マグネシウムフレームのVAAST BIKES。アーバンモデルであるmodelU1のインプレとほんのちょい乗りのロードバイクモデルのR1について感じたことです。
マグネシウムのロードバイク!VAAST bikes model U1とロードバイクモデル R1 のインプレ
以前グラベルフレームの model A1 を試乗した VAAST bikes。そのUrban model のU1 がこちら。
このフレームも珍しいマグネシウムのフレームです。
Vaast bikesのModel M1とU1について
このアーバンモデル・U1 が履いているのは650bのホイールに47cのタイヤ。サスペンションは無いフルリジッドのカーボン製フロントフォークを採用。足回り的にはクロスバイクというより、リジッドフォークのMTBって感じ。完成車の価格は¥228,000。700cを履いたU1もラインナップにあります。
また、参考までに本国にはサスペンション付きでより大きなタイヤが入るM1がラインナップされています。
M1はシマノ系のコンポがアセンブルされる、より高価なMTBモデル。BBはT47を採用。
そもそもアーバンモデルとは何か?
ところで「アーバンモデル」ってそもそもどういうバイクなのでしょうか?他のブランドでアーバンモデルをラインナップしてるKONA。650Bと700cが履けて街乗りもイケてグラベルもイケる。どうやらそういうバイクがアーバンモデルというものらしい。
28cや30cを履いたクロスバイクよりも、もっと頑丈でMTBよりな印象ですね。
VAAST bikes model U1の細部をチェック
それでは順に model U1の細部をチェックしていきます。まずは目に付くマグネシウムフレームである証。
シートステーにMODEL U1である刻印があります。
完成車ということで、VAASTのロゴが入ったパーツがいくつか採用されています。例えばサドル
そしてステム。このステムは質感がカッコイイですね。
ハンドルもVAASTのロゴ入り。ちなみにこのハンドルとステム、シートポストはマグネシウム製ではありません。※多分アルミ製
ブレーキは油圧でPROMAXのキャリパーがついています。シマノじゃないですけど十分に効くし不足は感じられません。このリアエンドのトラス橋のような造形はA1にもあったものですね。
変速系はMICROSHIFT(マイクロシフト)のADVENTが採用されていて、フロントシングルの9段変速。※Advent Xになると10段変速になります。
このマイクロシフトのADVENT、普通に変速していい感じです。
VAAST bikes model U1の試乗インプレ
まずタイヤが650bのWTBの47cということで、ロードバイクと全く異なります。
そして、このタイヤ、空気圧で大きく印象が変わる。空気圧が高いとハンドリングがMTBにしてはフラフラする??しかし、空気圧を低くするとグッと安定して走りやすくなりました。多分タイヤの適切な取り扱いも分かっていないです(^^;
※その後、この空気圧の問題については、オールロードバイクレボリューションを読んだことで疑問が氷解しました↓
で、タイヤが重いから当たり前だけど、やはり登りは感じるモッサリ感。同じようなタイヤ&ホイールで他のバイクに乗ったことがあるわけじゃないからフレームの性能云々言える感じじゃない・・・そして本当は同じようなリジッドフォークのMTBと比較するべきところなんですけど、その基準が自分の中に無い。で、これじゃインプレなんて書けないなぁ・・・なんて思いました。
分かることとしては、キツイ坂で試してもフレーム自体はヨレるような感じはない。
あんまり分からないのでフロントホイールをVAASTのA1についていたホイールに交換すると、普通に軽くなってとってもいい感じになりました。だから基本的にはパワーがスポイルされにくい、進みが良いフレームなんだろうと思います。
ところで、上に挙げた SURLYの KARATE MONKEY のインプレはこの辺が参考になります。
model U1の弱点?
気になったポイントとしては、完成車なので仕方がないけどシートポストとサドルが重め。あくまでロードバイク乗り的な感覚からすると、この二点はすぐにでも交換したい。あとハンドルが長めに感じたので、好きな長さにカットするか、より軽いものに変えてもいいと思います。
VAAST BIKESのフレーム剛性について・ロードバイクモデルのR1について
実は VAAST の R1 というロードモデルもほんのちょっとだけ乗ってみたのだけど、これはU1やA1とは別物で、フレームに少し柔らかさを感じる。
ロードモデルと言いながら、スパッとしたキレがあるタイプではない。ダウンチューブの造形がかなり異なるので狙ってやっているのかもしれない。
自分としては、VAASTでフレーム剛性はU1>A1>R1の順番だと思う。金属なので、「重いフレーム=素材の量が多くて高剛性」なのでしょう。ダウンチューブもU1が一番太いんじゃないかな。
そして個人的にVAASTで一番バランスがいいと感じるのはA1。A1で感じるカーボンバイクと思わんばかりの「軽さと剛性の両立」は素晴らしいと思う。U1もしっかりした剛性感がある。
ロードモデルである R1 はその延長上の、軽くて高剛性なロードバイクってわけじゃなくて、剛性感がマイルドになっている面がある。そういや昔のエアロロードって縦に硬くて横に柔らかいみたいなのがあったと思います。カーボンのエアロロードだと、カーボンの技術革新でクリアしてきていますが、R1は金属フレームだからパイプ形状の特徴がそのまま出ているのかもしれないですね。だからR1はある意味VAASTで一番金属らしいバイクとも言える。
まとめ:VAAST MODEL U1は街乗りMTBや、旅行用のランドナー代わりにいいかも
ということでVAAST MODEL U1はフルリジッドのこういうMTBが欲しい人向けのバイクかなと。それで街中で段差を軽くジャンプしたり、バイクで遊びながら乗る街乗り用MTB的な使い方をしたくなるバイクと感じます。
また、このVAAST U1は(A1もだけど)フレーム剛性が高く、フェンダー用のダボ穴があったりするからスリックタイヤを履かせて自転車旅行用にしてもイイかも。流行りの「速い」バイクパッキングじゃなくて、昔ながらの沢山のモノを積んで走るにはイイと思う。ただ、そういう用途にはクロモリフレームのDAVOS D-604 ネオランドナーあたりも対象になってくるかな。
総じてU1というモデルは、舗装路もグラベルも、ゆっくり走って楽しみたい人に向いてるバイクと思います。
あんまりこの辺のバイクには詳しく無いので、珍しい「マグネシウム・フレーム」について興味のある人はA1のインプレを参考にしてください↓
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