NIKON Z6(ニコンZ6)一年間使ったレビュー ファームウェアVer3.40、Ver3.60

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ニコンのミラーレスカメラ、Z6を一年使用したレビューです。なお、ショット数は約2万です。

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NIKON Z6(ニコンZ6)一年間使ったレビュー ファームウェアVer3.40、Ver3.60

大体レビューも出尽くした感のある NIKON Z6 で今更どーなの?!って感じですけど、購入して一年間使ってみた結果は、とても使いやすいカメラで気に入っています。で、あんまり気に入ったから二台に増えました。既に Z6II が出ていますが、自分の使い方的には Z6 で十分。カードスロットは一枚でOKですし。

ちなみに現在サイクリングのお供に持ち出すのはほとんぞこの NIKON Z6。コンパクトな28mmを付けて、スリングバッグに入れています。

Zの28mmを付けるとコンパクトで軽くていい

NIKON Z6のAF(オートフォーカス)精度は非常に高い、歩いている人物の瞳にピントが合う「瞳AF」

さて、NIKON Z6やZ7の弱点と言われれるのがAF(オートフォーカス)。しかし、少なくともファームウエアのver3.40以降で使用していて困ったシーンは思いつきません

そもそも私は前に使っていた NIKON D750 のAFでも特に困ったことはありません。それから比べると、ミラーレスになってAFエリアが画面の端まであるのでZ6の方が使いやすい。被写体を画面の端に配置しやすいので、構図の選択肢が増しました。

このバイクの位置にもAFエリアがあります Z 28mm F2.8

またZ6の「瞳AF」は、歩いてくる人物くらいの被写体なら AF-S 85mm F1.4G の開放の薄いピントでもちゃんと合います。この条件で、95%以上のカットがちゃんと合ってる圧倒的に高いピント精度に大満足。しかも、一眼レフだとレンズ毎にピントの調整機能を使ったり、ちょっと絞ったりしないと合わなかったりしましたけど、ミラーレスカメラだとそれも不要。

人じゃなくて牛とか羊ですけど、良くピントが合います AF-S 85mm F1.4G

そうそう、一眼レフならD850でも、例えば50mmf1.4Gの開放で、人の全身をフレームに入れて、顔にピントを合わせようと思うと、数枚撮ったうちの一枚がキリッとしてるみたいな感じでした。ミラーレス(Z6)はそれとは全く次元が異なるレベルで使えるカットが多い。ニコンのZ6やZ7って、他社のカメラに比べてAFがイマイチとよく言われますが、これだけ合うなら必要十分なAFと思います。

押しやすいAF-ONボタン、DISPボタンとのでっぱりの差に注目。NIKONらしいこだわりポイントはボタンの押しやすさにも表れています

更に便利に出来るとすれば、オートエリアAF時に「瞳AFの ON-OFF」をカスタムボタンに割り当てられればさらに良かったと思います。

NIKON Z6で動体撮影もOK、EVFも慣れれば問題無かった

また、激しく動く動体撮影としてはサーフィンの撮影をすることがあったのですが、それでも困ることはありませんでした。レンズはFTZを使ってAF-P 70-300mmを装着しています。

Z6+AF-P NIKKKOR 70-300mm 日本代表を決めるサーフィンの会場にて

ただ、細かく言うと、連続撮影中に一コマだけ後ろにピントが抜けました。AF精度は高いのですが、カメラ任せで100発100中ってわけではないです。どうも被写体の認識に失敗して後ろに抜けることがある。

購入当初はEVFに慣れずに、動きモノは従来の一眼レフじゃないとダメだな・・・と思っていたのですが、Z6のEVFに慣れた今では、そこそこ長時間の撮影でも目が疲れることなく十分に撮影可能です。

ミラーレスカメラを日中使うと、気になってくるEVFの特性

とはいえ、昼間の撮影だと、EVFは一眼レフより不自然に見えることがあります。具体的には空のグラデーション。肉眼で見えていても、写真にすると空が白飛びするのって当たり前ですが、EVFでも当然そのようになります。

明るい日中の空のグラデーションは仕組み上EVFだと再現しきれないことがある Z 28mm F2.8

これは「撮影結果が見える」というメリットでもあり、「不自然に見える」というデメリットでもある。これがイヤな人は一眼レフがおススメ。

一方で室内など、暗いシーンの撮影ではミラーレスのEVFは一眼レフよりめっちゃ見やすい。一眼レフで見えない暗いところもしっかり撮影結果のグラデーションとして再現されます。

暗いシーンではEVFはとても使いやすい

現時点で使い分けるとしたら、・日中の屋外→一眼レフで十分、・室内、暗い時間帯→圧倒的にミラーレス

っていうのが良いかなと。

NIKON Z6の夜間撮影能力は素晴らしい!!

最も衝撃的だったのがZ6の夜間撮影能力。NIKON D750も高感度性能の高いカメラでしたが更にその上を行きます。

Z6+Z 50mmF1.8S ISO6400でもこれだけキレイに撮れます

Z6だと、真っ暗なシチュエーションでもガンガン撮れます。これはボディの高感度耐性&手振れ補正機能もさることながら、Zレンズの力も大きい。

夜の撮影で電球がフレアっぽくならないし、悪条件下でもクッキリシャープに写ります。日中に使うとZの50mmはクッキリ過ぎてあんまり好きではなかったのですが、夜のスナップに使ってあまりにも素晴らしいレンズ!だと思いました。58mmF1.4Gでは出来ない画を叩き出します。

このような、光の少ない悪条件の為にZレンズが欲しくなる有様です。

また、Zレンズは逆光性能が優秀なので、こういうシーンも得意です。

24-70mmF4Sで、輝度差のあるシーンも得意だと思います

とはいえ、光の豊富な日中だと、Fマウントレンズの写りの方が私の好みだったりします。

長期間使ってみて感じる NIKON Z6 のスチルカメラとしての弱点

長く使っていて思うZ6最大の弱点は、カメラの動作そのものに、ちょっと待つ感じがあるですね(連写は十分に速いんですけど)。例えば電源入れてから撮影にうつるまで、とか、一眼レフの方がシャキシャキ動いたというか。この辺を求めるならZ6IIやZ6IIIの方が良いんでしょうね。

あとは、ミラーレスだからレンズ交換の時に一眼レフより気を使います。センサーが剝き出しなので、天候が悪い時など、コンディションが悪い場所では特にレンズ交換をしたくありません。

ホコリと言えば、ファインダー下部のセンサーが汚れると、背面液晶が消えてしまう→ファインダー内のみの表示になる。これが発生すると、カメラの挙動が意味わからなくなるので、センサーの清掃が必要です。ちょっとしたホコリでも反応するので気を付けましょう。頻度が高いわけじゃないので、神経質になる必要はないんですけどね。初めてだとビックリします。

ファンクションボタンの形状が2つで異なる

それから上にも書きましたが、撮影に慣れてきても、稀にピントが背景に抜けることがあります。頻度で言えば、これまで約2万カット撮って、少なくとも2カットは意味不明な奥への抜け方をしました(エリアオートフォーカス×ターゲット追尾AFにて)。一眼レフのD750、D850の3dトラッキングだと絶対に抜けないシーンでした。これが致命的になる撮影の場合は気を付ける必要があります。

各ボタンに扱いやすいように高さの差がついています、他にもmenuボタンが押しやすいようになるなど、細かいこだわりがあります

あと、EVFでピントが合ってるように見えてたけど、前ピンだったことが一度あります。それ以外はAFの大外し以外はガチピンだったので、とても印象的に覚えています。

Z 28mm

ファームウェアアップデート済みのZ6&Z7なら、XQDカードは買わなくてもイイ

Z6とZ7はファームウェアアップデートで CF EXPRESS type b を使えるようになっています。だからXQDカードは買わなくてOK。記録メディアはニコンが発表している NIKON Z6 対応のカードを使用しましょう。但し、ファーム購入後のファームウェアのアップデートには CF EXPRESS カードリーダーが必要です。

まとめ:NIKON Z6 って完璧じゃないけどめっちゃ良いカメラだよ

結局、カメラの性能ってアレコレあるけど、とっても使いやすくてガンガン撮れる NIKON Z6

特にシャッターフィーリングやボタンの感触、ファインダーなどが良く出来ていて、まるで、ライツミノルタCL(←僕これ好きだった)を手にしたときみたいに楽しく撮れるカメラです。撮影体験を「心地よい」って感じる性能が特に高い。新しい Z6III も気になりますけど、激しい動きモノを撮らないなら必要十分な性能がある NIKON Z6はめちゃくちゃお買い得なんじゃないでしょうか(→しかも Z6III よりも高感度耐性が高いようです)。点数をつけるなら95点くらいのカメラ。初ミラーレスとか、初フルサイズ、みたいな人には特におすすめ出来ます。

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液晶保護シートは純正よりGRAMASが良かった

Zレンズだと28ミリがお気に入り、サッと持ち出すのが億劫にならない

過去のインプレ。このときから大きな印象の変化はありませんが、長く使っていると夜間撮影能力に驚きました。

別に2024年にD750使ってもガンガン使えますよ、全然主力になり得ます↓

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