半油圧のディスクブレーキ Juintech F1 ワイヤーで引ける機械式ディスクブレーキのインプレ

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先日購入&取り付けした機械式油圧ディスクブレーキ「JUINTECH F1」の実使用インプレです。※juin tech f1 はTRP HY/RDのような油圧だけどワイヤーで引けるディスクブレーキキャリパーです。

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Juintech F1 、ワイヤーで引ける機械式油圧ディスクブレーキのインプレ

さて、取り付け段階ではなかなか好印象な JUINTECH F1 でしたが、実走ではどうでしょうか。

Juintech F1 のインプレ、半油圧ディスクブレーキならではの特徴

今回組み付けた Juintech F1 は、純正パッドのままでケーブルはグロータックのケーブルを使用しています。

台座なしで160mmのディスクローターに適合します。つまり、140mmは使用不可。見た目はかなり質感も良くカッコいいです!

半油圧ディスクブレーキのグニュっとした握り感は油圧ディスクのそれに近い印象(油圧ディスクは試乗車についてたのしか経験ないですけど(^^; )。完全メカニカルのディスクブレーキだと、パッドとローターのザラザラ感というか、ガチっと噛み合う感じがもっとダイレクトに伝わってくる。感触って好みの問題だと思いますが、私は Juintech F1 の方が TRP SPYRE より好み。理由はあて効きから握り込んでの制動までコントロールしやすく、ロックしづらく感じられるから。ブレーキを「握って即ガツン!」と効くようなセッティングにするのは難しいですが、引き量を多めでジワワッ!っと利かせるセッティングを取りやすい

房総半島の麻綿原高原。10~15%くらいの下りも試したとはいえ、たかだか房総半島の上り下りですので長い下りで使ったら印象がまた変わるかもしれません(^^;

で、効き自体はデュラエースのリムブレーキよりよく効く印象。つまり、JUINTECH F1 の効きはリムブレーキ以上油圧未満な感じ。また、ボルトを回すだけで効き具合を調整出来るので、すごく弱い効きにも出来る。組んでみてアレ??って感じだったら調整すればOK。※ディスクブレーキの常として、馴染むまでの最初の効きはかなりマイルドです。

Juintech F1 のリア160mmは効きすぎるんじゃないか?と懸念していましたが、ブレーキキャリパーでの強弱の調整も可能だし特に問題はありませんでした。

いすみ鉄道の無人駅

初ディスクブレーキの人がこれを買って不満が出るかというと、特に出ないんじゃないかと思います。※半油圧でTRP SPYRE や グロータック ほどパッドとローターのクリアランスを取れないからか、走っていて音鳴りがすることがあります。→音が鳴る時は、レバーをにぎにぎしてやると消えることがあります。amazonのレビューにもありますが、ピストンの戻りがどうも悪いようです(^^; →やっぱり、私のフル内装ケーブルの取り回しが悪く、ワイヤーの抵抗が大きいせいでピストンの戻りが悪いだけっぽい。再度組みなおしてみたいところ。(この症状が出たのはリアのみです、フロントはケーブルが短いからか無問題)

Juintech F1 の制動力、TRP SPYREとの比較

そんな Juintech F1 を TRP SPYRE と比べると、上で書いたように効きだすときのフィーリングが油圧っぽいか、ワイヤー引きっぽいかっていう違いは結構大きい。また、ブレーキ自体の引き量などのセッティングを煮詰めるのであれば、TRP SPYREの方が対向のパッドを個別に調整出来たりするので確実にいじりやすいでしょう。

他人にどちらかをおススメするとしたら、JUINTECH F1 より TRP SPYRE の方が「調整幅が広い」ので、メカいじり好きにはTRPをオススメします。私のTRPは、リムブレーキのデュラエースより安心感が無い気がしていましたが、パッドをメタルに交換するなど、打てる手はまだまだありました。

JUINTECH の前は TRP SPYRE で組んでいました

一方で、JUINTECH F1 はそんなにいじるポイントも無いし、調整自体も簡単な印象です。引き代が多いブレーキが好きな人、または、機械式ディスクブレーキのガリガリしたタッチが嫌な人にはJUINTECHがオススメです。

Juintech F1 の制動力、グロータックEQUALとの比較

次に、他のバイクで使用中のグロータックのEQUALブレーキと比較してみます。

ガチっとした制動力に関して言うと、JUINTECH F1 にフロント160mm、リア160mmのディスクローターをセットした状態でも、前後140mのグロータックのEQUALブレーキに劣ります。ということで、機械式ディスクブレーキで絶対文句のつけようがない制動力を求めるのであれは、やはりグロータックの機械式ディスクブレーキ一択。自分のグロータックはマジで油圧と同等に効くと感じています。グロータックに文句をつけるとすればむしろ「効きすぎる!」という点くらい(あと純正パッドだと結構頻繁な調整が必要)。→グロータックの人にきいたら、効き過ぎの場合は、ベスラのロード用のパッドに変えるのが良いかもとのこと。

三種類の機械式ディスクブレーキを使って思うのは、やっぱりグロータックが分かりやすく他人におススメしやすい。パッケージングも良いし、136gの軽量なブレーキキャリパーに対して「効き過ぎ!」って言うのはむしろ誉め言葉でしょう。

ただ、もし油圧のフィーリングや、ジワーッとかけられるブレーキが好きで、機械式で高い制動力が欲しければ、JUINTECH F1 の改良版の、4ピストンになったGT-Fが良いのではないかと思います。※使ったことはないです(^^;

結論:めっちゃ効く機械式ディスクブレーキなら、グロータック一択!コストを抑えたい or 制動力高すぎるのもイヤなら Juintech F1 もアリかも

制動力ならグロータックが上、セッティングならTRPが上、ということで、Juintechの存在意義は?というとやはりその効き方の油圧っぽさ。これは他の二つには無い特徴。そして制動力は二つの中間。悪くないブレーキだと思います。私は結構好き。(というか三種類それぞれいいところがある!)

単体で見れば十分な性能だし、TRPとグロータックにはない油圧っぽいフィーリングがある JUINTECH F1

油圧は気泡問題がなぁ・・・でも機械式だとフィーリングがあんまり好きじゃないし・・・みたいな人はこのJUINTECHを使ってみると良いかもしれません。輪行の時はパッドの間に付属のスペーサーを挟む必要がありますが、持ち運びで特に神経質な扱いを要求されるわけではありません。長く使わないと分からないけどメンテナンスフリーらしいですし。

まとめると、JUINTECH F1 は、油圧ほど効かないけどリムブレーキより効く印象(10%の下りは平気でこなせる)で、ガツン!と効かせるのではなく、効かせるためのブレーキの引き幅を他の機械式ブレーキよりも多くとれるコントロール性が良いので、この点で気に入る人も多いでしょう。コスパもGOODです。※今後、日光や箱根などの長い下り坂を下ったらインプレを追記するかも。

→箱根大観山から椿ラインや、乗鞍の下りでは特に問題なかったです。また、一般の油圧ブレーキに比べて、オイルが少ないことで熱を持ちやすくブレーキが効かなくなるとか心配していましたが、それも問題なし。一応前後を交互にかけるとかそういう気を使って下りました。

グループライドでも特に問題はありませんでした。むしろ「コレ良い!」という人もいるくらい。

JUINTECHは色が何種類かから選べます。私のは黒。4ピストンで更に制動力が高い改良版のGT-Fもあります。

機械式ディスクブレーキについて調べた時からJUINTECHは気になっていました↓

グロータックでリア160mmは効き過ぎでした

制動力を調整するためのディスクローター選びについて

JUINTECHの元はYOKOZUNAっぽい

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