汚れが良く落ちると評判のディグリーザー、Vipro’s(ヴィプロス) Gherkin α(グゥーキンアルファ)のインプレです。
Vipro’s(ヴィプロス) Gherkin α(グゥーキンアルファ)のケミカル比較インプレ
結論から言うと、非常に良く落ちます。ハッキリ言って最高峰の洗浄力。もはやドライブトレインにはコレ一択で良いでしょう。
Vipro’s(ヴィプロス) Gherkin α(グゥーキンアルファ)
どうやら成分は灯油系の様子。灯油で洗浄したことある人ならわかると思いますが、こすらなくても汚れがスルスル落ちていきます。スプロケットがあっという間に銀色でピッカピカに!!洗浄力が高すぎるのでBB等にかからないように要注意。また、灯油ほどでは無いですが、1リットルで¥1,760とコスパも良い。
一方で毒性があるので大量に洗い流すのは差し控えたほうが良さそう。ウェスなどでしっかり拭きとって燃えるゴミに出せば大丈夫でしょう。
PEDRO’S(ぺドロス) プロジェイ [PRO J]
定番の ぺドロス オレンジピールズ [ORANJ PEELZ] を更に協力にしたもの。粘度が高く、流れずにパーツの上に留まり続けます。このぺドロスはこすり洗いが必要(ゴシゴシ無しで汚れが落ちるタイプでは無いです)、そして洗浄後にはしっかりとした水洗が必要です。(粘度の高いケミカルが中々落ち切らない)
ということで、このプロの要望で作ったというケミカル「PRO J」ですが、私の場合よっぽどの汚れの時以外は出番がありません。酷い汚れ向きのケミカルですが、生分解性で環境に優しいのが最大のメリット。
WAKOS(ワコーズ)フォーミングマルチクリーナー
定番のクリーナーですがドライブトレインを洗浄するには洗浄力が弱すぎます。フレームやサドルの汚れなんかにはいいんですけどね・・・クリーナをかけて歯ブラシなどで汚れを浮かして拭き取る感じ。そしてコスパが良いとは言い難いのが難点です。水の使えない時の洗浄はコレが良いんですけどね。一時愛用していましたが、今は水を使えるので買うことが無くなりました。
激落ちくん
意外に使える激落ちくん。フレームやサドルの黒いところをこするとあら不思議!汚れが落ちていきます。研磨力があるので使いすぎに注意!もちろんドライブトレインには不向き。
SIMPLE GREEN(シンプルグリーン)
安価で大量に使用できるシンプルグリーン。しかし弱アルカリの液体なので金属パーツに大量使用するのは不向き(原液状態でのシンプルグリーンはPh9.3-9.5の弱アルカリ性。金属や樹脂に攻撃性があります)。強力な洗浄力なのに生分解性があり、フレームの油汚れ落としには活躍します。
まぁフレーム洗浄なら水と中性洗剤で良いんですけどね(^^;
AZ(エーゼット) パーツクリーナー
エーゼットのパーツクリーナーは重宝します。プラスチックOKで安いので、気軽なパーツ洗浄に最も活躍。チェーン回りもこれだけでも十分。
しかし、ヴィプロスの方が汚れの落ちっぷりが気持ち良い。後はスプレーと液体の違いもありますね。パーツクリーナーはスプレーで速乾性がありますが、ヴィプロスは液体なのでステンパンの上にためておけばどぶ付けしたり刷毛で塗ったり、ドライブトレイン一式をキレイにするまで少量で活躍します。
とはいえ、パーツクリーナーでもチェーンをボトルなどに入れて、パーツクリーナーをぶっかけ、蓋をしてシェイクする洗浄法は、かなり汚れがスッキリ落ちます。(蓋をして揮発させないのがポイント)
AZ チェーンディグリーザー
非常に地味な性能だけど、リピートして使っているお気に入りのAZチェーンディグリーザー。チェーンの汚れ落としツールとセットで使うと良い感じ。ヴィプロスやパーツクリーナーほどの洗浄力はないので、チェーンクリーナーで何回も回転させることが必須。そのおかげでコマの中の砂などが落ちるという点も良い点。
あとは植物性でOリング(ゴム)を侵さず、環境にも優しいようです。
ケミカルを洗浄力順に並べてみる
ということで洗浄力(黒い油汚れ)順に並べてみると以下、
強い Vipro’s(ヴィプロス) Gherkin α(グゥーキンアルファ)>パーツクリーナー>(ゴシゴシが必要な壁=生分解性のケミカルの壁)>シンプルグリーン(高濃度)>ぺドロス PROJ>AZチェーンディグリーザー>ワコーズフォーミングマルチクリーナー>シンプルグリーン(薄め) 弱い
断トツでグゥーキンアルファとパーツクリーナーが強力です。ヴィプロスの中の人にお聞きしたところ、素早く洗浄したいプロチームのメカニックと共同開発したということですので、この洗浄力も納得です。
まとめ:Vipro’s(ヴィプロス) Gherkin α(グゥーキンアルファ)は非常に強力なディグリーザーだが、毒性に注意!
ということで、グゥーキンアルファは非常に洗浄力が高いディグリーザーですが、油系なので自然分解が難しい。特に「水生生物に強い毒性」とわざわざ書かれてあります。使用後は回収して別途処理(新聞紙に吸わせて燃えるゴミに出す)することが必要でしょう。
環境のことも考えると、普段のチェーン洗浄は、チェーン洗浄器とAZのチェーンディグリーザーを使用してクルクル回す(これで砂や金属粉も落ちます)、汚れがひどい場所にのみグゥーキンαかパーツクリーナー、フレームは普段は水と中性洗剤、というのが良いのかも。
但し、灯油やグゥーキンαもしっかり後処理するのであれば、生分解性ケミカルを水で洗い流すより、ずっと良いはずです(^^; だって生分解性ケミカルといっても、どれくらいで分解されるのかは不明ですし、チェーンオイルなども含むケミカルを流した水で育った野菜とか食べるのは、私はなんだか微妙な感じがします・・・ということで、私はグゥーキンαをしっかり後処理する方法でチェーン洗浄してみようと思います。
チェーン洗浄についての過去記事
ミッシングでないチェーンを外す方法
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