ピナレロ PINARELLO（ピナレロ） DOGMA F10 のインプレ

試乗会で乗った　ピナレロ　ドグマ　F10のインプレです。（もうF12がでたけどね）

PINARELLO　DOGMA（ドグマ）　F10　のインプレッション

PINARELLO　DOGMA（ドグマ）　F10　のインプレッション

以前サイクルモードでドグマF8を試乗しています。

その時はF8は固くて足に来るので自分には無理だな。。。と感じていました。

それがF10に関しては「すごくいい！これは欲しい！」と感じる部分が大きかったので、インプレを書いてみます。

DOGMA(ドグマ）F8とF10の比較

いきなりですがまとめると、

DOGMA F8　＝　剛性が高くて足に来る感じ

DOGMA　F10　＝　剛性が高いけど足に来ない感じ

の違いを感じました。

PINARELLO DOGMA F8(2014年発売）って薄くて軽くて硬くて速いっていう感じで、しなりを活かして伸びるウィップ感とは無縁な感じ。

そして踏み味が固い。綺麗に回すペダリングをすればいいのかもしれません。（この感じはコルナゴのV1R(2014年発売）もに似てる）。正直に言って私は苦手です。

PINARELLO DOGMA F10(2017年発売）は、踏んでもその瞬間優しいというか、スパッと加速するんだけど足に来ない。優しいと言っても、変に柔らかくて力を吸われている感じとも、しなりを活かしたようなウィップ感とも違う。

そういえば、DOGMA F10 発売の2017年頃からこういうフレームが出てきたように感じます。

私の FELT FR1 も同じような感覚があり、ちょうど2017年発売です。2016年~2017年頃にきっとカーボンの使い方に何か技術的なイノベーションがあったに違いありません。

ピナレロドグマ F10 のインプレ

F10は、負荷をかけて走ってもまだまだ加速できる感覚、そして安定感と振動吸収性も出てくる。何より坂を上るときに、ちょっと後ろから押されている感じがしたのが一番のビックリ！え？追い風なのか！？って感じるくらいの登りやすさ。

ヒルクライムレースだと相当力になってくれそうです。

そしてまた、負荷をかけなくても、ひと踏み目から明らかにペダルの落ち方が速く、スゴイと感じました。

因みに試乗車のホイールはレーシングゼロ。これがチューブラーホイールならそこまでびっくりしていなかったのですけど。。。高級なカーボンホイール付きの試乗車が多い中、ドグマF10は普通のレーシングゼロでこのキレとは。。。多分ピナレロとフルクラムのホイールの相性が良い。

フレームの発売日ごとの剛性感について

さて、F8からF10で大きく変わったと感じたBB周りの剛性感。フレームの設計時期によって、その時カーボンでできる加工が違うので、ベストとする方向性が違うのでしょう。

他のバイクの印象で行くと、

GAN S(2015年発売）は固い感じがしたのですが、その時はSHAMAL MILLEがついていた。

だから剛性感は自分にとっては GAN S＞DOGMAF10

アンカーの時もRL9>RS9（（ロングライド向けがレースモデルより固く感じた）

こちらも下位グレードが上位グレードより固く感じています。これだから剛性感は難しい。

フレームの堅さの感じ方に、グレード以外に「設計の時期」での好みが出てくると思います。古い設計のバイクが合う人もいるでしょう。最新の軽く固く速いバイクが合わない人は、敢えて古い設計のバイクを試すのもありかもしれません。例えばDOGMA 2とFOCUSのIZARCOMAXは殆ど同じ感じと聞いたことがありますが、これは2012年~2013年のバイクですね。試乗すると、IZARCO MAXは最近では特殊（薄くてパリパリする感じではない）な感じのするバイクになっています。

私の印象を書くと、

2012年~2013年　そんなに薄い感じはしないでちょっとタメがあるような感じがして、でも固くて速い（IZARCO MAX)

2014年~2015年　パリッと薄くて軽くて固くてタメが無くて速い(

DOGMA F8 、COLNAGO V1R)

2017年~2018年　薄くてパリッとして軽くて固いんだけど、どこか優しさがあって速い（DOGMA F10、FELT FR1）

って感じです。こういうのに当てはまらないグエルチョッティの ECLIPSE64-14 やチッポリーニのボンドというフレームもありますけどね(^^;)　あ、どっちも2016年製だった。2016年製はRL9も含めて、薄い感じは弱くてどこか力が抜けててめちゃくちゃ固い訳じゃなくて 、だけど速い（固さを抜くところを各メーカーでいろいろ工夫したのかな？？）、みたいな多種多様な印象です。