SHIMANO(シマノ) WH-R9100 C24 CLを見直してみよう、ディスク時代にはありえないローハイトリム×16本スポークのホイール

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急にSHIMANO(シマノ)WH-R9100 C24 CLを見直してみようと思ったので書いてみます。この先代の WH-9000 C24 CLとはほぼ同じホイール。私はどちらも乗ったこと無いのですが、当時ヒルクライム×ロングライド向けのホイールとして高評価でした。ローハイトリムでスポーク本数が少ない(16本)ホイールって、今のディスクホイールではありえないスペックなので、今見ると温故知新な面があるのではないでしょうか。

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SHIMANO(シマノ)WH-R9100 C24 CLを見直してみよう、リムの軽いローハイトホイールについて

デュラエース WH-R9100 C24のスペック

まずはスペックをリストアップ。リムが特別に軽いけれど、地味な見た目もあって、特徴の薄いホイールという印象がありました。

ディスクのホイールに慣れた目からすると、とても華奢に見えます
  • 重量 F:585g R:804g
  • スポーク F:16本 R:20本
  • リム重量:F:359g R:408g
  • リムハイト F:21mm R:24mm
  • リム幅 F:20.8mm R:20.8mm C15リム

同時期に、シマノから販売されていたホイール WH-RS80-C24-CL は、同じリムでハブがアルテグラって設計だったと思います。このRS80ならほんの少し乗ったことがあるのですが、RS80は硬さを感じさせずに、コロコロ転がる印象のホイールでした。おそらくC24も同様のホイールと思います。

2011年頃販売されていた、RALEIGH CRM Carlton-M。カーボン×105でホイールにWH-80を履いて約20万と、今となってはありえない、とんでもなく高コスパのカーボンロードでした

C24の空気抵抗係数と慣性モーメントをざっくり算出

で、スペックから予想される性能を算出してみます。以下の数値はこれらの記事と同じように算出しています。

スポークの形状はわからなかったので、スチールスポークの1.5mm幅の直方体としてみましょう。(ホイールの写真だともっと細そうに見えるのですが、カタログで1.5mmのバデッドスポークとされているので。スポークの形状によってはもっと空気抵抗が少ない可能性があります。)

  • 空気抵抗係数約2043
  • 慣性モーメント:約34.96+約39.54=約74.5

データ的にはキシリウムエリートより登りで軽い(=慣性モーメントが小さい)

  • キシリウムエリートUST 22mm スポーク本数18本 スポーク幅1.2mm(直方体)
  • 空気抵抗係数 1839
  • 慣性モーメント 79.65
キシリウムエリートUST

リムブレーキで優秀とされたアルミホイール、シャマルよりも軽い。

  • SHAMAL ULTRA 26mm スポーク本数16本 スポーク幅1.5mm(直方体)
  • 空気抵抗係数 1961
  • 慣性モーメント 85.83

これらのデータから判断すると、C24って時速35kmくらいまでは快適に走れるヒルクライム向けのホイールになるでしょう。踏んだときの剛性感で言えば、シャマル>キシエリUST>C24、って感じ。(C24は、昔乗ったRS80の印象からの評価)

これらの3本で言えば、踏めるなら最も剛性の高いシャマルが合いそう。シャマルって足を止めたときにスーッと前に出てくれる感じ(氷の上を滑るような感じ)も強い。また、柔らかめのフレームならシャマルのような剛性がある方が走っていて楽しいでしょう。

フレームがそこまで高剛性でなかったのもあり、このビアンキにシャマルはいい感じでした

一方で、私はロードバイク始めたばかりのときにシャマルを買ったんですけど、最初は踏めないから良さがよくわからなかった。そういう人にはきっとC24のような明らかに軽いホイールのほうが好印象になると思います。

最新ディスクリムの重量はさらに軽量化している

ということは、ディスク化してフレームが高剛性化している今こそ、このC24のようなホイールがマッチするケースも多いのではないでしょうか。ディスクってホイールのリムハイトも高くなって高剛性化していますから、ローハイトホイールは少し珍しい。

ディスクのローハイトリムのホイールの例としては、

FULCRUM SPEED 25 DB

  • 重量 1285g
  • スポーク F:24本 R:24本
  • リムハイト F:26mm R:26mm
  • リム幅 F:27.6mm R:27.6mm C21リム

PROJECT-Kの 250g のリムのホイール

250gってびっくりしますけど、今やENVEのSES2.3ならリムが F:275g(28mm) と R:280g(32mm) ですからね。リム自体は WH-R9100 C24 時代には考えられないほど軽量化(カーボンチューブラーを上回るくらい)しています。

ENVE SES2.3 、スポークは24本。定価で50万くらいしますけど・・・

このENVE SES2.3 は慣性モーメント指標 53.3

これらのホイールは、デュラエースC24より明らかに登りで軽いホイールになるでしょう。ただ、スポークが増えた分、空力が悪化してしまう。《※ディスクではどうしてもスポーク本数が増える(16本→24本)ので、空気抵抗が増えてしまう。これを同等にする為にはリムハイトを20mm上げる必要がある⇒これが高剛性化に拍車をかけている。だからこそ、剛性を落としたエンデュランスロードが注目されているのではないか?と思ってる。》

ですので例えば、フロントに、Roval Rapide CLX IIのようなスポークの少ないホイール、リアにENVE SES2.3を履けば、過去になかったほど空気抵抗が低く、しかも登りで有利な組み合わせになると思います。

フロントのスポークが18本のROVAL

まとめ:現在のホイールは少し前の高性能ホイールより確実に進化している

今回、ふと思い出した昔のデュラエースのホイールについて振り返ってみました。当時はヒルクライム向けで高評価だったホイール。しかし、今のディスクホイールのほうが圧倒的に軽いリムを持っているため、より優れた登坂性能を持つことでしょう。ということで、性能だけを見ればもはや C24 の出る幕はなさそう。(※本当は16本のスポークで意外と空気抵抗が低く、かつリムも軽いので、今から見ても優秀なんじゃないかと思って振り返ってみたんですけど。)

こうしてみるとホイールもディスク化で大きく進化しているようです。

今後このような軽量リムが、普及価格帯のホイールに採用されるようになってくるといいですね。

リムの軽量化も大事ですが、チューブやタイヤの軽量化も同等以上に影響が大きいです。36gのチューブと170g(25C)のタイヤ。合計で206g。

これらと250gのリムなら、合計456gの外周部が実現します。456gって、一昔前ならリムだけの重量ですね。

225g(25C)のチューブレスレディタイヤ。

チューブレスタイヤならシーラントの重量も影響します

前後で異なるホイールを履くように、前後で異なるタイヤを履いてみる例

BORAのインプレ、ディスク化したばかりのBORAには弱点がありました

リムだけでなく、スポークだって進化しているよう

40kmで4w削減するというMAVICの特許スポークはどれくらい凄いのか??また、ホイールの慣性モーメントで発生するワット数の違いはどれくらいなのか?
以前スポークの空気抵抗に関する考察を書きましたが、さらに追加で考察です。計算した空気抵抗係数と、慣性モーメントの数値をワット数に置き換えると、一体どれくらいになるのでしょうか??スポークの空気抵抗係数...

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