシューズの一つで300g。剛性指数などは分からないのですが、カーボンソールなので固いでしょう。価格は ¥36,500。
Fizik Terra X5 は282g!BOAダイヤルもついていて良いですね!
FIZIKの一昔前のハイエンドSPDシューズ M1 UOMO で380gですから、ロードバイクでSPDシューズを選ぶ場合、漕いでる時の足回りの良さを重視するなら、最新設計の軽量SPDシューズを購入した方が良いでしょう。
どうやら最近は、いかにもアウトドアっていう感じじゃないSPDシューズが増えているようです。SPD派のロードバイクが増えていると聞くのも、これなら納得。
ロードで快適に走れて、しかも歩きやすいとなれば、もっと自転車の楽しみ方が増えそうです^^
例えば、今のSPD-SLで日光の半月山に登っても、山頂まで行く気にはなれません。これが登れる!となればもっと面白いですよ。
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