内装ケーブルを通すための工具がいつの間にか数多く発売されていたのでまとめです。
フル内装ハンドルやフレームにどうしてもケーブルが通らない時に。ケーブル内装のためのワイヤリング工具についてまとめ
以前CHAPTER2TOAを自分で組んだ時に、フル内装ハンドルにケーブルをどうしても通せず、専用ハンドルを使うことを断念しました。
その際に、内装フレーム用の工具としてパークツールのワイヤリング工具があることに気が付きましたが、高価なため購入しませんでした。
今回、改めてハンドルへのケーブル内装にチャレンジしようと思って調べて見ると、ワイヤリング工具が数多く発売されていることに気づきました。
CTRICALVER バイク 内部ケーブル ルーティングツールキット
もっともビックリしたのがこのツール、なんとamazonで1,658円!どうせダメなんでしょう?という疑念を吹き飛ばす評価4.2。
評価をよく読むと弱点もあるようですが、ケーブルを呼ぶための強力マグネットを持っていないならとりあえず一つ買っておこうかな?と思える価格。下のメーカー品のセットと比べて、悪いかどうかは不明。安いものにありがちなのは、ねじ込みアダプターなどの精度が低いことですが・・・果たしてどうなんでしょうか。
ケーブルを通すのに普通に万能な強力マグネット!
ところで、インナーケーブルを通すだけなら割と強力マグネットだけでもイケる。例えば下の写真のような内装ハンドルで、間違って付属のライナーを抜いてしまった場合くらいなら大丈夫。
インナーケーブルをグニグニして何度かトライすれば出口付近まで持ってこれると思います。最後の方はマグネットで誘導してやればOK!
このように、マグネットでも可能ですが、もちろんケーブル工具があるときっとスムーズ。
※ここからケーブルを取り出すときに、下に書いたピックツールの異形型や、ピンセットが役に立ちます
LifeLine – X-Tools 内部ケーブルルーティングツール
wiggleで買えるLifeLineブランドの中のX-tools。そのケーブルルーティングツールです。価格は約2500円。下のPROの工具とかなり似た雰囲気。※wiggleで買えなくなりました。
付属する工具としては、1,強力マグネット(フレームの外からケーブルを誘導する用) 2,マグネットコネクタ(これに3,4,5,を接続して6で誘導する) 3,油圧ホースアダプタ 4,ブレーキホースアダプタ 5,Di2用アダプタ 6,1.3mのマグネット付きケーブル(2やシフトインナーケーブルなどを引っ張る用)
どうやら2番のマグネットコネクタにアダプタを付けてケーブルを接続し、6のマグネットで引っ張る仕組み
価格のわりにとてもよくまとまってる印象です。一般的な内装フレームなら十分すぎるんじゃないか。
但しこの工具、使ったことがないので想像ですが、ワイヤリングが厳しめでケーブルとフレームの間に強い摩擦が発生するような構造だと、マグネットの力ではケーブルを引ききれないケースがあるんじゃないかな?
具体的には、このハンドルのような強く曲がる部分があるケース。アウターケーブルは、曲がりの抵抗と摩擦が強い場合、マグネットだと引っ張れきれないかも?(使ったことないから不明ですけど(^^;)
JAG WIRE(ジャグワイヤー) PRO INTERNAL ROUTING TOOL WST050
なんとジャグワイヤーからもケーブル工具が出ていました。メーカー品で、3200円位とお手頃価格。
解説動画を見る限り、これで十分すぎる性能に見えます。
但し、これより高価なBirzmanやPARKTOOLに比べると、ケーブル同士をつなげるアダプターの種類が少なめ。基本的なことが出来れば十分という人向け。
本国サイトによると、inner cables, housing, hydraulic hose, and e-Tube electronic shift wiresに対応と。インナーケーブル、アウターケーブル、油圧ホース、Di2配線に使えるので十分といえば十分かと。
Birzman(バーズマン) INTERNAL CABLE ROUTING KIT
これまたなんとバーズマンから発売されているケーブルルーティングキット。約5700円。対応ケーブルは、オイルホース-5mm、アウターケーブル-4、5mm、インナーケーブル-1.2/1.5mm、Di2ケーブルと丁寧な表記。
動画を見る限りかなり良く出来ています。
ちょっと面白いのはアウターケーブルにアウターを繋げるアダプターが付属する点。古いアウターを新しいアウターに交換するときに役に立ちそう。これはJAGWIREのツールにはありませんでした。※下の画像の2番目
この下のはJAGWIREと同じようですね。
また、特にこのようなツールには求めない機能と思いますが、アウターケーシングを整える部分もあります。
このBirzman(バーズマン)、かなり他の工具との差別化を意識して作られたのではないでしょうか。
プロ(PRO) インターナルルーティングツール
ケーブルを通すための工具は、PRO(プロ)からも出ています。約7500円。
動画の解説はあっさり目。
携帯工具の様なまとめ方で専用ケースが付属します。
アダプターはバーズマンのようなアウター同士をつなぐものはありませんが、ケーブルを誘導するためのマグネットの種類が豊富なよう。というかどう見てもめっちゃX-TOOLに似てます。
こちらは説明書の一部。こうして比べてみると、アダプタの数は標準的かと。
PARKTOOL(パークツール)インターナルケーブルルーティングキット IR-1.3
安心のパークツールのケーブル工具。約12000円。
使い方はこちらのめっちゃ分かりやすい動画を参考に!ケーブルにねじ込むヘッドがあったり、工具自体が細く&長く出来てるのが素晴らしいですね。
アダプターとしてはこれまでの全部入り。アウター同士をつなぐものも付属します。
アウター同士をつなぐときは、どうやらニップル廻しでねじ込むよう。
これだけのアダプターがあるのは流石のPARKTOOL。
多分、プロショップならどう考えてもPARKTOOL一択かと。
まとめ:ケーブルフル内装フレームの為に、お求めやすいケーブルルーティングツールが発売されている!
ケーブルをフレームに通すための工具って、一昔前はここまで豊富なラインアップはなかったと思います。最近のケーブル内装フレームの増加とともに工具もラインナップが増えてきたということでしょう。さて、メーカー品ということでJAGWIREもイイと思いますし、個人的にはアウター交換が面倒でないように、アウター同士をつなぐアダプターは欲しいかなぁと思います。
プロメカニックならPARKTOOL一択でしょうけど、一般人だとそこまで使用頻度が高くない工具なので X-TOOLSやJAG WIRE(ジャグワイヤー) や Birzman(バーズマン) の様ような手の届きやすい工具があるのはありがたいですね。
ところで、もし工具を頼らない場合は、この動画が参考になるかもしれません。
BB下ブレーキなど、ワイヤリングが厳しくなるフレームでは、インナーケーブルのグレードも大切です
外装フレームは組むの簡単なんですけどね~(^^;
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