前回SPDシューズについて調べた結果、軽量なRX8よりもソールのグリップがしっかりしてて、自分に向いていると思ったSHIMANO XC7 を購入しました。
SHIMANO XC7(SH-XC701)のインプレ
折角なので持っている他のシューズと比較してみます。
SHIMANO XC7(SH-XC701)の実測重量
カタログ重量326 g(42サイズ)のところ、実測重量は315g(40サイズ インソール込)
ロード用のRC7が245 g(42サイズ)なので片足で80g重いですが、SPDシューズとしては軽量。今履いているSPDシューズ(FIZIK M1UOMO)は実測380gなので、片足で65gの軽量化になりました。
SHIMANO XC7(SH-XC701) ソールのグリップ力の比較
この SHIMANO XC7 を選択した理由はソールのゴム。靴底のカーボン地がむき出しにならないので滑りにくそう。実際に届いたものをチェックすると、私が持っているSPDシューズの中では、最も優れたグリップ力があります。
これまでメインで使っていた FIZIK の M1UOMO はフィジークのハイエンドだったこともあり、非常に頑丈なSPDシューズ。しかし、ソールの出っ張り部分はプラスチックのような固い素材で、状況によっては滑りやすいことがありました(濡れた岩の上や木の板など)。
また、MAVICの XA MATRYXは、普通のスニーカー並みに歩きやすく、フラットペダルとの相性も良いので、歩きメイン用のシューズ。
かなり良いと思っていたこのシューズですが、なんとソールのゴム自体はシマノXC7の方が滑りにくい素材で出来ています。
ということでXC7のグリップ力は「非常に高い!」と評価します。
SHIMANO XC7(SH-XC701)のソール剛性
シマノの剛性指数で9とかなり固めに分類されるXC7。RC7の剛性指数10とほぼ同等です。実際に踏んだ感じはFIZIKのM1UOMOほど固くないし、もちろんRC9(剛性指数12)程のダイレクト感を感じることもありません。ということで、RC9並みの剛性が欲しいなら最高級SPDシューズのXC9を買いましょう。
インソールを外してみるとX字型の強化加工。ロード用SPD-SLシューズRC9にはこの加工はありませんでした。しかし、ソールの反り方は全く一緒。これは両方ともにペダリングを最適化するという、SHIMANO DYNALASTが採用されているからですね。
一方で、RC9にあったカカトの滑り止めは省略されています(旧XC7(SH-XC700)と現行のXC9にはあります)。とはいえ、BOAダイヤルでの足首のホールド力は十分に高いレベルです。
シマノのシューズのスタックハイト一覧
ところで、ダイレクト感に関係するスタックハイトはSPDシューズだと上位グレード、下位グレードとは差が無いようです。
一方でSPD-SLは大きく違いがあります。RC9=RC901だけ圧倒的な薄さ。今回、RC9と比べているので、ダイレクト感は当然低くなりますね(^^;
因みに、RP901=RP9はロングライド用のハイエンドモデルです。シマノのサイトにはもう掲載されていないので、現行のラインナップではRPシリーズは無くなった様子。
シマノシューズのサイズの選び方
また、シマノのシューズカタログには、足の長さと足幅を測定することで、どのサイズのシューズを選べば良いかが分かる一覧表があります。これは素晴らしいですね。
例えば、足が41.5×Eなら、スタンダートタイプのシューズの42か、ワイドタイプの41.5のどちらかがフィットするということですね。
SHIMANO XC7(SH-XC701)のインソール
XC7のインソールは、シマノ得意のカスタムフィットインソールでは無く、ノーマルなもの。
個人的にこのインソールは足に合わずイマイチでした。→シマノだとRC9のインソールが良かったです。
SPDシューズにとって、重要な歩きやすさはどうか?
XC7はM1UOMOよりグリップが高く歩きやすいです。M1UOMOに付属するSIDAS製のインソールをXC7に移植すると、更に歩きやすくなりました。
もちろんスニーカーのような MAVIC XA MATRIXシューズの方が歩きやすいことは確かです。実測330gとXC7より重いのですが、歩くとXC7より軽く感じます。
また、RC9付属のアーチをサポートするインソールに交換すると、踏んだ時に力が逃げない感じがして非常に好印象です(足が内側に倒れるのを防いでくれます)。XC7の標準インソールは自分には特にこの点でイマイチでした。
BOAダイヤルの使い勝手
XC7のBOAダイヤルは、一気にリリースするタイプなので逆回転で緩めることはできません。しかし、元々足当たりが良いこともあり(→ロングライドでも足の甲の痛みが出ていません。)、ガチガチのシューズほど多用することもなさそう。従って、これで十分と言えます。
私はM1UOMOのラチェット式からBOAダイヤルに移行したので、締め付け具合がグッと良くなりました。
まとめ:SHIMANO XC7(SH-XC701)はグリップ力が高評価のガチガチではないSPDシューズ
もちろん歩きメインなら「フラぺ×スニーカーのようなSPDシューズ」の方が良いでしょう。また、SPD最速を目指すならXC9の方が良いでしょうし、これまで使っていたFIZIKのM1UOMOの方がフィット感&剛性ともに上。また、XC7とXC9を比較してみると、ヒールカップが無いなど、最高級品との差はやはり価格差なりにあります。
XC7は、走りの質を出来るだけスポイルせずに足当たりと歩きやすさを両立し、グラベルや路面状態の悪いところでもしっかりグリップしてくれるというシューズ。
このシューズでロングライド&ヒルクライム(120km×2700kmのコースで問題無し)をこなしていますが、痛みも出ず歩きやすいのでコスパの良いシューズだと思います。
私はXC7に不満はありませんが、ロードからのSPDシューズデビューで、走り重視&舗装路メインならRX8の方が良いかもしれません。
M1UOMOとPD M9100-Sのインプレ
XA MATRYXのインプレ
SPD-SLシューズ RC9のインプレ。非常に良いシューズです。
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