DURAACE R9200とULTEGRA R8100について 新型デュラエース&アルテグラ発表!内容まとめ

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DURAACE R9200とULTEGRA R8100がついに発表されたのでそのまとめです。なんと今回のアルテグラは変速スピードが旧R9150より速いようです。

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DURAACE R9200とULTEGRA R8100ついて 新型デュラエース&アルテグラ発表まとめ

今回発表されたのはDI2のリム用とディスク用の新型デュラエースR9200コンポ、そして新型アルテグラR8100コンポになります。

R9200 DURAACEのイメージ画像

R9200はDi2のみ、リムと油圧DISCに対応の12速コンポ!

なんと12速コンポはDi2のみ!リムと油圧で発表されています!ワイヤー式変速は残念ながら発表されませんでした。→ワイヤー変速はR9100とR8000が継続販売されます。

R8100アルテグラのイメージ画像 ホイールがカッコよくなってる?!

CS-R9200-12とCS-R8100-12 HYPERGLIDE+ 12速のギア構成

12速ということでスプロケットCS R9200のとCS R8100の構成、及び既存のフリーハブとの互換性が気になるところですね。まずは、11速フリーハブとの互換性は保たれています。これは一安心。

HYPERGLIDE+となった12速スプロケット、CS R9200とCS R8100

そしてスプロケットは予想通りの2種類

  • 11-30T DURAACE 223g ULTEGRA 291g (11sは211g)
  • 11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30T
  • 11-34T DURAACE 253g ULTEGRA 345g (11sはHG800の335g)
  • 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34T

価格はアルテグラが12,705円、デュラエースが39,270円

また後からデュラエースには12速の11-28Tが追加されるようです。(ワイズロード・オンラインで確認)いつものことなのできっとCS R8100にも後からスプロケットが追加されるでしょう。

スプロケットの分解図

ということで、これまで11-34Tを使ってきた人にとってはギア一枚増えた上にデュラなら82gの軽量化を図ることができます!なお、SENSAHの12速スプロケット、11-34Tは14Tが無くロー側がクロスになります。

  • 11-34T 250g 11-12-13-15-17-19-21-23-25-28-31-34T

但し、今回のシマノのスプロケットではMTBでは既に使われていた技術HYPERGLIDE+が採用されています。変わった点は変速時に力を抜かずに踏んだままでOKということ。更にシフト時間が1/3になり、変速ショックも低減

こういった精密加工はSENSAHには無いでしょうから、シマノのスプロケットを使ってみたいところです。

リム用のブレーキBR-R9200とこれまでのBR-R9100の比較

リムブレーキ好きとしては気になるブレーキキャリパー。ということで新旧デュラエースの画像を並べてみます。

BR R9200の画像
BR R9100の画像

変更点は・・・色!?でしょうか。重量はBR R9100のペア326gに対し、1g重量化した327gになりました。恐らく、構造は変わらずに塗装だけR9200系と揃えたのではないでしょうか??ということは旧R9100ブレーキがお買い得かもしれません。インプレについてはこちらをご覧ください(笑)

リムブレーキ用のDi2 STI ST-R9250とST-R9150の違い

なんとリム用STIもほとんど変化がありません。(^^; ST-R9250とST-R9150は重量も同じです

ST-R9250・・・リムはやはりR9100が完成系なのか!?

つまり、リムブレーキには、ワイヤレス通信が導入されないという結果になりました・・・しかしもちろん12速の変速には対応。今後、既存のDi2用のSTIも、アップデートで12速の変速が出来るようになるといいですね。

シマノの互換性表 見た目は同じでも過去のSTIは12速変速に対応していない

因みにこのSTIは、機械式ディスクに使えるレバーなので、油圧式では無く機械式ディスクブレーキを使いたい人にとって、ワイヤレスでないというのは残念です

ワイヤー変速式ならST R9100が最高のコンポになるのかもしれません。

油圧ブレーキBR-R9270はフロント120g、リア110gと軽量化し、クリアランスが改善

一方、油圧ブレーキのBR-R9270は、パッドクリアランスを10%広げたという正常進化を果たしています。ローターとのスレが減るので良い改良ですね。またコントローラブルになっているということ。

小型化され、見た目もカッコイイ!

フロント120g・リア110gとこれまでの133g・123gより合計26gの軽量化です。前後あわせて36,960円。アルテグラのBR-R8170は146gと136gで18,365円。合計で52gの差があります。

アルテグラのブレーキキャリパー

今回のパーツの中では重量差が大きいパーツになりますが、理由としてはデュラがワンピース構造に対し、アルテグラは2ピースで作られているからの様子。

シマノのブレーキ互換表を見ると既存コンポ(STI)との互換性はありません

クリアランスが大きくなったということでブレーキだけでも既存コンポに使いたい人も多いかと思います。このブレーキ、現行のSTIとは「互換性あり」。ブレーキだけのアップグレードも可能になりました。

クランク FC R9200は 70gの重量化!Qファクターが2mm拡がり、クランク長に160mmが用意

スプロケットの大型化に伴い、新たに54-40Tが用意されたクランクFC R9200。一方で55-42Tや53-39Tは無くなりました。価格は67,452円

クランクもR9100からのっぺりした部分が減って、より一層精悍になった印象

Qファクターは148mmと2mm増加。これはチェーンラインがこれまでの43.5mm→44.5mmと1mm外側になっているからですね。そして遂にデュラエースとアルテグラにも160mmクランクが登場しました!これは160mmがある105のクランクを使っていた人には超朗報!

重量的にはFC R9200 50-34Tで685g とこれまでの614gより70g重量化軽いクランクが欲しい人はR9100を買うべきです。しかし、破損事例を時々見かけた接着から一体成型に進化したということですので、この方がよいでしょう。

アルテグラのクランクFC-R8100は700g(50-34T)と意外に差がありません(15gの差)。

また、BBは既存のBB R9100から変更がありません。(型番も)

R9200の目玉はセミワイヤレス変速システム!ST R9270×FD R9250×RD R9250

ということであくまで目玉はワイヤレス変速システムになったDi2の様です。噂通りSTIから無線でリアディレーラーに通信。昨今のケーブル内装フレームにとっては良い変化。そして今回、劇的に変速スピードが改善。RD R9250&RD R8150は同様に旧R9150系より58%も変速が速いということ。

各パーツに内蔵されたワイヤレスコントローラー、シマノは耐衝撃性も十分に高いとしています

12速対応になったリアディレーラーRD R9250は大きく変わったように見えませんが、最大34Tに対応。そしてSTIからの無線を受けるパーツとなり充電ポートがあります。RD R9250は215g、RD R8150は262g。重量以外のスペックに特に違いは見られません。

無線仕様ながら一回の充電で約1000km走行可能なリアディレーラー

フロントディレーラーFD R9250はかなりの小型化され、96g。FD-R8150は110g。両者ともFD-R9150よりも45%速いということです。

かなり小さくなったフロントディレーラー FD R9250 46-55Tに対応

ST R9270は無線用電池が内蔵されペア350gに。R9170では320gでしたが、ボタンや無線機器の内蔵で30gの重量化は仕方ないでしょう。因みに気になるバッテリーは1年半は交換不要のよう。ST-R8170はペア391g。

横への張り出しが増えた印象の ST R9270

R9200のホイール WH R9270 はC36、C50、C60の3種類!それぞれディスクとリムが用意される

新しいR9200系のホイールは、ディスク仕様で36mm、50mm、60mmの3種類、それぞれチューブレスとチューブラーが用意されます。そしてディスク仕様だけでなくリムブレーキ仕様もラインアップ(但しチューブラー仕様のみ)。

チューブラー・リムブレーキ仕様のC36ホイール

このホイールは12速スプロケット専用とのこと。リム内幅21 mm:リム外幅28 mmとイマドキのリム設計に。

軽量化にも大きく貢献しているR9200系の12速専用フリーハブ(45gの軽量化)

チューブレス派としては、チューブレス仕様のWH R9270 C36 TL DISCが前後で1350gと軽量(F620g,R730g)に仕上がっているので気になります。相当軽量なリムに仕上がっていることでしょう。C50は1461g、C60は1609g。それぞれフックレスではない、リムテープが必要なリムで、価格は前後で約23万円。

軽量ホイールですが、フックレスリムではないので、クリンチャーも安心して使うことが出来ます

ラインナップ的にC50とC60があるのが不思議な感じがしますが、C60はスプリンター向けで特に横剛性が高いようです。

R8100系のホイール、WH R8170 はお買い得なホイールかも!?

シマノの慣習として、リムがデュラエースと同じアルテグラのホイールがお買い得というパターンがあります。

WH R8170 C36 TL は超お買い得なホイールかもしれない

WH R8170は前後で157,300円、WH R8170 C36 TL は、F657g,R831gと合計1488gで12速と11速スプロケットに対応。フロントは僅か37g重いだけ。これってハブの差では??そして、リアが100gも重いのは45gの軽量化になる12速専用ハブではないからでしょう。

R8100の11速と12速が使えるフリーハブ。従来のハブと同じに見えます

因みにシマノさんのおすすめはC50。そして以前のC40のチューブラー版みたいな感触が今回のチューブレス版でも味わえるとのこと。これは期待大ですね。

DURAACE R9200と ULTEGRA R8100の価格の差

デュラエースR9200のセットは45万、アルテグラR8100は27.8万。デュラエースは流石に超高額。コンポセットなら9月末にはデュラエースが店頭に並びそう。パーツ単品では11月ごろ。価格をみると買うとしてもアルテグラかな・・・(^^; 今回はクランクの重量差も無いのでブレーキだけデュラエースというのも良さそうですね。

主力になるであろうアルテグラも精悍な印象、変速スピードもデュラエースと変わりありません。

まとめ:R9200はあくまで油圧コンポとワイヤレス12速化がメインのアップグレード!

ということでリムブレーキ派の人にとっては物足りない内容ですが、油圧ディスク×Di2の人にとっては待ち望んだ進化ですね。コンポ全体では少し重量化(約70gくらい)しているようですが、無線化と12速化、クランクの改良ということで得たものが多いですね。

よりエルゴノミクス形状となったとされるレバー。握りが進化しているかどうか気になります

また、乗ったことがあるという人に聞いた噂だと、この12速はめちゃくちゃ良いという評価。油圧ディスクの導入に今回のR9200やR8100でバイクを組むのは大いにアリでしょう!

なお、R9200とR8100はワイズロードですぐに注文できます(クリックするとワイズロードオンラインへ飛びます)

油圧ディスクの輪行時に便利そうなBBBのアイテム。GORIXのもあります。↓


12速化でシマノ以外の方法はこちらへ↓

私の使っているアナログなシフター。これでスプロケットだけ買って12速化しようかな↓

コメント

  1. Trinx-Totem野郎 より:

    油圧ブレーキの BR-R8170 BR-R9270 ですが先日互換ありに変わりました(互換表が更新)
    これだけでも買いたいという人多かっただろうし互換ありに変わったのは良いですね。

    旧68・58系(ST-R785・RS685・RS505)の油圧STIは不可のようですが・・(多分使用可能)

    • sciff sciff より:

      ありがとうございます。内容を互換性ありに更新しました。互換性が無くてもやる人はいるだろうなぁ~と思っていましたが、公式にOKになってブレーキだけで購入する人が増えそうですね!

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