カーボンチューブレスホイール・フックレスリムの可能性

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カーボンチューブレスホイールのフックレス化が進んでいます。例えばGIANTのCADEXホイールや 2021年モデルのSLR シリーズ、ZIPPの303Sなど。ENVEからも出ていますね。ということで、フックレスリムによるメリットとデメリットについて書いてみます

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カーボンチューブレスホイール・フックレスリムのメリット&デメリット!

チューブレスホイールならフックレス化でリムが超軽量化できる!

最大のメリットはリムの軽量化!

SLR 1 42 DISC HOOKLESS WHEELSYSTEM

例えば、GIANTのホイール、SLR シリーズ2021年モデルからフックレスリムになります。その時の重量変化がスゴイ!

SLR 1 42 DISC HOOKLESS WHEEL(2021モデル)

SLR1 42 DISC (2020)→SLR 1 42 DISC フックレス (2021) 

1580g→1452g!! めっちゃ軽くなっとるやんけ!片輪で64g軽量化!!

なおリムブレーキバージョンは、1466g →1404g片輪で31g軽量化! リムがもし元々450gだったとするとリム重量は420g。これ42mmハイトのホイールとしては超軽い! ※2021 TCR ADVANCED PRO はこのホイールが付いてくるのもヤバイ(^^;

TCR ADVANCED PRO 1 (New 2021)
2021モデルTCR ADVANCED PRO 1

※なお、一昔前の GIANT SLR 1 DISC 30mm はリム重量が441gで合計1615gでした。

フックレスリムのメリット、エアボリュームが増えて、転がり抵抗も減る!

他にもメリットがあります。フックが無くなるので内径が大きくなり、エアボリュームが増えます=振動吸収性up。構造上、低圧でもタイヤががヨレない。そして、タイヤの変形量が少なくなることで転がり抵抗も軽減!ここまで、良いことづくめですね!

フックレスリムのデメリット、タイヤの選択肢が限られてしまう!

一方で、フックレスリムのデメリットとしては使えるタイヤがまだまだ少ないことです。

GIANTの場合、GAVIAとCADEXタイヤしか使えません。具体的には、CADEXチューブレス25c270g。ピュアチューブレス並みの重さですね。丁度IRCのRBCCと同じ。問題は価格の1万円!

Intended Usage
GIANTにあるCADEXのイメージ写真

一方、GAVIA RACE 0 チューブレスレディタイヤなら、25c 255g6000円と普通に使える値段です。

GP5000TLやシュワルベプロワン、超軽量なIRC RBCC S-LIGHTなどが使えないのは少し痛いですね・・・ただ、タイヤの転がり抵抗や重量の差を、フックレスシステムが埋めてしまうことも考えられます

ZIPP 303 S CARBON TUBELESS DISC BRAKE

また、ZIPP303sでは緊急時(パンク時)以外チューブを入れて使えないとされています。つまりクリンチャーは完全に使用不可です。また、指定空気圧も60psiなどの異常な低圧ですが、実際に乗るとしっかりしているということ。

超評判の良い、ZIPP303s

ZIPPから対応タイヤ表が出ています。これだけ対応していればフックレスのデメリットも少ないんじゃないかと思います。個人的にはシュワルベとパナレーサーが使えるのは大きいですね。

高速巡航も得意で、グラベルにも対応しているというZIPP303Sなので、ロードメインならシュワルベプロワングラベルならグラベルキングTLCを入れると良さそうです。

因みに空力的には28cが最速になるように設計、最大タイヤ幅は50mmとのこと。

最新スペックがこの価格とは驚きです

ZIPP 303 S CARBON TUBELESS DISC BRAKE WHEELSET ¥115,003@PBK(2020年10月)

最新カーボンリムの重量はどうなっていくのか??

例えば今の超軽量な50mmのカーボンチューブレスホイールって、リムが440g。(思えばSACRAのKYLE5は軽かった・・・因みにチューブラーなら350g)。これが最新フックレスリムになると、なんと一気に390gになってしまう!(※中華の軽い奴です。ばくはつするかは不明)

キシリウムエリートUSTのリムが25mmハイトで400gで超軽い!と感じていましたが、そんなの余裕で上回る軽さです。

早くフックレスリムと対応タイヤが増えて欲しい!しかし・・・

フックレス化でここまで軽くなるなら、リムの軽量化&転がり抵抗軽減は大歓迎!ということで、早くフックレス・ホイールと対応タイヤが増えて欲しい!と思います。但し、そうなるとチューブレスタイヤを嵌めるのが難しくなるかもしれませんし、パンク時にチューブ入れるのも少し躊躇われます。また、やはり悩ましい対応タイヤの問題・・・この辺りも技術の進歩で解決していくといいですね!

 

実は、DISCのクリンチャーホイールなら24gのチューブでめっちゃ軽量化出来ます↓

実際にフックレスホイールにチューブレスタイヤをインストールしてみました

フックレスホイールでCHAPTER2AOに乗った結果、リムブレーキ車との比較

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