グラベルキングX1 R 45cを購入したのでインプレです。いつものように一本だけ購入してフロントだけに履いています。
PANARACER(パナレーサー)、GRAVELKING(グラベルキング)X1 R 45C のインプレ、転がりの良いグラベルタイヤ
グラベルキングX1に対する先入観、インフルエンサーマーケティングの功罪
各所で話題になっている新しいグラベルキングX1。走りが軽いという評判ですが、実際はどうなのでしょうか?
今回のグラベルキングに関しては、盛大なインフルエンサーマーケティングがありました。というのは、NEWグラベルキングの発表日に、パナレーサーからタイヤを配られたインフルエンサーたちが一斉にレビューをアップしていて、それらが概ね高評価。
いきなりたくさんの評価を目にすることになりましたが、こういう事情があるので話半分に聞いておこうかなと思っていました。
ただ、そもそも旧グラベルキングは自分でも使用していて気に入っていて、新しくなったX1Rも気になるタイヤ。結局、タイヤ交換のタイミングで購入してみることに。
それにしても一昔前のパナレーサーの地味で目立たない感じからは、ロゴやマーケティング手法の変化でかなりイメージが変わりましたね。
グラベルキングX1R 45c の実測重量
購入したグラベルキングX1R 45c は、カタログ重量510gのところ実測で501g。
ノーマルX1 45Cのカタログ重量は560gなので、比較すると非常に軽い印象。
グラベルキング「R」は軽量版とされているが、本当に軽くなっているのか?
しかし、旧型のグラベルキングSK 43Cはカタログ重量で480gだったので、軽くなったと言って良いのかどうかは疑問。
新しいグラベルキングの軽量版である「R」は、ノーマルに比べれば確かに軽量ですが、旧グラベルキングと比べれば、決して軽いわけでない。例えばスリック版で比較したとき、旧グラベルキング の40-622は 370g(実測323g)、新型40c Rは400g、新型ノーマルは420gと明らかに重くなっています。
一応パナレーサーブースの人に突っ込んで聞いてみると、前作は「軽すぎた」という返答でした。どこか作りに無理をしていたのでしょうかね。
新しくなったグラベルキングは本当にフロアポンプでビードは上がるのか?
とはいえ、新しいグラベルキングではビードが上がりやすいように再設計されているので、そういった点で重量化していてもおかしくない。実際にフロアポンプで上がるのか試してみましょう。
で、実際にトライした結果は失敗・・・。こればかりはリムとの相性があるのでダメとも言えません。それより、ビードが横に広がろうとする力が前作よりも強いと感じます。ですので空気が入っていきやすいことは確か。フロアポンプの空気でもタイヤが膨らもうとする動きが見られました。
次に、CO2ボンベでトライ。このとき、いつもはビニールテープでの目止めを行いますが、今回は目止め無しでチャレンジ。
これでビードがあがりました。確かにビード周りは改善されていると感じます。その後、Vittoriaのユニバーサルシーラントを45cc投入しました。
X1R 45C、タイヤの実測幅
タイヤの実測幅は内幅25mmのフックレスリムにはめて45mm。細めのような気もしますが、まぁこんなもんでしょう。
ちなみにCHAPTER2 AOのクリアランスはまだ十分にあります。
ついでにリアは41mmのタイヤでこれ。(旧グラベルキング・スリックの38c)
ただし、AOにはタイヤのクリアランスを広げるアダプターがあるので、それを調整すれば45mmも入りそう。
グラベルキングX1R 45c 走行感のインプレ
取り付けて早速舗装路をちょっと流してみる。以下、近所を5キロほど流しただけの印象ですけど↓
第一印象は「めっちゃ良い!」。舗装路でノイズがなく、転がりの印象が前に履いていたグラベルキング・スリック38cと変わらない。つまり、ブロックタイヤなのに転がり抵抗がかなり低い。いきなりめちゃくちゃテンションがあがりました。
平坦を少し走るだけなら45cになったことでの重ったるさは全く感じない。コーナリングもすごく感触がいい。やわらかくしなやかな「R」ということだけど、なんとなく伝わってくるものがある。低圧にしたときのフワフワ感は VELOFLEX に通じるものがある(美しいアメサイドの色も)。試しに少し乗っただけで、すぐにリアもX1に変えようかという気になった。
そんなわけで、いろいろな路面を試してみる。流石に悪い路面では空気圧を下げたい。
そうすると、今度は舗装路で走行音にノイズがでるほどの転がり抵抗が出てくる。流石に引っかかりを感じるし、スリック版より遅い印象だ。つまり、空気圧のセッティングで舗装路の転がり抵抗がかなり変化する。
まとめ:グラベルキングX1Rのファーストインプレッションはめっちゃ良い!空気圧で転がり抵抗がかなり変わるタイヤ
空気圧高めで走ると、舗装路はスリックタイヤと同等の転がり感。これには満足。一方で悪路に入って空気圧を下げてからまた舗装路に出た場合、このときは転がり抵抗が明らかに大きい。もし、細かく空気圧を調整しながら走るなら、舗装路・悪路の両方ともで満足できそう。
手押しのポンプで調整してもいいけど、最近流行りの電動空気入れがあったら最高だろう。
ただし、相当しなやかなタイヤなので耐パンク性がちょっと心配。グラベルで比較的パンクしやすいリアは、ノーマルX1がいいんじゃないかなぁと思っています。
一応、グラベルキングって、相変わらず新品のタイヤには小石などがめちゃくちゃ付着する。
これって放って置くと突き刺しパンクの原因になるので、おろしたてのタイヤはしっかり表面のワックスを落とすように水拭きしたほうが良いでしょう。
X1Rは 35c 390g、40c 460g、45c 510g です。
X1は 35c 420g、40c 480g、45c 560g です。40cは実はそんなに重くならないから狙い目かと。
最近流行りの携帯電動ポンプ。空気圧が分かるタイプが良いでしょう。
舗装路で速いタイヤを調べたときにはそうでもなかったX1R。この調査よりも高めの空気圧を入れれば転がりがグンと良くなる印象。
しなやかなタイヤは太くても速いということに触れている本(おすすめ)
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