CHAPTER2(チャプター2) TOAを組み立てる。ケーブルフル内装フレームの組立

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CHAPTER2のTOAの組み立てです。ヘッドチューブ内にワイヤーが通るタイプを初めて組む私にとっては、想像以上に難しいフレームセットでした(^^;

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自分でフル内装のロードバイクを組み上げる。CHAPTER2(チャプター2) TOA の組み立て

専用ハンドル&内装フレームである、CHAPTER2TOAの組み立てを行っていきます。

届いて開けたときの状態です。

CHAPTER2 TOA(チャプター2 トア)に組むコンポ

CHAPTER2TOAを組むコンポは以下。リムブレーキ×ワイヤー式ブレーキ×メカニカルシフトの組み合わせです。

以上、以前組んだAOと違い割と普通のパーツ構成ですが、内装フレームにワイヤー式で組むところが今回のポイントです。

まずはコラムカットを行う

まず、コラムが長すぎるので組む前にカットの必要がありました。これはこちらにまとめています。

ということで、コラムとシートポストはキレイにカット出来ました。

工具さえあれば自分でもキレイにカット出来ます!

ヘッドパーツのはめ込みについて

説明書にヘッドパーツの順序が書かれてありますが、分からなかったのがコレ。防水用のパッキンの位置、そしてコンプレッションリングの向き

説明書はこんな感じでパッキンの位置はかかれていません

付属するゴム製のパッキンは上のベアリングにも取り付けられるようになっていますが、嵌めてみると水をフレーム内部に呼び込む形になるので下のベアリングの下側に付けるのが正解でしょう。(そういやFELTもそうだったので当たり前のことなのかも)→これはヘッドキャップのダストカバーと他のTOAオーナーに教えて頂きました。ヘッドキャップの裏にピッタリ嵌るようです。

ヘッドキャップとゴムを並べてみる

教えてもらった通りやってみたら超絶ぴったりです!ダストカバーで間違いないですね。

嵌めてみるとぴったりフィット!

なお、この動画↓の 4:55 頃にこのゴムパッキンを上のベアリングに嵌めてますけど、これも間違いだそうです(^^; (※スクショ取ってこっちが正しいのかどうか、メーカーに確認しました)

またコンプレッションリングは、小さく「F→(Forward=前方ということでしょう)」という表記があるので、そこが前になるように取り付けました

このFの左右の隙間にワイヤーが2本ずつ通ることになります。

ほとんどの人はショップで組んでもらうことから問題にならないと思いますが、CHAPTER2は直販のあるメーカーなので、この辺りも説明書に詳細に書いて欲しい部分です(^^;

内装ハンドルMANAへのワイヤリング

さて、今回大きな問題がケーブル内装ハンドルのワイヤーの取り回し。ハンドルに予めガイドが入っているのでまずここにインナーワイヤーをシフター側から通します。

片側2本ずつ、合計4本入っています、絶対に抜いては行けません!

そのワイヤーを使ってハンドルのステム側からアウターを誘導しました。因みに後述しますがアウターケーブルが非常に長くなるので、それより長いインナーケーブルを用意した方が作業がやりやすかったです。

こんな感じになりました。

そうそう、ブレーキケーブルはエンド側から通すと簡単なので、このブレーキケーブルはフォーク(リアはフレーム)に通してからハンドルに通した方が良さそう。

写真はテープで固定していますが、この位置で止めるとハンドリングに悪影響が出るので、最後に外しました ※ちなみにリアのブレーキケーブルは135cmくらい、フロントは73cmくらい必要だったので機械式で組むとき2mのケーブルだと足りません

左右ともに1本目のブレーキアウターはなんとか入ったものの、同じ穴から出る2本目のシフトアウターは非常に苦戦しました。なんとか出口付近に来ても出口からペンチやピンセットで取り出すための隙間がほとんどありません。なんとか取り出してもアウターワイヤーがガリガリになっててちょっと悲しい・・・

ここ通すの狭すぎた・・・パークツールの専用工具が欲しくなります(^^;

3本通したところで何故か4本目のワイヤーがブラケットの穴からどうしても出てこない!何度かトライしたけどうまくいかず、通していたインナーワイヤーがほつれてきてしまいました・・・・ということでMANAにワイヤーを通すのは一旦諦めて、ノーマルハンドルで組んでみることに方針変更

ということで、ここ自分でチャレンジする人は、ほつれてもいいように安いワイヤーを用意しておいた方が良いかも。ちなみに他のTOAオーナーは釣り糸(テグス)で誘導したそうです。※参考までにワイヤーツールも↓

アウターワイヤーにねじ込んで使えるパークツール工具の説明↓

もうワイヤーの内蔵で苦労しないからな! | 上野、御徒町で自転車をお探しならY's Road 上野アサゾー店
ロードバイクの組み立てに関わる全ての人々が、ここ数年苦しめられ続けてきた作業。そんな苦しみから、皆様(というかどちらかというと我々)を解放してくれるアイテムがやってまいりました‥‥!  PARKTOO...

それから私が通したアウターはグロータックのEQUALブレーキについてくるソフトブレーキアウターとシマノのシフト用ケーブルです。EQUALのハードアウターは通すのは確実に無理。再度やるならNISSENなどの柔らかいアウターの方が通しやすそう。それにケーブル出口付近にバリが無いかチェックして、ワイヤーの滑りを良くするためのケミカルを塗るなど工夫した方が良さそうです。

そういやこのハンドル、丸い部分が無いので普通のサイコンのマウントは使えません。ゴムバンドでマウントを止めるか、ハンドル下にネジで止めるタイプが必要でしょう。

※ROCKBROSのコレが安くて適合しました↓

内装のワイヤリングに使うマグネットについて

なお、これまではワイヤリングに困ってもカンパのホイールについてきた強力マグネット(ニップルを呼び寄せる用のやつ)を使えば一撃で解決できていました。

これはFELT FR1を組む時。カンパのマグネットを使えばケーブルガイドなんかなくてもなんとでもなります。

それがそもそもアウターが通らないとは・・・(穴がもう1ミリか2ミリ大きいといいんですけど(^^;)

CHAPTER2TOAを普通のステムとハンドルで組みなおす

ということで、普通のステム×ハンドルで組んでみます。CHAPTER2TOAは、専用スペーサーを嵌めれば汎用ステムが使えます

この穴の開いているパーツです。穴からワイヤーを出して、ステムに添わせることになります

このスペーサー、スタックハイトが15mmあるのでコラムカットしすぎないように要注意!私はもう少し切っていたら汎用ステムを使えなくなるところでした。※本当に困ったらスタックハイトの低いステムを買えば何とかなるかも・・・ また穴から雨が入りそうなのでヘッドパーツのベアリング表面にグリスをしっかり塗って防水することにしました。

とはいえ、ここからも困難の連続でした・・・

フル内装フレームへのワイヤリング

フレーム内のワイヤリングも手探り状態(^^; 内装フレームなので当たり前ですが、アウター受けはフレーム内にあるはず。

FD穴とBB下のケーブルガイドを見るに、フルアウターは不可です

ダウンチューブ途中には無いので、BBの下のこのパーツ(ケーブルガイド)でしょう。

見事に挿さるやんか!

アウター受けはBB下のパーツ→アウターは異様に長くなる

ということでBB下からSTIに届くまでシフトアウターケーブルの長さを取る必要があります。つまり、アウターが非常に長くなる。※実測で約101cmでした。これが2本必要なので普通のシフトケーブルセットに含まれているアウター(170cm)では長さが足りない。 ※ピナレロのフル内装のようにダウンチューブ途中にあるほうが自分で組むにはやりやすそうです↓

内装するシフトアウターケーブルに付ける黒いスポンジ

そしてフレームセットに付属していたこの謎の黒スポンジ

最初はゴミかと思いました

中にケーブルを通せるようになっています。これは、フレーム内のケーブルが当たって音が出ないように、アウターをこのスポンジに通せば良いということでしょう。こんなことは初のプレイです。

アウターを通してみた

ケーブルをヘッドチューブを通す順序を考える

TOAで特殊なのは(内装フレームでは良くある方式の一つのようですが)、固いアウターワイヤー4本がヘッドチューブ内を通ります。

ケーブルを通す指定順があります

最初メーカー指定順にケーブルを通してみたのですが、どうしてもハンドリングが良くない。片方に引っ張られる感じがします。どう考えてもフォークコラムの片方からケーブルが3本も入るのが原因。ということでコラムの左からリアブレーキケーブルを通し、右からシフト2本を通しました。そして、ヘッドチューブのパーツの穴へ通す順序をメーカー指定から変更し、左からリアブレーキ、フロントブレーキ、フロントシフト、リアシフト、の順へ変更。これで満足できる滑らかなハンドリングになりました。(→その後、メーカー指定順に戻しました。理由はリアブレーキのワイヤリングに悪影響が出ていると感じたので。)

仕上がりはこんな感じになっています。白いのがシフトケーブルです。

そういえば、AOと違い、ヘッドパーツ用のスペーサーは無しで滑らかに動きます。

BB下のカバー(ケーブルガイド)の収納

また、BB下のカバー(ケーブルガイド)が非常に締めづらくて困りました。

BB下のケーブルガイド、これが非常に締めづらい!

何故かというとここがアウターケーブル受けになるので、ハンドルが真っすぐな状態だとそこそこケーブルが出てくるわけ。この圧を押し返しながらカバーを締めるのはどう考えても無理。ということで、アウターが短くなる方へハンドルを切ってネジを固定。これで装着出来ました。

デイレーラー用のケーブル穴も非常に小さいです。構造的にはエンド付近のケーブル出口までフルアウターの方が作業性がいいのでは?と思います。

またケーブルガイドを入れる穴が小さいので穴を大きくしようか考えました・・・しかし、結局はここもうまくやることで削らずに装着できました。→どうしたかよく覚えてない・・・もうこのへんで疲労困憊です(^^;

ステムやトップキャップを締め付けないで、先にBB下のこのキャップを止めれば簡単です。ヘッド回りの組み付けを後にやりましょう。

ガイドケーブルは残すべきかどうか?

さて、ガイドケーブルは残すかどうか問題。例えば、ブレーキのアウタ―&インナー交換は簡単そう。何故ならブレーキアウター用の繊維製ガイドがフレームにしっかり設けられているから。

このBBの中に見えるやつです。フロントフォークの中にもあります。

一方で問題になるのがシフトインナーの交換。BB下のケーブルガイドからフロントディレーラーやリアディレーラーまでケーブルガイドが無いとスムーズに通せません。少なくとも一度失敗してガイドが抜けたフロントディレーラーは簡単に通すことが出来ませんでした。 →ということでBB下からガイドを残しておくことにしました

TOAへのBB(T47V24)の取り付け

BBの組み付けはケーブルを取り付けた後にしたほうがベター。理由はワイヤリングでにっちもさっちもいかなくなった時、BBから指を突っ込む必要があるケースがあるかもしれないからです。※慣れている人は大丈夫なのかも(^^;

BBからFDワイヤーとRDワイヤーに触ることができます

ちなみに私がTOAにインストールしたBBはこちらに書いたものです。

TOKENのT47V24の安い方です。高価なTBT仕様では無いですが、クルクル回ります

BB T47はねじ込み式なので、グリスを塗って、手でスルスル入れて最後に工具で締め込みます。特に問題になる点はありませんでした。

T47のBBはネジ込なので超簡単でした

なお、私の選んだTOKENの安いBBでもクルクル回るので、十分すぎる性能と思います。※構造を見た感じ、防水の為にベアリングの表面にグリスを塗って、パーツクリーナーは吹きかけないほうが良さそう。

残りの部分の組み立て(クランクやディレーラーの取り付け)

内部配線さえ出来てしまえばあとは普通に組み立てでOK。シマノのパーツはマニュアルがしっかりしているので、説明書通りにやればちゃんと性能が出ます。

そうそう、ケーブルの曲がりがきつく、ワイヤーの滑りが悪くなるので良いワイヤーを使うことをおススメします。私の場合、オプティスリックとケミカルで特に問題にはなっていません。今回も私はケーブル内にCKM-001を吹いておきました。

参考までに、汎用ハンドルを使うときに一番曲がりがきついと思われる部分はこれくらい曲がります。

外したアウターについていた曲がりクセ、ハンドルからフレームへの入り口への曲がりがキツイ

TOAのフレームサイズについて注意した方がよいと思う点

汎用ステム&ハンドル&メカニカルシフトでTOAを組むことを考える場合、上で書いたように15mmのスペーサーが必要になります。説明書では、専用MANAハンドルでコラムスペーサーは最大35mmまとされています。汎用ハンドルでは15mmスペーサーを入れるので、更に+2cmくらいまでのジャストサイズを選ぶ必要があります

80mmステム×コラムスペーサー無しの場合。カーブがきつく、かなりワイヤリングが厳しい感じ?

最初、80mmのステム×コラムスペーサー無しで組もうとしたのですが、かなり厳しく感じたのでやはり90mmステム×コラムスペーサー無しで組みました。→※やっぱり80mステムでスペーサー無しで組めました。ワイヤー式で問題なく変速しています。

トップキャップの締め付けについて

一瞬ぎょっとしたのがコレ。まるでステムが真っすぐに入ってないかのように見えます。トップキャップをして無かったり、締め具合が緩すぎる場合、こんな感じになります。多分ケーブルなどでカバーが押されているのでしょう。

最初、ステムの成形不良か、パーツの成形不良かと思いました。よく見るとカバーの後ろが浮いていますね

トップキャップの締め付けをすると、上の写真のようにちゃんとハマります

まとめ:TOAが完成!TOAを組むなら本当は油圧DISC×電動コンポの方が良いかも

散々苦労して汎用ハンドル×フルワイヤー仕様のTOAが組みあがりました!自分で組むということでちょっと心配していたハンドリングも滑らか。フル内装フレームですが、問題なく左右にしっかり90度切れます。

AOのホイールを付けると、35mm相当のグラベルキング・セミスリックがギリギリ入ります。

かなり疲れたのでMANAハンドルはちょっと後でトライしますかね・・・・

これまで、リムブレーキの FELT FR1(セミ内装) や CHAPTER2 AO なら簡単に組めましたが、このTOAは難しかったです。ヘッドチューブにワイヤーが通るフレームを組んだことが無い私にとってはまさにパズル。やはり電動変速と油圧ブレーキの方がやりやすそうに思います。配線の無い、SRAMのEtapみたいなのだと超楽でしょう。

ということで私のような素人でもなんとか組めましたが、普通は自分で組まずにショップに任せることをおススメします。その方が絶対に性能が良くなる。※良い子はこんな怪しいブログを参考にして組まないように(笑)。

BORA35を合わせたらちゃんとロードバイクになった!

TOAに適合するTOKENのBB。

組みあがったのでインプレ

フレーム注文まで

実測編

コラムカット編

MANAにケーブルを通すのに疲れて、途中でFELTを組みなおしてました。TOAに比べるとあっという間に組みあがります(笑)

AOは組むのが簡単なフレームでした↓

TOAの試乗インプレ

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