カメラを持って出かけると、普段の景色が3割増し位で美しく見える!そして、ロードバイクに乗って出かけると、そんな美しい景色を切り取って持って帰りたくなる。つまり、ロードバイクとカメラの相性は異常。
ということで、持っているカメラの中でも、今回入手したシグマのレンズがあまりにも良かったのでインプレを書いてみます。
- SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ART と NIKON(ニコン)AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED の比較レビュー 作例
- NIKON(ニコン)用35mmレンズ比較 35mm F2D vs 35mm F1.8G vs 35mm F1.4 DG のボケ味比較
- NIKON(ニコン)AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDのボケ味は、ヘタな単焦点より優秀!
- NIKON 35mmF2D、F1.8G、SIGMA 35mm F1.4の描写傾向の違い
- Nikon Ai AF Nikkor 35mm f2D の作例
- NIKON(ニコン)AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED の作例
- SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ARTのF1.4で撮影してみる
- SIGMA 35mm F1.4 ART の、AF速度とAF精度はどうか?
- SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ARTの作例
- SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ARTの周辺光量や歪曲収差
- SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ART は重さが気にならなくなる素晴らしい描写のレンズ
SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ART と NIKON(ニコン)AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED の比較レビュー 作例
さて、私の手元には3本の35mmレンズがあります。ズームも入れると実に4本。
- NIKON(ニコン) Ai AF Nikkor 35mm f/2D
- NIKON(ニコン)AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
- SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ART
- NIKON(ニコン)AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
持っていたAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDは軽量で解像度の高いレンズなのですが、使い込むにつれてボケが煩わしくなるシーンがあって、これならわざわざ単焦点を持ち歩かずに、ズームのAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDでOK、という気分になっていました。
ということで、純正のF1.8GやF1.4よりも良い画質が得られると評判の、SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ART を注文しました。
NIKON(ニコン)用35mmレンズ比較 35mm F2D vs 35mm F1.8G vs 35mm F1.4 DG のボケ味比較
解像度は色々なサイト(DxOなど)で詳しく分かるように、NIKONの35mm F1.8G ED とSIGMAの35mmはどちらも非常に優れています。ハッキリ言ってどちらでも2500万画素機で使うには充分すぎます。
むしろ、これらのレンズの一番の違いはボケ味。ボケ味は、レンズの評価として重要なので、以下の写真をご覧ください。※スマホで見ても小さくて分かりづらいかも・・・PCのモニタで見たら明らかに違いが分かります(^^;
まずは、一番古いニコンの35mm F2D 開放でのボケ味。金属の質感描写に非常に良いものを感じますが、背景のボケ味は煩わしくなってしまいます。※左上、左下の草のボケがざわざわしています。
NIKONの35mm F1.8G EDの解放でのボケ味。明らかにGタイプはDタイプより改善が見られます。因みに、ニコンは暖色系とされていますが、私のNIKKOR 35mm F1.8G EDは、オートでは特に寒色系に寄ります。
SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ARTのボケ味。NIKONの35mmに見られるような二線ボケ傾向は見当たりません。かつ、金属の描写も見事です。
NIKON(ニコン)AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDのボケ味は、ヘタな単焦点より優秀!
次に、NIKON(ニコン)AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDのF2.8でのボケ味
ズームレンズで解放F値が2.8。被写界深度は深くなりますが、明らかにF1.8のレンズよりボケ味の良いレンズです。ボケ量(と軽量さ)を期待して単焦点のNIKON(ニコン)AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDを買ったのですが、ズームレンズの方が好ましいボケ方をするので、NIKKOR 35mm f/1.8Gの出番が無くなってしまいました(^^;
つまり、レンズの「被写界深度」と「ボケ味」は別物なので、ぼかしたいからと言って単にF値の明るいレンズを買っても、美しいボケを得たいという期待に応えられないことがあります。
またAF速度、精度も AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED は非常に優れているので、中古で買うならお買い得すぎるレンズです。
NIKON 35mmF2D、F1.8G、SIGMA 35mm F1.4の描写傾向の違い
次に逆光気味のススキを撮って、描写の違いをみてみます。
まずは、NIKON Ai AF 35mmF2D、開放にて。細部を気にしなければ良い感じですね。
中央付近を100%に拡大。輪郭がフワッとして、フィルム時代のレンズの特徴が出ています。また左上の緑のボケがざわざわしているのがわかります。建物の輪郭のボケ方を三本のレンズで見比べるのも分かりやすいかも。
つぎに NIKON 35mm F1.8G、F1.8開放。
中央付近を拡大すると、明らかに描写がスッキリし、左上の緑のボケも良い感じに。ただし、建物ボケの周辺が他の2本よりも硬い印象。
最後にSIGMA 35mm F1.4 DG HSM ART、F1.4開放
中央付近を拡大。真水のような癖のない良い描写。背景の緑や建物のボケもクリーミーに。
Nikon Ai AF Nikkor 35mm f2D の作例
古いレンズである35mmf2Dですが絞れば問題ない写りになります。F5.6まで絞ればこのような風景でもバッチリです。
葉っぱが多い細かい被写体でも少し絞れば十分。
上の写真のように順光や弱い逆光なら問題ないですが、強い逆光だと色が乗りにくいのが弱点・・・コーティングが旧いので仕方ない部分でもあります。
テーブルフォトはこんな感じ。新しいニコンの35mmF1.8Gやシグマの35mmARTより線の太い描写になる傾向。順光なら色のりもコッテリ気味。
開放の写りはあまり期待できませんが、色収差(パープルフリンジ)をLIGHTROOMで補正すればこんなかんじ。
200g程度の軽くて小さいレンズなので、ニコンの58mmF1.4Gとセットで持ち歩く(あくまで予備レンズとして)ような出番があります。少しアンダー目に撮るほうが味を出しやすいと感じるレンズ。
NIKON(ニコン)AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED の作例
さて、ボケ味はイマイチなこともある AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED ですが、開放でもこの写りです。
このNIKKOR 35mmF1.8G EDは、3次元ハイファイという設計がされた58mmF1.4以降のレンズで、立体感を出すという設計がされているようです。このような作例では、二線ボケが気にならないので、立体感を楽しめる良い描写になります。
後ろボケは固め。こういうシーンは苦手な傾向があります。
前ボケも少し不思議な感じ。
時々現れる煩わしい後ろボケ、そして逆光でのコントラスト低下以外は優秀。ピントのある場所に立体感のあるような味わい深い写り方をします。後述するSIGMAに比べると、遠景での絞った描写を重視するなら(風景写真など)こちらの方がいいと思います。
SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ARTのF1.4で撮影してみる
SIGMAの35mm ART の、F1.4での作例。開放で寄ってこの写りです。背景のボケ味も最高です。
中央付近を拡大するとヤバイ。
肉眼でも認識していない蜘蛛の糸がしっかりクッキリ写っているのが分かります。花びらの脈もハッキリ。そして本当に薄いピント面。
エッジに色収差が出てますけど、他のレンズと比較すると、些末すぎて問題になりません。
SIGMA 35mm F1.4 ART の、AF速度とAF精度はどうか?
動いている子供をとってもしっかり追随できるAF速度。サードパーティー製なのでピント精度に難がある個体があるようですが、私の個体は問題なくバッチリピントがきます。むしろ純正の 35mm F1.8G より良好。古いシグマ 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM ではどんなに調整してもダメだったのですが、このARTモデルは製造基準が上がっているのでしょう。
SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ARTの作例
作例をいくつかアップします。逆光でもヌケが良いレンズです。純正のF1.8Gも逆光に強いですが、SIGMAの方がヌケが良い印象。具体的にはコントラストの低下、色のくすみが少ない。
遠景を絞らずに撮っても、良い写りをします。
テーブルフォトには特に最高!ピントはクッキリ、ボケはとろけるように写ります。
NIKON(ニコン)AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDにあった煩わしい二線ボケ傾向は見当たらないので、このような被写体でも安心です。
シグマのレンズはNIKONに比べると冷たい描写をするとよく言われますが、上の写真と見比べると違いが良く分かると思います。どちらが良いかは完全に好みですね。NIKONに比べると水のような写り方なので、味わいという意味では薄味かと。物撮りとかテーブルフォト、ボケを活かした写真向きです。
SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ARTの周辺光量や歪曲収差
解放での周辺光量不足はありますが、LIGHTROOMで簡単に修正することができます。暗い条件でもヌケが良く、ボケ味が良いので頼りになるレンズです。
SIGMA(シグマ)35mm F1.4 DG HSM ART は重さが気にならなくなる素晴らしい描写のレンズ
私は重いレンズが嫌いなのですが、このSIGMAのレンズの写りであれば、665gの重量でも仕方ないかなと思える。そして、35mmのF1.4なら50mmのF1.8位ボケます。これなら、ぼかして標準レンズ的にも使えますね。
もちろんロードバイクで持ち運ぶなら、205gのNIKON(ニコン) Ai AF Nikkor 35mm f/2Dはコンパクトで悪く無い選択。NIKONの35mmF1.8Gもボケが硬い以外は優秀で、特に風景は味わい深い写りをします。シグマはサイクリングには流石に重いですね・・・(^^;
中古で買うならマップカメラはおススメ出来ます。保証が6か月ついているのと、初期不良は二週間まで返品出来ます。一度、問題のあるレンズが届いた時、返品か交換か修理のどれにするか聞いてもらえたので、私は修理してもらいました。
楽天マップカメラでNIKONの35mm一覧。初期不良でも返品が出来るマップカメラがおすすめです。
カメラについての記事はこちら
ロードバイクには、どちらかというとコンパクトカメラが良いかも
360度カメラも面白いです
LIGHTROOMを使うならカラーマネジメントモニタを買うことをおすすめします
ボケならやっぱりニコンの58mmは良いです
ズームレンズと35mm単焦点のボケの質比較はこちら
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