HUNT(ハント)のグラベルホイールのインプレです。
HUNT(ハント)のグラベルホイールのインプレ、HUNT 35 CARBON GRAVEL X-WIDE WHEELSET
試乗車である CHAPTER2 KAHA にアセンブルされていたHUNTのグラベルホイールのインプレです。
正確なモデル名は分かりませんが、リムハイトが35mmでリアスポークが28本なので、おそらく HUNT 35 CARBON GRAVEL X-WIDE WHEELSETと思います。だとするとスペック的には 35mmハイト、前後1465g、リム内幅25mmという最近のグラベルホイールのほぼスタンダード。
反応が良く、登りがいいと感じられるHUNT(ハント)のグラベルホイール
このインプレは、同じKAHA(サイズは違うけど)で、35mmハイト&ベンドスポークのホイール同士で比較したインプレです。それぞれタイヤと、スポークに少々違いがあります。
・HUNT(ハント)×vittotia terreno dry 35c
リアスポーク、エアロスポーク28本
・転師ホイール×グラベルキング(スリック)40c
リアスポーク、丸スポーク24本
この2つのホイールで比較すると、HUNTのほうが反応が良く、登り性能が高いと感じられました。具体的には、踏み出しの際のワンクッションが少なく、反応がいい。比較すると、ホイールの重みを感じずに登れる、ということ。タイヤが違うので比べると、HUNTには vittoria Terreno (470g)で、もう片方のグラベルキング(340g)より約130g重い。だからこれは完全に HUNTのグラベルホイールの特性と言えるでしょう。
HUNT(ハント)のホイールの軽快さの理由はスポークテンションとスポーク本数なのではないか?
この2つのホイールってスポークの組み方も同じ、かつハブの幅もほとんど同じように見えます。
どちらもベンドスポークです。
どうしてそんなにフィーリングが異なるのか?違いとして大きいのはハントはスポーク本数が28本、もう一つのホイールは24本。そしてスポークテンションはハントのほうが高い。
この2点で「反応の良い登れるホイール」として認識しているんだと思います。
つまり、リアのスポークテンション次第で、ホイールの印象がかなり変わるということが言えそう。
そういえば、ばるさんのブログで、シマノのホイールのスポークテンションを上げたら、よく走るようになったという記事がありましたね。
私も今回の比較で、スポークのテンションに興味が出てきました。足あたり(自分の足に合うかどうか?硬すぎないか?)という点でも、ある程度ならスポークテンションで調整できそうです。
HUNTのホイールがいいからバイクのKAHAが良く感じるだけでは?KAHAとAOを同じホイールで比較
そこでもう一つ出た疑念が、HUNTのホイールがいいからバイクが良く感じられているのでは?ということ。このCHAPTER2 KAHA については、以前AOよりもよく登る、とインプレを書きましたが、もしかしすると 自分の CHAPTER2 AO のホイールがダメダメな可能性があります。
ということで、AOにもHUNTのホイールを履かせてみました。
それで坂を登ってみたけど、やっぱりKAHAのほうがよく登りますね。(※但し、マイケルライス氏は、激坂だとAOの方が登るという評)
しかも、面白かったのは、KAHAのほうがフロントの接地感が良かった点。AOと同じタイヤ(もちろん空気圧も同じ)なのに、タイヤを太くしたかのような接地感。フォークがしなっているのかジオメトリがいいのか分からないけど、軽快なのに加えて、フロントの接地感がいいという印象。
フロントフォークを観察してみると、AOが角ばってるのに対し、KAHAは薄いブレード状。
エアロ性能の為にブレード状かと思っていましたが、トラクションにも影響しているようです。
やっぱりKAHA自体も(フロントフォークまで含めて)良かった。
HUNTとTOKENのグラベルホイールの比較
ところで、同じ自分のAOに履かせたTOKENの RoubX Prime Carbon ホイールと比べると、HUNTの方が硬めで少し進みが良いかな。
因みに TOKEN のグラベルホイールは HUNT とリムハイトがほぼ同じで、リアのスポークが24本とHUNTより4本少ない。
ただ、リムブレーキのホイールの例えばシャマル(滑空するようにスーッと進む)とキシリウム(コロコロ転がる)みたいな走りの質の違いは感じない。ディスクのグラベルホイール同士だと、スポークの組み方もスポークの種類も、それにリムのスペックも、大きく違わないからかな。
やっぱりカンパみたいな独自設計のパーツを使ったホイールは乗り味が一味違ったんだということも再認識しました。
ディスクブレーキのホイールのスポークテンションについて、カーボンリムの劣化の影響
ということで、スポークテンションってそこまで気にしたこと無かったですが、大事な要素のよう。よく言われるように、ホイールのメンテナンスは確かに必要なんでしょう。
ディスクブレーキの場合、ブレーキ面が無いからカーボンホイールが長持ちすると言われています。しかし、一方で軽く薄く作られているリムの場合、経年劣化でニップル付近がスポークに引っ張られて盛り上がってくることがあるよう。そうすると当然スポークテンションが下がるし、劣化すればある一定以上スポークテンションを上げることが出来なくなる。それが寿命という話も聞きます。ここまでスポークテンションが影響するのであれば、軽すぎるリムも考え物ですね。実際にどのリムでどれくらいの影響出るかは不明ですが。
まとめ:HUNT 35 CARBON GRAVEL X-WIDE WHEELSET は良いホイールでした
ということで、HUNTのグラベルホイールは良いホイールでした。グラベルホイールだけど登りでのモッサリ感が無く、軽快感がある。そして、もし購入してHUNTのグラベルホイールでモッサリ感を感じるなら、スポークテンションを上げれば解決するかもしれません。
TERRENO DRY もなかなか良いタイヤと感じました
見た目と値段で決めたTOKEN。ハブが良くてよく回る。そういえば、これ買うときにHUNTも検討しました。
TOKENより硬めで進みが良く感じるZIPP303s。登りや空力など走りの性能は全方位に並み以上だと思うけど、脚あたりだけ良くないのが玉に瑕。
これらの中ではASTUTOのホイールが最も良いと思います。これだけスポークが特別。登りで弾むように進むのが印象的。
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