どんなコンポでも変速できるSTI、グロータックのイコールレバーについてです。
Growtac(グロータック)の Equal Lever(イコールレバー)!どんなコンポにも合わせることが出来るSTIが発売予定!
R9200で機械式変速レバーが出るかどうか?気になりますよね。そんな中、機械式で12速でも13速でも引けるSTIが開発中、それがグロータックのイコールレバーです。→とうとう2024年に発売予定になりました!最新版のインプレを追記しました
グロータックのイコールレバーとはどんなSTIなのか??
2021年8月時点ではイコールレバーはまだ発売されておらず、サイクルモード大阪にて参考出品されていました。イコールレバーとは、STIの中のプーリーサイズを変更することで、どんなコンポの組みあわせでも引くことが出来るSTIです。※2023年でも参考出品中です。
発売されれば例えば、9速のリアディレーラーで11速のスプロケットを引くなんてことも可能になります。※フリクション式のレバーとしてはアタリマエの機能。
ところで、グロータックは、カンパニョーロのレバーでシマノのコンポの変速を出来るイコールプーリーを販売しています。※俗にいうシマニョーロ
レバーの中のプーリーのサイズを変更することで、ワイヤの引き量を調整。そうすることで、純正同士の組み合わせでなくとも、変速を実現しています。
これをカンパ×シマノに限らずに実現しよう!という、一歩進めたSTIがこのイコールレバーですね。レバーの中にインデックス機能を追加するためのプレートを挿入するようです。このプレートがシマノ12速用、シマノ11速用、カンパ13速用、SRAM12速用 etc・・・と複数種類用意されることでしょう。
私も変速させてもらいましたが、違和感などなく非常にスムーズに変速しました。発売されれば、もちろん12速や13速もプーリー変更で上記のインデックスプレートを変えれば、インデックス式で引くことが可能でしょう!インデックスプレートが無くても、フリクション式で引くことが可能なようです。
このツイートは2021年のものですが、2023年は更に形状などブラッシュアップされています。
グロータックさんに昨日シマノユーザーにレバーひん曲げられてご臨終したイコールレバー試作品を無理言って見せてもらった。
— POGO a.k.a. (@realorizahirata) July 25, 2021
メチャメチャこだわってあってヤバかった(語彙力)。
製品リリースが楽しみです???? pic.twitter.com/i7NbSc7Z7y
グロータックのイコールレバーのスペックはどうなるか?
折角なので開発者の方にお話を伺うと、重量はアルテグラのSTIぐらいになる見込みとのこと。※約450gかそれより少し軽いという見込みでしょう。
下の写真は2023年のグロータックブースにて。レバーの形状はカンパニョーロっぽい形状。
握りごこちが重視されており、面取りなどかなりのこだわりがあるようです。
そして、2021年時点では左レバーの中身はどうするか、まだ検討中のようでした。2023年では、シフトワイヤーが2本入るようになり、SRAMetapの様に左レバーでギアを重く、右レバーでギアを軽く、みたいなことも出来るようになっていました。
EQUAL コントロールレバーの自由度の一例の「パドルシフトモード」です。
— グログロ君@GROWTAC公式 (@growtac) March 5, 2023
機械式(ワイヤー引き)ながら、SRAMのeTapのように左右のレバーからリアディレイラーを動かして変速ができます。
不思議ですね! pic.twitter.com/FecBw81pm5
もちろん従来通り右手だけでリアディレーラーの変速も可能。フロントシングルで左レバーの変速機構を取っ払えば、もっと軽量に出来そうですね。※400g切る位になるとメチャクチャ嬉しいですね。→シフト機能付きレバーが、片方205g、ブレーキ機能のみのレバーが130gのようです。
シマノのR9200やR8100で機械式変速が出なくてもイコールレバーが発売されれば問題無し!
ということで、グロータックのイコールレバー、ニッチ商品になりますが発売が楽しみなパーツ。ディスクブレーキのバイクは油圧ディスク×電動STIじゃないと楽しみづらい風潮ですが、このイコールレバーを同社のイコールブレーキと合わせれば、フルメカニカルでディスクのロードバイクを楽しむことが出来ます。
2023年冬、遂にサンプルが完成。製品の出荷は2024年になるようです。
EQUAL ブレーキ/シフトレバーのサンプル出荷が始まりました。
— グログロ君@GROWTAC公式 (@growtac) December 15, 2023
(一般販売は来年初旬予定です)
EQUAL レバーですが、機械式のディレーラーであれば、メーカー、グレード、段数、問わず操作可能です。
ブレーキはワイヤー引きです。
楽しい自転車を作りましょう! pic.twitter.com/ozjGJlkfyu
イコールレバー(2024年度版)の変速感のインプレ
2024年度のグロータックブースにて、もうほとんど製品版と思われるイコールレバーの変速を試してみました。
今回はインデックスプレートが入っていない、フリクションレバーとして展示されていました。
変速フィーリング自体は、フリクション式のレバーを使う感じとほぼ同じ。インデックスプレートがなくても、必ずどこかのギアにチェーンが入るので意外と滑らかに感じます。え?もう普通に変速してるの??って感じ。いってみれば、イコールレバーって、カンパの変速レバーをフリクションレバーとして使う仕組みそのもの。
そして今回好印象だったのは、ブレーキレバーとして。握った感じ、なんだかブレーキを効かせやすそうな印象。ブレーキレバーの構造って、ブレーキの引きの軽さや効きの良さに関わる大事な点。だから、あまり注目されていないかもしれないけど、もうちょっとグロータックとして強くPRしてもいいポイントだと思った。
グロータック、イコールレバーのまとめ
自転車は電動より、ワイヤーの変速感が好き!っていう人や、余ったディレーラーなどのコンポを活用して1台組みたい、なんて人には非常にハマるパーツになるでしょう。フロントシングルのグラベルバイクにも良いですね。また、ブレーキレバーとしての性能も良さそう(ここは実際にブレーキをかけて停まったりした訳ではありませんが)なので、シマノのSTIだとブレーキを効かせにくいと感じる人にも合う可能性があります。
グロータックのワイヤー式ディスクブレーキ、イコールブレーキはこちら↓
イコールプーリーはこちら↓
フリクション式の変速(STIになる前の変速機構)が良く分かるのが、ダイアコンペのウイングシフター
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