MAVIC COSMIC PRO CARBON UST(コスミック プロ カーボン UST)のインプレ

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CRCで投げ売り状態の、 COSMIC PRO CARBON USTを購入したのでインプレです。ちなみに、優先発送のオプション付きで一週間以内に届きました!

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MAVIC COSMIC PRO CARBON UST(コスミック プロ カーボン UST)のインプレ

さて、購入動機としては、以前、割った「BORA WTO45の前輪」の価格で、前後輪ともに買えてしまうということで・・・

カーボンホイールで壊れづらい頑丈なものとしては、ENVEやZIPPが挙げられますが、確かMAVICとENVEは同じグループに属していたはず。つまり、頑丈そう、チューブレスタイヤが使える、超お買い得だった、ということで「COSMIC PRO CARBON UST」を購入してみました。

※とにかく頑丈としか思えないMAVICのリムを叩きまくる動画(^^; ↓

MAVIC COSMIC PRO CARBON UST(コスミック プロ カーボン UST)の実測重量

カタログスペックは フロント: 745g リア: 905g の 合計:1650g のところ実測重量は

フロント:757g (チューブレステープ込 バルブ無し)

リア:925g (チューブレステープ込 バルブ無し)

合計:1682g (チューブレステープ込 バルブ無し)

カタログ重量より32g重いですがチューブレステープ込でこれなら十分ですね。

MAVIC COSMIC PRO CARBON UST(コスミック プロ カーボン UST)の作業性

私はタイヤにUSTではなくシュワルベプロワンTLEをインストールしました。

手で嵌めるのはちょっと固いので、ビートワックスと、シュワルベのタイヤレバーを使ってサクサク嵌めてしまいます。(やっぱりシュワルベのタイヤレバー二本でクリップして、カンパニョーロのタイヤレバーで嵌める組み合わせが最も使いやすいです)

バルブに合わせるか。黄色のラインに合わせるか迷うデザイン(笑)

ビード上げもフロアポンプで楽勝!このへんはUSTの良さですね。

サイスポの特集では、ホイールの外径がチューブレスホイールにしては若干大きめなので、ちょっと苦労するかと思いましたが、そんなことは無かったです。

BORA WTO 45 とのリム剛性の比較

さて、BORA WTO よりリムが頑丈かが気になるところ。

リムサイドを手でニギニギしてみたところ、確かにBORAよりも固い(特にサイドウォール)。若干ですが頑丈さは上回るようです。

敢えてノンSLを選んだ理由

COSMIC PRO CARBON UST には 高級なSLバージョンと、無印のノンSLバージョンがあります。もちろんSLの方が軽くて良いのですが、自分には剛性が高いと感じられる BORA WTO の後輪が残っているので、柔らかいとされるノンSLの方が違いがあって面白そう。そして足に合う方を手元に残せばいいかなと。

特にSLバージョンは過剛性というインプレを見ることもあります(過剛性だと重く感じます)し、また、シャマルより、キシリウムエリートUSTの足当たりが気に入ったのもあります。

ベアリングも下位グレードが使われていますが、ゴリゴリ感など皆無で普通に良く回ります。そりゃあUSBベアリングの方が良く回りますけどね~。

コスミックプロカーボンの登坂性能、理論上の考察

理論上ですが、コスミックプロカーボンUSTの方がシャマルより登るはず。何故ならシャマルのリアリムの重量は465g程度、コスミックプロカーボンUSTは450g。そしてスポークが短い。

合計重量ではコスミックプロカーボンは重いですが、リムの慣性モーメントが軽いので、登坂性能は、キシリウムエリートUST > BORA WTO 45>=コスミックプロカーボンUST>シャマルウルトラと考察しています。

実際に10%-20%の激坂では、キシリウムエリートUSTで記録を出しています。

MAVIC COSMIC PRO CARBON UST(コスミック プロ カーボン UST)の実走インプレ

FELR FR1 に装着して70キロ位走ってみたファーストインプレ。

発進は別に軽いわけでは無いし、登坂はモッサリ感もあり、体感的には非常に微妙・・・リムのエアロ効果も効いてるのか分からない・・・明らかに BORA WTO 45 の方が速い印象です。(なんだかRACING7で走ってる位の感じです・・・)

かなりマッシブな存在感のあるホイールです

キレキレのホイールを期待して買った人は、ガッカリすること間違いなしのファーストインプレです(^^;

さて、それよりもモッサリ感という、言い換えれば「足当たりの柔らかさ」はキシリウムエリートより柔らかいです。

で、帰ってからどうだったかなぁーと思って、記録を見てビックリ!全然坂遅くないんですよ!!むしろ速い方。何十回も登っている坂(8%位)のセグメントでいきなりの3位。しかも別にトレーニング頑張っている時期でもないし、足に負荷がかかっていた印象も無い。

25%の激坂を登っても足に負荷がかかった感じがあんまりしない。つまり、ダンシングの時の、足へのダメージが異様に少ないということ。

平均斜度25%の般若寺でテスト。登りの軽さも、下りの制動力もバッチリでした

つまり、COSMIC PRO CARBON UST は、速いけど、足に負荷がかからないから、アレ?遅い??と勘違いするホイール。

確かに、ちらっとパワーメーター見たときに、えーこんなに出てるかなぁ~?みたいなことがありましたけど、パワーを出しても反発が少ないので、そう感じるようです。

横剛性に影響する、ハブの幅の比較

実走前に見ておいたのですが、BORA WTO 45 と、コスミックプロカーボンUSTでは、ハブの幅がかなり違います。

コスミックプロカーボンUSTのフロントハブ、スポーク間の距離は約65mm。キシリウムエリートUSTも同じ。

MAVIC特有のめっちゃ重いハブ(笑)

ボーラWTO45のフロントハブ、スポークがギリギリまで張られていて約75mm。

BORAWTO45の、エアロ性能まで考えられたハブ

コスミックプロカーボンUSTのリアハブのスポークの幅は僅か55mm。イソパルス組でも2:1組でもないので、反フリー側のスポークテンションはゆるゆるです(笑)

コスミックプロカーボンUST、アルテグラの11-30Tを装着、アルテグラって仕上げめっちゃいいですね^^

これはキシリウムエリートUSTの60mmより狭いです。しかもキシリウムエリートはイソパルス組。ローハイトリムでスポーク長が長くなっても、反応性の良さを得るための措置ですね。

キシエリはデュラエースの11-30T

ここ BORA WTO は 60mm幅で、しかも2:1組、MEGA G3フランジ。

BORA WTO45のリアホイール、ハブがやっぱりエアロ

目に見える設計と、剛性感は確かに比例しています。

実際に乗ってみて、リアの剛性感は BORA WTO 45>シャマルウルトラ>キシリウムエリートUST>コスミックプロカーボンUST>RACING7 の順でした。

MAVIC COSMIC PRO CARBON UST(コスミック プロ カーボン UST)を採点する!

乗ってる時の印象は遅いけど、実は速い!って採点難しいですね。

とりあえず、BORAWTO45、コスミックプロカーボンUST、シャマルウルトラ、キシリウムエリートUST、RACING7 で順位をつけると、

  • 登坂性(外周の軽さ) キシエリ>BORA WTO>=コスミックカーボン>=シャマル>レー7
  • 平坦性能(エアロ) BORA WTO>コスミックカーボン>シャマル=キシエリ>レー7
  • 反応性(剛性) BORA WTO>シャマル>キシエリ>コスミックカーボン>レー7

但し、斜度をテクニックでいなすような乗り方(キツイ勾配で一瞬加速して、スピードを落ちないようにするような乗り方)をするときは、反応性の良いシャマルの方が良いかもしれません。ただ、疲労で溜まって踏めなくては意味が無い。その点、柔らかめのコスミックカーボンなら踏み直しが効きます。

また、BORA WTO 45 は速いのですが、無味無臭なホイールで、味わいは全くないので、コスミックプロカーボンUSTの方が乗ってて面白いですね。

ブレーキの利きも、コスミックカーボンの方がボーラWTOより良く、コントローラブルです。

まとめ:MAVIC COSMIC PRO CARBON UST(コスミック プロ カーボン UST)は、やはりロングライドメインには、とても優れたカーボンホイールだった!

ポイントを5つ挙げます

  • USTホイールは流石ビード上げが簡単で良く出来ている
  • キレが無いので遅く感じるが、登坂性能は全く悪くない(むしろ緩斜面では軽い
  • パワーを出していても足への反発が超少ない(踏み方次第でとても軽やかに感じる)
  • 平坦も速いっぽい(走った回数が少ないセグメントですが、新記録出してました)
  • 5mの横風でも全く煽られないリムプロファイル(手を離しても平気なくらい)

とにかく、BORAよりもマッタリとした性格なので、ロングライドのクルージングで快適に走ることが出来ます。反応性の良いホイールは踏み急がされるように感じて、疲れると踏めなくなってしまう人もいるかと思いますが、コスミック プロ カーボン USTはそういう性格のホイールではありません。踏み方の許容範囲が広いホイールで、マイペースで、しかし、楽に速く、遠くまで行きたい人向けのホイールですね。

個人的には後ろ乗りで、ケイデンス高めで走りたくなるホイールです。また、ダンシングでも足を削られないのも美点

※BB周りのガッチリしたアルミフレームにも合うと思います。

30-45キロくらいでも、足当たりが軽く、マッタリ行ける感じのホイールです。かなり気に入りました。

タイムを競うような乗り方をしないのであれば、コスカボでヒルクライムするのも全然アリ、楽しく登れると思います。ホイール重量が重いからと言って、走りが重いわけでは無いことを認識させてくれる良いホイールです。

 

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