シマノ以外の変速シフター、ダイアコンペのWING SHIFTERで、リアディレーラーRD RX812(シマノ11速)を引いてみた

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前回の続きです。ドライブトレインがそろったので、新フレームが来る前にダイアコンペの wing shifter を試してみました。

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ダイアコンペのWING SHIFTERで、リアディレーラーRD RX812(シマノ11速)を引いてみた

昔はサンツアーから出ていたコマンドシフターなる変速機。これをダイアコンペが復活させたものがウイングシフターです。今回、フロントシングル化に合わせて導入してみようかな?と思ったのがきっかけで、パーツがいつのまにやら揃ってしまいました。

いつのまにか生えてきたパーツ

こんなパーツが生えてきた経緯はこちら↓

WING SHITER(ウイングシフター=コマンドシフター)の組みつけは超簡単!

シマノのSTIと異なり、手元の引き量でギアを変速するというシロモノ。次のデュラエースR9200では無線化されるという「時代は電動変速!」なのに、超アナログな変速システムです。

つまり変速調整はあくまで自分の手元感覚なので、リアディレーラーは左右の振り幅だけしっかり合わせておけばOK。そしてワイヤーの張りをそこそこ合わせる。これで終了です。

ハンドルに取り付けるのはブラケットのようにバンドをネジ止めします

WING SHITERの変速システム、フィーリングも悪くない(ちょっとカンパニョーロっぽい)

変速方法は、手元でシフターを親指で押すことで変速します。最初の一回目は、なんだか感動して「おおっ!!」と声が出ました(笑) シフトワイヤーを巻き取るという基本は同じなので、変速出来てアタリマエなんですけどね。いや~アナログ感って大切ですね。

ヌルっと動くレバー。カチカチ感は皆無。なんだかこのアナログ感に感動!

ブラケットポジションからなら、シフターを親指で押すとギアが軽くなり、引くと重くなります。下ハンドルからなら、押すとシフトアップ(重くなる)、引くとシフトダウン(軽くなる)。自分の親指でギアがチャラチャラならない位置に微調整して入れてやる感じですが、ハッキリ言って、よく使うギアの位置なら、数キロも走るうちにすぐ慣れます

リアディレーラーはGRXコンポのRX812、スプロケットはSRAMの11-36Tです

MTBなどのグリップシフトを親指でやるような、そんな感じ。そんなに力は要らないですけど、R9100のデュラエースの押した瞬間に変速!!というのともちょっと違う。親指で押すという感じとワイヤーで巻き取るという感じ、これはカンパニョーロの変速に似た感じがあります。

もっと微調整がいるのかな?と思っていましたが、感覚としては4~5mm位動かしての変速なのでそこまでシビアな感じはありません。

インデックス式とフリクション式変速の違い

今のSTIに代表される、段階的にカチッカチッ!とシフトチェンジ出来るシフトレバーは「インデックス式」と呼ばれます。一方で、今回のWING SHIFTERは「フリクション式」という、クリック感が無く無段階で調整するシフトレバー。もちろん便利さならインデックス式の方が上。しかし、一方で変速調整が決まらないとチャラチャラいって煩わしいことこの上ない。また、コンポの互換性が重要。

フリクション式なら、手元調整ですので、ワイヤーが少々伸びるとか、互換性とかそんなことは関係なし。必ず変速が決まる位置があります。

STIつけたまま、めっちゃ雑に組んでますけど問題無しです

そしてこんないい加減な方式の為、何速のコンポだろうが使えるシフター。トータルでの巻き取り量が大きく増えなければ、12速化しても使えるでしょう。またブレーキレバーと組み合わせれば、デュラエースのSTIより軽量なので、ハンドル回りが軽量化できるのもメリットですね。

WING SHITER(ウイングシフター)のデメリット

リーチの短いハンドルにつける場合、ブラケット下にシフターをつけることになります。その場合、ブラケットポジションから、一番軽いギアまで入れるとき、私では親指の長さが足りません(^^; 少しブラケットポジションから手を動かす必要があります。手の大きい人なら無問題と思いますが・・・

ギアを軽くしていくと、手前の押す部分が下がるので、親指が届かなくなります・・・

普段よく使うであろう、20km~40kmあたりは、親指がちゃんと届く位置になるので、操作性は快適です。一番ロー側の二枚くらいはちょっと遠い感じですね。

対策として WING SHIFTER のレバー取り付け角度は変更できる!

親指が届かない対策として、レバーの取り付け角度を調整することが出来ます

レバーを取り外すと、このように引っかかる場所を変更できるようになっているので、

でっぱりと、台座のギアが噛み合う位置ならどこでも変更できます

台座と噛み合う位置なら、お好みの角度に変更できます。

ということで、本番の組み付けの際には親指が届くように調整したので、変速は全くの無問題です。

手前から小指で変速も出来るようになりました(笑)

まとめ:WING SHIFTER、フリクション式の変速は趣味で使うには面白い

変速にそこまでのシビアさは求められず、調整も簡単、軽量で安価。但し、触った瞬間に「パチッ!」と変速してしまうデュラのSTIの様にはいかない。レースには不向き。マイペースに走るライドなら全然OK。腕時計で例えるなら、電波ソーラー派の人にはおススメしません(笑)、逆に、フルメカニカルの腕時計を愛する人なら、きっと楽しめるでしょう。とはいえ、レバーの位置を調整して20kmも走れば慣れてしまうので、大した問題ではないんですけどね。

今回使用したブラケットにつけられる WING SHIFTER

以外に、フラットバーやバーエンド(特にブルホーン)につけられる変速機もあります↓

前回の仮組の様子

ディズナのブレーキレバーと合わせると、とても引きやすく快適になりました

コンポの組み合わせはこちら

こんな遊びしてますけど、ST R9100も、とても良いものです

ホントはグラベルロードのAOをこのコンポで組むつもり・・・フレーム待ち状態(^^;

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