これまで履いていたMAVICゼリウムアルティメットがボロボロになってきたので、SHIMANOのRC9を新たに購入しました。何回か走ったので初回のインプレッションを書いてみます。
- シマノのハイエンドシューズ、RC9のインプレッション
- 昔は悪かったシマノのSPD-SLシューズに対する印象
- 競輪選手が購入しているという噂の SHIMANO RC9 ?!
- ちょっと脱線。S-worksやbontragarバリスタ、SIDIなどの印象(シューズ難民の為のサイズ感)
- RC9のサイズ感とフィッテイング
- SHIMANO RC9 のソール剛性はどうか?
- ゼリウムアルティメイトと比べると、気になる足裏の蒸れ
- BOAダイヤルのフィット感はしっかり良好
- 気になっていたスタックハイトも低く心地よいダイレクト感(RC5,RC7も同等)
- 総評 SHIMANO RC9で走ってみた感想まとめ
- ※おまけ RC9のモデル、SH-900とSH-901の違い
- RC9の技術が投入されたミドルグレードのRC5が発売される(RC-500)
シマノのハイエンドシューズ、RC9のインプレッション
先にこれまでの履いていたシューズを書いています。
インプレッションは中段の”フィッティング”以降になりますので経緯は不要な方はそちらへどうぞ。
昔は悪かったシマノのSPD-SLシューズに対する印象
ロードバイクを始めるときに買ったシマノのシューズ SH-R87の印象は最悪でした。スタックハイトは高い、変に硬い、ソールの形状が気に入らない、アッパーが固くて足に合わない、と自分にとっては良い印象が一つもありません。
すぐに買い替えたのがMAVICのアベニール。包む込まれるようなシューズでMAVICサイコー!!と思い、それからシューズはMAVIC信者に(当時こんな包み込まれる感触のシューズは他に無かったと思います)。そしてシマノに対する印象はすこぶる悪かった。
競輪選手が購入しているという噂の SHIMANO RC9 ?!
それが変わってきたのが、ある時からSHIMANOはシューズをsworksと同じような考え方で作っている、と言われたり、RC9を競輪選手が購入したり(トゥークリップに嵌めるために、わざわざboaダイヤルを外す改造をして使うそうです)。。。なんかそういうメチャクチャ良い評判を聞くように。
そしてサイクルモードで試着すると、なんだか昔と違って悪くなさそう。。。ちょっと気になってきました。
ちょっと脱線。S-worksやbontragarバリスタ、SIDIなどの印象(シューズ難民の為のサイズ感)
私はシューズが長いとペダリングがやりにくくなる感じがあるので、長さがピッタリで横幅OKのものを選びたい。
そうなると私の足はSIDIは無理だなと。シマノやマビックより、つま先が狭い。横幅を確保するために長さを延ばす(サイズを大きくする)しかなくなってしまいます。評判の良いモデル SHOT なんかは履いてみたかったですね。。。
S-WORKSは7は良い。39で長さ横幅がピッタリ来ます。 6は小指が当たってダメ。 6→7でシマノのRC9のSH900→901の改良の様にトゥーボックスが広くなっています。
bontragarは SIDIが合う人は合うかもしれません エアロシューズのバリスタに特に興味があったのですが、ちょっと幅が狭くピッタリくるサイズがありませんでした。因みに XXX ROAD というハイエンドシューズは、土踏まずのサポートがしっかりしていて好印象。好みなんですけどね~。
FIZIKはS-WORKSとボントレガーの間。但し、R1 infinito KNIT(←ニットのモデル)だけは別で、足が痛くならない。アッパーのニット素材の柔らかさで足に合ってきます。
MAVICは合うのですが、これはFIZIK同様アッパーが伸びるから。キツキツでも伸びてフィットしてくる。アベニールはぴったりを買ったつもりが緩くなってしまいました。雰囲気的にはFIZIKと一緒くらい。
シマノは、RC901は39で正にピッタリ。39だとむくんだ時にちょっと小さいかな??という不安があったので39.5に。シマノの場合むくみを意識してワイドにすると広すぎて足がブレるような広さになって逆に悪印象。
ということで私の感じる足先の幅の順は
SHIMANO wide>SHIMANO(RC901以降)=S-works(7以降)=FIZIK R1 インフィニート ニット>MAVIC(但し伸びてSHIMANO並みに)=FIZIK(ニット以外)=SHIMANORC900以前>S-works6>SIDI=BONTRAGER
これ以外ではDIADORAとGAERNEは不明。NORTHWAVEは普通のシマノ位だった印象。LAKEはモデルによって異なります。
あ、因みにBONTのシューズは全然別物。VAPORを試しましたが一度履いたら病みつきになる固さ。試着しただけですが、未だに欲しいと思うことがあります。但し、全く歩けないでしょうから、あくまで乗りっぱなしのトレーニングとかレース用ですね。
RC9のサイズ感とフィッテイング
これまで履いていたシューズ ゼリウムアルティメットは 38 2/3 というサイズ。足のサイズ24cmの人向けのシューズです。私は足の左右差が大きく、右が5mm近く大きい。足がむくんできたときに右足が窮屈だったので(※夕方には実測で24.4cm~24.6cmになります。それでもアッパーが伸びてきたのかフィットしていたんですよ!)次はMAVICのサイズだと39 1/3(24.5cm)を購入しようと考えていました。
一方購入したシマノRC9のサイズは39.5(24.8cm)。サイズ39だと24.4cmでちょうどいいのですが、むくんだり冬のソックスで無理になりそう。これまで超ピッタリ好きでしたが爪に血豆が出来たことがあるので、今回は少しつま先に余裕を持たせました。これで履いていますが、丁度いいです。
BONTのサイトでは、サイズの選び方に(超ぴったり好き以外の方は)足の実測より2ミリくらい大き目のサイズを選んで下さいと書かれてありますが、その選び方で間違いないようです。
RC9のクリートの調整幅はかなり広く、最近はやりの踵のクリートを寄せるセッティングも満足できそう。
SHIMANO RC9 のソール剛性はどうか?
ソール剛性はゼリウムアルティメットより固いです。しかしガチガチという感じではなく、逃がしがある固さ。そして足の裏のフィット感がいいです。付属のアーチサポートは私は高い方のほうが気持ち良いです。
(普段からアーチサポートの強いビルケンシュトックのインソールを履いていますが疲れが違います。足首が内側にグニュッとつぶれないので足首への負担が減り、体を支えるためにふくらはぎの筋肉を無駄遣いしない。)
剛性のおかげで坂もスパスパ登れます!このシューズに変えたとたん、ヒルクライムのタイム更新をするという話を聞いたことがありますが、それは確かと感じました!やっぱり高いワット数(自分比)でもブレない固さというのは良いです。登山靴でいうと、岩山を登るときにソールの堅いものだとつま先だけひっかけてよじり登れますが、柔らかいものだと筋肉に余計な力が要る。それのロードバイク版という感じ。登山をやっていないと全然意味わかりませんネ。。。つまるところ筋肉に余計な力が要らない。心肺機能をもっと鍛えなきゃという感じになります。
ただし、常にガシガシ踏むペダリングだと足裏が痛くなります。引き足を意識した回すペダリングが適している印象。
ゼリウムアルティメイトと比べると、気になる足裏の蒸れ
ゼリウムアルティメイトは足裏にメッシュがついているので足裏が涼しかったのですが、RC9は普通の作りなので、普通に蒸れます。ここはむしろzxelliumを褒めるべき。アッパーはパンチングが開いていて十分な涼しさ。
BOAダイヤルのフィット感はしっかり良好
これまでラチェット式を使用していましたが、BOAダイヤルいいですね!しっかりホールドします。出たばっかりのBOAシューズの時はこうはいかなかった様な気がします。
爪先のワイヤリングを変えてホールド力を調整できるのもGOOD。
気になっていたスタックハイトも低く心地よいダイレクト感(RC5,RC7も同等)
シマノシューズといえばスタックハイトが厚く、印象が悪かったのですが、ゼリウムと比べても同等かそれより薄く作られていて、心地よいです。このレベルのスタックハイトが、中級グレードのRC5やRC7も同じようなので、すごい良いと思います。
総評 SHIMANO RC9で走ってみた感想まとめ
ものすごく剛性が高いが足に来ない。包み込まれるようなフィットだがしっかり固定してくれる。
S-worksからもう少し耐久性を上げた感じです。
ヒルクライムが楽になる。ゼリウムアルティメット(定価5万円)よりも、良いシューズです。
気になっていたスタックハイトも薄く、ダイレクト感が気持ちいい。
ソールも以前のような変な反り方をしていないのでペダリングしやすくなりました。
レース用の設定のシューズですが、比較的踵のゴムもしっかりしているので歩けないことはありません。
※おまけ RC9のモデル、SH-900とSH-901の違い
実はマイナーチェンジしているRC9。私の購入したのはSH900ですが、SH901のほうが小指側にゆとりがあります。S-WORKSも6⇒7でそういう方向に変化してきているので、ここはそういうトレンドでしょう。指先はキュッと締める必要が無く、遊ばせておいてOK。
↓超細かい比較はこちらのワイズロードのブログ^^
RC9で走りこんだらまたインプレッションを追加します^^
※追記:もし足に合わなかったらまたゼリウムアルティメットを履こうと思っていたのですが、あまりにも RC9 が良いのでゼリウムの出番はもうなさそうです。フィット感、足のブレなさ、剛性感ともにRC9の方が優れています。ペダリングがやり易くなりました。また、標準で付属しているインソールで十分ですので、別売りのインソールの必要性も感じていないです。トレーニングの成果もありますが、ヒルクライムで出せるワット数も上昇しました。(ペダリング効率のアップ)
RC9の技術が投入されたミドルグレードのRC5が発売される(RC-500)
ソール剛性がそこまで不要な人は RC5 で良いんじゃないでしょうか(RC9がソール剛性12に対し、RC5はソール剛性8)。アッパーがエアロっぽくなってるし、エアロ効果も上々でしょう。
↓RC9の技術が投入されたRC5、一昔前ではこの価格でこのスペック(スタックハイトの薄さ)はちょっと考えられない・・・(^^;)
たまにamazonアウトレットにもお買い得なシューズがあります
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