房総のグラベルサイクリング。林道 柚ノ木線~高山線~横尾線~大山線~山中線~保田見線 のロンググラベルコース
千葉県にも長めのグラベル林道があります。多分代表的なロンググラベルである、鴨川市の林道柚ノ木線~高山線~ 横尾線~大山線~山中線~保田見線についてです。グラベルコースなので、ロードバイクで行くことはまず考えないほうが良いでしょう。ロード×SPD-SLなんて完全に無理です。タイヤは太めを推奨します。
以下、千葉の鴨川市から富津市の上総湊方面を繋ぐ長いグラベルサイクリングコースについてです。※2024年1月の状況だとグラベルバイクで通過することが出来ますが、台風や大雨等で、崩れて走れなくなることがあります。
グラベルバイクで行く 林道 柚ノ木線
まずは鴨川市側、袖ノ木線の入り口から。鴨川市街からだと、ゴミ処理施設の脇から入口になります。序盤は舗装路があって簡単そうだな~と思うのですが、段々路面が厳しくなってハードコアな道になるのが柚ノ木線。
で、この林道、下から登っていくと、法面崩落の現場跡をいくつか見つけることが出来ます。
クルマはもう走れないんじゃないかと思う、深い溝が刻まれる路面。もちろん、グラベルバイクでも走る場所を選ばないと走れません。
標高をあげていくと、柚ノ木線ならではの独特の面白い光景。
よくこれだけ削ったなという深い切通しが現れます。
このように、袖ノ木線は路面のかなり深い溝、路面の段差、などなどの要因で走りづらい道。しかしカラッとした雰囲気のある切通し付近は、独特の眺望があり楽しいと思います。
太めのタイヤでないとなかなか乗れないエリアも多いので、バイクを押すつもりか、なんならMTBで来るのもいいかなぁと。こんなところでケガしても誰も助けに来れないと思うので、ゆっくりと攻略するのを楽しみましょう。
で、この後柚ノ木線の出口のT字路を左に曲がって少し進めば(林道 渕ヶ沢奥米線を少し通る)、林道高山線の入り口があります。
あんまりハードな道はちょっと・・・・なら、柚ノ木線は走らずに 北側から林道 渕ヶ沢奥米線 で高山線にアプローチするのも良いと思います。
林道 高山線 は比較的走りやすいグラベル
高山線は柚ノ木線より明らかに走りやすいグラベルです。安房高山を巻くようにつけられているのがこの林道。あの鹿野山が標高379mで、この安房高山は365m。千葉では高い方の山になります。
これらのメンツの中にあってはかなりのナイスグラベルで、逆にあんまり書くことが無い。普通にグラベルサイクリングを楽しみましょう。
出口はこんな感じ。ここから降りる道もありますが、すぐに横尾林道に接続します。
林道 横尾線~大山線へ。山間の長いグラベルロード
高山線からすぐ接続する横尾線。新しい看板の横に、ボロボロの看板が残っています。
いきなり怪しい封鎖トンネルがあります。旧道ですね。
倒木が結構あって、本来なら荒れた林道になるところが、切られた跡があって感心しました。これ、いすみや大多喜の山の中の道なら完全に放置されていそうなレベル。バイクの人がよく通るので、整備されているのかな。
車だと越えられないんじゃないかと思う段差。
いきなり広場に出る場所があります。
このへんは少し眺望がある。ちなみにこの道中、海側(南)が見える場所と山側(北側)が見える場所があります。
この左も倒木。でも道はちゃんと確保されています。
長めで中々楽しいグラベル。途中、路肩が落ちてるところもあるので気を付けて通行しましょう。
倒木だったり、路面に段差があったりするので車は完全に無理でしょう。
ここは山の中の長いグラベル道となり、今回のルートの中ではいわばメインディッシュといっていいコースでしょう。
横尾線のトンネルの向こう側、旧道410号線について
ところで、横尾線の序盤にあった封鎖トンネルの向こう側にはアレ(廃車)があります。自分で見つけたほうが楽しいと思いますが、見てみたい人はコチラ↓
ここをクリックすると開きます
暗いトンネルを抜けるとこうなっています。
メインディッシュにスパイスが加わって悪くない印象に。
林道松節線について、舗装路で戸面原ダムへ
横尾線~大山線を走ってくると、最後の方は民家があってこの分岐に出ます。大山線と松節線の三叉路。民家があると少しホッとしますね。それにしても、こう走ってくるととんでもないところに人が住んでいる印象を受けます。
どうでもいいけど、この角にはお地蔵さんがあって、新しいお供え物がおかれてありました。
松節線で戸面原ダムに出るもよし、大山線でもう少しダートを楽しむもよし。
もうここまででグラベルはお腹いっぱいという人や、同じような景観で飽きてきた人にはナイスなオプションがあります。
戸面原ダム上の宇藤木トンネル
この松節線を走ると、すぐ舗装路に代わります。そしたら戸面原ダムに降りられるので、すぐ右に登っていけばカッコいい宇藤木トンネルを目にすることが出来ます。
ここ、上に民家があって車が来ることがあるので油断しないようにしましょう。
下のルートにもある隧道です。
この隧道を見てから木之根峠の方に進んで山中線に接続するのも一つの手かもしれません。
林道大山線~木之根峠について
さっきの三叉路で写真奥に進めば、そのまま大山線を走ることが出来ます。この大山線は淡々としたダートの道で、砂利道要素が多い方が嬉しい人や、走破感が欲しいはこちら。
木之根峠のすぐ近くに出ます。
こちらに出れば、山中線の入り口は峠のすぐに向こう側です。
林道山中線 斜度のキツイアップダウンと荒れた路面のある林道
大山線を出たところから、峠を越えてすぐにあるのがこの山中線。
大山線(木之根峠)側からだと、いきなり15%越えの坂のアップダウン(安心してください舗装路です)。しかもこの奥で工事をしているのでダンプが通ることがあります。
やっとグラベルになったと思うとなんだか普通のなんてことない砂利道。
最初はなんてことない道ですが、この後、柚ノ木林道並みに走りづらいエリアがあります。
標高を少し上げ、豊岡線との分岐からは急に激しさを増します。
因みにこの豊岡線は「富津ふれあいの丘」に繋がります。ふれあいの丘の上からは良い展望が開けます。
山中線を進んでいくと、どうみても新しい落石が大量にあるエリアがあります。強風時や降雨時は特に落石に注意しましょう。クレバスのような溝も多くかなり走りづらいと思います。
このあとはすぐに保田見線に接続できます。
林道保田見線 素掘り隧道がある林道
これまでのようなヘビーなグラベルでは無いのでとても走りやすい林道 保田見線。崖際に配置された三つ連続する隧道が特徴。初めて行くと楽しいと思います。いわばこのコースのデザート。
隧道もう一つ
— sciff (@sciff2) December 28, 2022
落石が怖い系の道 pic.twitter.com/C0nmg4CB7c
別にヘビーなグラベルに興味がない人でもここは楽しめると思います。
房総のロンググラベルルートはこちら
今回のルート図はこちら。
全般的にタイヤが太い方が楽しめるルートで、正直35mmくらいのタイヤだとかなり大変。保田見線は35mmでも問題ないですが、それ以外は 40~50mmが欲しくなる。
もちろん救急車など来れるはずがないので絶対に大ケガしないように要注意!ライト目にグラベルを楽しむなら、保田見線、大山線、横尾線、高山線位を楽しむのが良いと思います。
また、このあたりのグラベル林道は崩れて通れなくなったりすることがよくあるので、台風や大雨の後などは要注意。それと、落石が多い場所では休憩しないようにしましょう。
マジで延々と山の中なので、念のため補給食を多めに持っていきましょう。ロードと違ってメチャクチャ疲れますし。
こちらのサイクリングと組み合わせてもイイと思います。
その他のグラベル
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