私も時々見るサイト BicycleRollingResistance のチューブレスタイヤのテスト結果がかなり増えているので、まとめです。
- 最新チューブレスタイヤの転がり抵抗2023年度版(BicycleRollingResisance)
- Veloflex Record TLR 25(ヴェロフレックスレコードTLR25)
- Vittoria Corsa Speed G+ 2.0 (TLR)(ヴィットリア コルサスピードG+)
- Continental Grand Prix 5000 TL(コンチネンタル グランプリ5000TL)
- Michelin Power Cup TLR 28(ミシュランパワーカップTLR28)
- Continental Grand Prix 5000 S TR 28(コンチネンタルグランプリ5000sTR)
- Goodyear Eagle F1 SuperSport R TLC 28(グッドイヤーイーグルF1スーパースポーツR)
- Continental Grand Prix 5000 S TR 32(コンチネンタルグランプリ5000sTR 32c)
- Vittoria Corsa Pro TLR 28(ヴィットリア コルサプロ TLR28)
- Zipp Tangente Speed Tubeless(ジップ タンジェントスピード・チューブレス)
- Specialized Turbo RapidAir 2Bliss Ready
- Michelin Power Road TLR(ミシュラン・パワーロード・チューブレスレディ)
- Schwalbe Pro One TLE Addix(シュワルベプロワン・チューブレスイージーaddix)
- Veloflex Corsa Race TLR(ヴェロフレックス・コルサレース・チューブレスレディ)
- Panaracer Agilest TLR 28(パナレーサーアジリストTLR)
- Mavic Yksion Pro UST Tubeless(マビック イクシオンプロUST)
- Vittoria Corsa G+ 2.0 TLR
- Hutchinson Fusion 5 Galactik TLR 11Storm
- IRC Formula Pro Tubeless RBCC(フォーミュラプロ・チューブレスRBCC 旧タイプHP-92)
- Panaracer GravelKing TLC
- Panaracer GravelKing SS TLC
- Panaracer GravelKing SK TLC
- まとめ:パターン別のおススメチューブレスタイヤ
最新チューブレスタイヤの転がり抵抗2023年度版(BicycleRollingResisance)
現在、一番高評価なオールラウンド・チューブレスタイヤはVeloflex Record TLR 25ですね。ところで、BRRでは8.3barが基準で転がり抵抗が書かれていますが、その空気圧をチューブレスで採用する人も少ないと思うので、6.9barの転がり抵抗を記載します。
また以下はタイヤ一本当たりで、29km/hの時の転がり抵抗になります。
それにしても2020年ごろは10wを切るタイヤなんてほとんど目にしなかった(コルサスピードかGP5000TLくらいだったような)のに、2023年では多くのタイヤが10w切りを達成しています。ここ数年でのタイヤの大きな進化を感じます。また、カタログ重量より実測重量が軽いタイヤが散見されるのも大きな変化の一つでしょう。
Veloflex Record TLR 25(ヴェロフレックスレコードTLR25)
現在の最速タイヤがこのVELOFLEX。
- Rolling Resistance: 6.8 Watts(6.9 Bar、以下同様)
- Puncture Resistance: 27 Points
- Conclusion: 5.0 / 5 Highly Recommended
- 25c、実測26mm(c17リム)実測170g、カタログ重量175g、トレッド厚1.1mm
恐ろしく軽量な170gの決戦用タイヤ。データを見る限りパンク耐性は強くないので、シーラントを入れて運用するのが良いでしょう。現在高価になりつつあるハイエンドタイヤの中では1万円切りと、性能の割に納得できる価格かと。
Vittoria Corsa Speed G+ 2.0 (TLR)(ヴィットリア コルサスピードG+)
- Rolling Resistance: 7.5 Watts(6.9 Bar、以下同様)
- Puncture Resistance: 33 Points
- Conclusion: 5.0 / 5 Highly Recommended
- 25c、実測27mm(c17リム)実測227g、カタログ重量240g、トレッド厚1.8mm
ヴィットリアのグラフェン配合チューブレスレディタイヤ。非常に軽量でかつ最高の転がり抵抗を誇ります。
トレッド厚は1.8mmと薄く、サイドウォールも0.85mmと薄いのが弱点。しかし、GP5000TLとのサイドの差は僅かに0.1mm。ヒルクライムレースなどでは、VELOFLEXかこのヴィットリアで勝負したくなるような性能。路面の悪いところは走らず、穴が開いたらシーラントに任せるというスタイル。
Continental Grand Prix 5000 TL(コンチネンタル グランプリ5000TL)
- Rolling Resistance: 8.9 Watts(6.9 Bar)
- Puncture Resistance: 47 Points
- Conclusion: 5.0 / 5 Highly Recommended
- 25c、実測幅26.8mm(c17リム)、実測295g、カタログ300g、トレッド厚2.8mm
2021年度の時点では、BRR(BicycleRollingResisanceの略)でもっともオススメとされたGP5000TL。転がり抵抗は非常に低く、パンク耐性もGOOD。25cタイヤをC17リムに合わせると実測幅は26.8mmになる様子。トレッド厚は2.8mmと普通ですが、サイドウォールが0.95mmと一般的なチューブレスタイヤよりも薄め。とはいえ、クリンチャーのGP5000の0.55mmよりもぶ厚くなっています。大きな問題はそのインストールの困難さ。特にMAVICのUSTホイールとの組み合わせは相当キツイと言われています。
ところでコンチネンタルから新しく発売されたチューブレスレスレディタイヤ「GP5000S TR」は、取り付けが易しくなり、転がり抵抗も同等で軽量になっています。
Michelin Power Cup TLR 28(ミシュランパワーカップTLR28)
- Rolling Resistance: 9.0Watts(6.9 Bar) 25cの場合は9.6w
- Puncture Resistance: 45 Points
- Conclusion: 4.8 / 5 Highly Recommended
- 28c、実測幅29mm(c17リム)、実測283g、カタログ285g、トレッド厚2.5mm
ミシュランのチューブレスタイヤPowerCUP。前作のPower Roadより明らかに良く進化しています。28Cと25cのテスト結果が掲載されていますが、28cの方が転がり抵抗が低い。一方で25cの方がタイヤが軽いので、ちょっと悩むところですね。
↓オールロード的に使っていますが、パンクもせず、転がりも良く、扱いもしやすいので気に入っています。
Continental Grand Prix 5000 S TR 28(コンチネンタルグランプリ5000sTR)
- Rolling Resistance: 9.1Watts(6.9 Bar) 25cの場合も 9.1w
- Puncture Resistance: 34 Points
- Conclusion: 4.6 / 5 Highly Recommended
- 28c、実測幅29mm(c17リム)、実測265g、カタログ280g、トレッド厚2.1mm
GP5000のチューブレスレディ版。ミシュランより少し軽いのがメリット。文句のつけようのないタイヤでしたが、他のメーカーも進化したので、こうして比較してみるとちょっと埋もれてしまう印象に(^^; 高価で在庫が無いことが多く、手を出しにくいのも難点。転がり感はミシュランよりも乾いた感じでとても好みなのですが・・・
Goodyear Eagle F1 SuperSport R TLC 28(グッドイヤーイーグルF1スーパースポーツR)
- Rolling Resistance: 9.1Watts(6.9 Bar)
- Puncture Resistance: 33 Points
- Conclusion: 4.5 / 5 Highly Recommended
- 28c、実測幅29mm(c17リム)、実測264g、カタログ255g、トレッド厚1.6mm
GOODYEARのロードレース、タイムトライアル、トライアスロン競技向けタイヤ。パンク耐性は弱め。データだけ見るとほとんどGP5000sTRと同じ(タイヤの厚みが異なりますが)。ウェットグリップも70ptと76ptで似てる。気になる人は大元のBicycleRollingResistance をチェックしてもらえれば。
Continental Grand Prix 5000 S TR 32(コンチネンタルグランプリ5000sTR 32c)
- Rolling Resistance: 9.4Watts(5 Bar) 28cで10.3w 25cで11w
- Puncture Resistance: 34 Points
- 28c、実測幅31.4mm(c17リム)、実測310g、カタログ320g、トレッド厚2.2mm
驚きの結果になるのが、32cのGP5000sTR。5気圧でこの順位。しかもC17リムでの評価ですから、よりワイドリムに投入した時の転がり抵抗はより低くなるのではないかと思います。実際、私はグラベルバイクのフロントにこの GP5000sTR 32c を使っていますが、正直に言って同じ5気圧同士ならミシュラン Powercupの28cや25cより、32cのGP5000sTRの方が速い印象があります。データ上でも低圧運用だと、太いタイヤが有利になるので、体感と一致しています。
驚きの比較はこちら↓
グラベルバイクに履かせた実使用レポート
Vittoria Corsa Pro TLR 28(ヴィットリア コルサプロ TLR28)
- Rolling Resistance: 9.9Watts(6.9 Bar)
- Puncture Resistance: 46 Points
- Conclusion: 5 / 5 Highly Recommended
- 28c、実測幅28mm(c17リム)、実測273g、カタログ295g、トレッド厚2.4mm
コットンケーシングが特徴のCORSA PRO TLR。コットンケーシングといえば、VELOFLEXも有名ですが、VELOFLEX の CORSA RACE TLRよりも VITTORIA の CORSA PRO TLR(ややこしいな・・・)の方が速くなりました。ただ、一本あたり50gくらいVELOFLEXの方が軽いですね。
Zipp Tangente Speed Tubeless(ジップ タンジェントスピード・チューブレス)
- Rolling Resistance: 10.3 Watts
- Puncture Resistance: 50 Points
- Conclusion: 4.3 / 5 Recommended
- 25c、実測295g、実測幅26mm、カタログ292g、トレッド厚2.6mm
このZIPPのチューブレスタイヤは、なんと珍しくなったピュアチューブレスのタイヤ(シーラント不要)です。そしてZIPPのタイヤがここまで高評価とは驚きですね。きっとZIPPのフックレスリムホイールにベストマッチでしょう。
ところで、GP5000TLに似ていると評されていますが、写真で見る限りパターンは異なりますが確かに似ているかも・・・もしかするとコンチネンタルの製造かもしれませんね。
Specialized Turbo RapidAir 2Bliss Ready
- Rolling Resistance: 10.5 Watts
- Puncture Resistance: 40 Points
- Conclusion: 4.0 / 5 Recommended
- 26C、実測26mm、実測261g、カタログ265g、トレッド厚2.2mm
非常に転がり抵抗が低いスペシャライズドのチューブレスレディタイヤ。自慢のグリプトンコンパウンド採用。但し、TTタイヤのようにトレッドが薄くパンク耐性が低めという指摘もあります。
発表時のスペシャライズドのデータから10.8w(6.9bar)と推定していましたが、ラボの結果もほぼ同じの10.5w(6.9bar)ですね。
Michelin Power Road TLR(ミシュラン・パワーロード・チューブレスレディ)
- Rolling Resistance: 10.7 Watts
- Puncture Resistance: 41 Points
- Conclusion: 4.0 / 5 Recommended
- 25c、実測幅27mm、実測267g カタログ重量275g、トレッド厚2.7mm
転がり抵抗が低く、セットアップが簡単という評価。高評価のGP5000TLが重いと感じる人にとっては30g軽いミシュランは選択肢の一つになるでしょう。またミシュラン特有のモチモチとした乗り味があるようなので、その点も好きな人にはハマるでしょう。GP5000TLと比べたときの弱点は若干パンク耐性が犠牲になること。
Schwalbe Pro One TLE Addix(シュワルベプロワン・チューブレスイージーaddix)
- Rolling Resistance: 11.2 Watts
- Puncture Resistance: 43 Points
- Conclusion: 4.0 / 5 Recommended
- 25c、実測幅26mm、実測263g、カタログ245g
最新版のシュワルベプロワン、addixコンパウンドのタイプです。軽量で転がり抵抗が低いタイヤ。サイドウォールは非常にしなやか。コメントにあるようにGP5000より乗り心地が良く、悪い路面ではより速いようです(但し、ナローリムには柔らかすぎて合わない感じがします)。サイトの実測値は263gですが、私の経験上では245g~255g位の個体が多かったです。またパンク耐性もこの数値で見るより遥かに良い印象です。
しかし、このタイヤには大きな弱点があります。それはシーラントがサイドウォールから染み出す個体が散見されること。そして、シーラントを追加して一旦収まってもまた発生してしまうケースがあることです。サイドウォールのエア保持層が薄めなのかもしれません。これを防ぐためには組み付け時のタイヤレバーの使用は最小限にして、一度取り付けたらタイヤのつけ外しはしないほうが良いでしょう。
Veloflex Corsa Race TLR(ヴェロフレックス・コルサレース・チューブレスレディ)
- Rolling Resistance: 11.4 Watts
- Puncture Resistance: 58 Points
- Conclusion: 4.3 / 5 Highly Recommended
- 25c、実測26mm、実測222g、カタログ225g、トレッド厚2.2mm
かなりおススメされているタイヤ。非常に軽量である一方で、パンク耐性も高い評価で素晴らしい。350TPIあるケーシングの乗り心地はラテックスチューブを使ったVittoria Corsaのよう(つまり、乗り心地は最高)。ここまで見ると超完璧なタイヤ。流石2021年の新モデルだけあります。
しかし、一方で表面の繊維をカットするとその部分が膨らんでしまう(チューブレスタイヤでは時々おこります)という点と、装着性の問題(サイドからのシーラントの染み出しが発生する個体がある)も指摘されています。
あとはVELOFLEX特有のしなやかなケーシングを活かすために、ラテックスベースのTLRタイヤシーラントを使う必要があるので注意。メーカー推奨は下記
- Joe’s no flats – Super Sealant
- Mavic – Tire sealant
- Stan’s no tubes – Tire sealant
※シーラントを使っても、ベースがラテックス製なので、ラテックスチューブ同様一日0.5気圧程度の減圧がある。
性能も非常に良いようですし、スキンサイドのチューブレスがあることも選択理由になるかもしれません。
Veloflex Corsa EVO (コルサ エボ) TLR
データはありませんが、カタログ重量235gのVeloflex Corsa EVO (コルサ エボ) TLRなら上記の問題も解決しているのかもしれません。EVOはレース&トレーニング用とされ、RACEは350TPI、EVOは320TPIの違いがあります。
Panaracer Agilest TLR 28(パナレーサーアジリストTLR)
- Rolling Resistance: 12.2 Watts
- Puncture Resistance: 40 Points
- Conclusion: 3.0 / 5 Recommended
- 2c、実測235g、実測幅28mm、カタログ250g、トレッド厚1.8mm
パナレーサーの最新タイヤアジリスト。12w台というのは3年前なら標準でしたが、2023年ではちょっと分が悪い。他の「速い」タイヤと一緒に使うとちょっとモヤモヤ感が出る可能性がある。一方でアジリストTLRは比較的安価なので、ハイエンド同士で比べず、同価格帯で比較するなら悪くない選択となります。※例えば、同じ位の価格帯の Vittoria Corsa N.EXT TLR 26(コルサネクスト)だと13.2wとなります。
Mavic Yksion Pro UST Tubeless(マビック イクシオンプロUST)
- Rolling Resistance: 12.2 Watts
- Puncture Resistance: 50 Points
- Conclusion: 5.0 / 5 Highly Recommended
- 25c、実測257g、実測幅27mm、カタログ260g、トレッド厚2.8mm
MAVICのUSTホイールユーザーなら必携のUSTタイヤ。サイドウォールは1.1mmと厚め。非常におススメされていますが、転がり抵抗は並。そしてパンク耐性は良。USTホイールとの組み合わせた時の作業性は最高。
私の使った時の印象はいたってフツー。転がり&グリップ&パンク耐性のバランスの良いタイプ。USTホイールのユーザーなら、その作業性の良さから選択肢になるでしょう。
Vittoria Corsa G+ 2.0 TLR
- Rolling Resistance: 12.8 Watts
- Puncture Resistance: 54 Points
- Conclusion: 4.0 / 5 Recommended
- 25c、実測297g、実測幅27mm、カタログ290g、トレッド厚2.8mm
パンク耐性が良いが、転がり抵抗で下回るという評価。
私は使ったことはありませんが、グリップが非常に良いと聞きます。
Hutchinson Fusion 5 Galactik TLR 11Storm
- Rolling Resistance: 13.1 Watts
- Puncture Resistance: 43 Points
- Conclusion: 3.5 / 5 Recommended
- 25c、実測27mm、実測225g、カタログ240g、トレッド厚2.4mm
Hutchinson Fusion 5は作業性が良く、特別際立ったキャラクターは無いがバランスの良いタイヤだったことが印象に残っています。私は11stormになったfusion5は履いたことが無いですが、このギャラクティックバージョンは、11storm以前より転がり抵抗が悪化していると指摘されています。
私の使用した感覚でも、11strom以前のfusion5に比べて、11stromの MAVIC ust が特に優れていると感じなかったので、この評価は妥当な気がします。一昔前はギャラクティックは非常に軽量なタイヤでしたが今はIRCのs-lightがあるので選択する理由が少なくなりました。少なくともMAVICのイクシオンプロよりもIRCのs-lightの方が速いと感じます。
そうそう、FUSION5でパンク修理したこともありました
IRC Formula Pro Tubeless RBCC(フォーミュラプロ・チューブレスRBCC 旧タイプHP-92)
- Rolling Resistance: 15.7 Watts
- Puncture Resistance: 48 Points
- Conclusion: 2.8 / 5 Not Recommended
- 25c、実測25mm、実測299g、トレッド厚3mm
全くオススメできないと酷評されているIRCのチューブレスタイヤ。しかしこれは旧タイプですね。テストの型番はHP-92ですが、最新版はHP-97の型番です。これはどうにも欧州のショップではIRCが非常に手に入りにくいことに起因しているようです。
また、おろしたてのタイヤでテストしているようですが、IRCは新品すぐでは転がり抵抗が悪く、少し乗ると改善します。旧タイプは私もベタっとした乗り味であまり好きではありませんでしたが、最新の RBCC s-light は非常に軽量かつ取り扱いも容易で、2021年では一番気に入っていたので、是非テストしてもらいたいところです。
Panaracer GravelKing TLC
- Rolling Resistance: 20.8 Watts(2.6 bar)
- Puncture Resistance: 28 Points
- Conclusion: 4.0 / 5 Recommended
- 38c、実測37mm(c17リム)、実測337g、カタログ380g、トレッド厚1.8mm
グラベル用タイヤのグラベルキングチューブレス、スリックタイプです。c17リムではタイヤの表記よりも細くなってしまうので注意が必要。また転がり抵抗は低く見えますが、2.6barの数値です。4気圧で走った時にはここまでの差は生まれません。また、このBRRの基準ではパンク耐性がTTタイヤのような脆弱な数値になっています。しかし実際に乗っていて、そのようなことはありません。(もちろんパンクしてもシーラントが止めてくれている部分がありますけど)
ちなみに内幅25mmのリムなら、タイヤは表記サイズよりも太くなります。表記サイズ通りになるのはC19リムあたりかと思われます。
Panaracer GravelKing SS TLC
- Rolling Resistance: 23.0 Watts(2.6 bar)
- Puncture Resistance: 45 Points
- Conclusion: 4.3 / 5 Highly Recommended
- 38c、実測36mm、実測405g、カタログ410g、ノブを含めて厚み2.8mm
セミスリックタイプのグラベルキングはパンク耐性が高いという評価。
SSはスリックタイプに比べると確かに転がりの悪さを感じます。しかし、実際に使ったグラベルキングは、意外に速いので驚きました
Panaracer GravelKing SK TLC
- Rolling Resistance: 24.7 Watts(2.6 bar)
- Puncture Resistance: 28 Points
- Conclusion: 4.0 / 5 Recommended
- 38c、実測36mm、実測404g、カタログ420g、ノブ含めた厚み3.4mm
ノブ付のモデル。セミスリックと異なり、パンク耐性が低いという評価。
またSKの方がSSより転がり抵抗が低いと主張する人もいます。実測重量がSSと変わらず転がり抵抗も大差ないかSKの方が良いのであれば、フロントにSKはかなり良い選択かもしれません。
まとめ:パターン別のおススメチューブレスタイヤ
以上まとめると、
- 転がり抵抗重視 Veloflex Record TLR 25 or Vittoria Corsa Speed G+ 2.0
- 軽量性重視 Veloflex Record TLR 25
- バランス型 Michelin Power Cup or Continental GP5000sTR
といったところですね。
さて、BicycleRollingResitanceはあくまでラボでのテスト結果。実際の走行環境ではこのとおりの順序とは限りません。例えばシュワルベプロワンはしなやかなケーシングで、GP5000TLより悪路では転がりが良いという主張も見られます。また、サイトの筆者も現実でのフィードバックを得るために各タイヤのコメント欄への書き込みを推奨しています。
もちろん、他のサイト(例えばAEROCOACHなど)ではテスト条件がことなるので転がり抵抗は勿論異なります。この条件ではGP5000>ZIPP>VELOFLEX>Specializedになり、ヴェロフレックスがスペシャライズドより速いという評価になります。
そして、ウェットな感じで転がるタイヤとドライな感じで転がるタイヤでも好みが分かれます。前者は旧RBCCやミシュランpowerCUP、後者は旧シュワルベプロワンや現行 RBCC s-light、GP5000sTR で私は後者の方が好み。その中間に位置するのがfusion5やmavicイクシオンプロ、新シュワルベプロワンになります。また、転がり抵抗が悪くなるけど杉目のパターンがあるほうが走行時に安心感があるという話も聞きますね。
自分の載った各タイヤの寸評はこちら
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