こないだフロントディレーラーのスキッドプレートを交換した時に、ついでにクランクをデュラエースからスギノへと交換しました。CHAPTER2 TOA と SUGINO の OX901D、本来であればクランク裏がBBに干渉してしまう組み合わせなのですが、シムを入れることでインストールを可能にしています。コレ、もしかしたら、Mageneのクランク等にも使える方法かもしれません。
T47 や 386EVO など、フレーム(BB周り)にクランク裏が干渉する場合の対処法
最近自転車に乗ってなかったのでめっきり脚力が落ちてしまいました。ということで、50-34T→46-30Tへとクランクを交換します。
元々装着していたのがデュラエースのクランク、FC R9100。
これをスギノのOX901D(167.5mm)に交換します。
ところで、このSUGINOのクランクは、従来の BSAのBBなら何も問題が無いのですが、386EVOやT47インターナルといった太いBBのフレームにはクランク裏側が干渉して普通には取り付けできません。今回の取り付け先はCHAPTER2のTOA、T47インターナルのフレームです。
クランク等が干渉して困ったときはクランク軸へスペーサーを入れる
ということで対処法としてはコレ。
クランクの軸に入れるスペーサーです。
今回のCHAPTER2TOAの場合、チェーンリング側に3mmのスペーサーを入れることでクランクのインストールが可能になりました。※2.5mmでもイケそうでしたが、ギリギリ過ぎたので・・・(^^;
で、チェーンラインが外側に3mm移動してしまうわけですが、フロントディレーラーはFD R9100のアジャストボルトを押し込むことで問題なく変速可能。
しかも、アウターを46Tにしたのでフロントディレーラーはシマノの指定位置まで下がり切っていない状態。それでも、ちゃんと変速します。
※一応、きちんとフロントディレーラーを下げるなら、OX-MTというアダプターが存在します。(今回は、無くてもちゃんと変速するから取り付けませんでした)
どうしても発生する左右差は、ペダル軸へのスペーサーで対応するのもアリ
ところで、この3mmのスペーサーを入れたことで、右足だけペダルが3mm外側になるのはバランスが悪くなりそう。だから、左側にも3mmのスペーサーを入れたいんだけど、クランク軸に更に3mm入れると左クランクのかかりが合計で6mmも悪くなってしまいます。これは避けたいので、左のペダル軸にディズナのペダル用2mmスペーサーを入れることにしました。
これをペダル軸に入れて取り付ければOK。
これで左右のバランスはほぼとれているでしょう。因みにQファクターは145mm+3mm+2mmで合計150mmになりました。
※そういえば、GRXクランクのQファクターは151mmなので、最近のBBで30Tを使えるようにするとなると、Qファクターはどうしてもこれくらいになるのでしょうね。
この状態で走行してなんの問題もありません。
まとめ:BBに入れるシム(スペーサー)は困った時に役に立つよ!
困った時に役に立つスペーサー。こういうパーツって一セットあると何気に便利。
ところで、Margene(マージーン)PES-P505 Base スパイダー型パワーメーターって、T47だと干渉する可能性が高いということで、BBの制約があります。しかし、構造上、最大で3.5mm外側にオフセットさせればなんとかなりそう。だから、もしかしたらそれにも使える技なんじゃないかと思います。(その場合はフロントディレーラーをGRXに変える必要があるかもですが)
他にも、クランク裏に貼るタイプのパワーのメーター(4iiiiやSTAGESなど)がチェーンステーに干渉する場合など、これで解決できる可能性があります。
OX-MTは異様に高価ですが、一度リコールがありました(現行は対策品になっています)。こんなパーツでも下手に作られたものだと、フロントディレーラーがもげる可能性があるようです(最悪フレームが死ぬ)。だから安価な中華パーツに手を出すときは一応ご注意を↓(走行中に異音がしたら疑ってみましょう)
ペダル位置を調整したディズナの2mmスペーサー
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