最近はチューブレスレディのタイヤ&ホイールが多くなってきたので、シーラントの要らない「ピュアチューブレス」は絶滅寸前です。このあたり、チューブレス初心者には分かりづらいポイントだと思うので、チューブレスとチューブレスレディの区別についてまとめてみました。
シーラントの要らないチューブレスタイヤ!
そもそも、シーラント不要でチューブレス化するには、ホイールとタイヤの両方がシーラント不要である必要があります。
シーラント不要のものをチューブレス、シーラントが必要なものをチューブレスレディと書いて表にすると下になります。
チューブレスタイヤ | チューブレスレディタイヤ | |
チューブレスホイール | チューブレス | チューブレスレディ |
チューブレスレディホイール | チューブレスレディ | チューブレスレディ |
シーラント無しでチューブレス化するには、ホイールとタイヤ、両方の対応が必要!
さて、対応しているホイールとしては、カンパとフルクラムの 2way-fit ホイールはシーラント無しでOK。組み合わせるタイヤはhutchinsonのFUSION5のピュアチューブレス版、もしくはIRCのTLタイヤならOK。これで、シーラント無しのチューブレスが出来上がります。
具体的に私は、シャマル2wayfitとの組み合わせで、IRCのチューブレスタイヤRBCC、旧シュワルベプロワン、hutchinsonのfusion3&fusion5、SOYO ex-wingなどと組み合わせてシーラント無しで運用していました。ホイールは他にもBORAWTOでもOKです。
ピュアチューブレスのメリット
- シーラントが要らないのでアルミリムを侵さない
- シーラントが無いのでタイヤ交換時にべとべとにならない
ピュアチューブレスのデメリット
- ホイール、タイヤともしっかり作る必要があるので重くなる
- タイヤのつけ外しが固く、力が必要なことが多い(タイヤレバーを使うとインナーシール層を傷つけることがあるので素手で取り付けを推奨)
メリットデメリットあるピュアチューブレスですが、シーラント無しでも運用できるのは良い点である一方、どうしても気密性を確保するために重量がかさみがち&取り付けが困難になりがちです。
もしパンクした時には、あとから入れるシーラントで復活することが出来ます。
チューブレスレディの安定性
一方で、シーラントが必要になってくるチューブレスレディ。チューブレスレディタイヤでも、ホイールがピュアチューブレス対応の方が安定します。何故ならホイール側の気密性は保たれているから。
ホイールがチューブレスレディ規格だと、空気圧を安定させづらいことがあります。例えば、専用のバルブが用意されていなかったりするので、現物合わせで空気が漏れないようにする技術が必要です。
チューブレスレディのメリット
- 軽量
チューブレスレディのデメリット
- シーラントが必須
また、タイヤ側にピュアチューブレスを使用するほうがシーラントの量は少なめでも大丈夫なことが多いです。
※現物あわせでチューブレスレディホイールにチューブレスタイヤを合わせた例↓ リム側の形状の問題で、バルブのOリングが重要でした
ピュアチューブレスとチューブレスレディのどちらが良いか?
両方運用してきて思うのは、チューブレスレディの方が優れているということ。理由は圧倒的に軽量に出来るから。最近出てきたフックレスリムとチューブレスレディの軽量性に慣れると、ピュアチューブレスに戻ろうとは到底思えません。ハッキリ言って、自分で今後買いたいホイールは、フックレスのチューブレスレディだけです。
フックレスなら、リムが300gでタイヤが220g、なんてチューブラー並みの外周部で組めます。ここからピュアチューブレスの、リム450g&タイヤ290gには戻れませんよね。
タイヤの選択肢もピュアチューブレスは段々少なくなってきました。
まとめ:チューブレスシステムは、チューブレスレディでフックレスリムが最高!
ロードバイクがDISC化してカーボンリムが普通に使えるようになりました。こうなるとシーラントがアルミリムを腐食させるということはもう考えなくてOK。そしてフックレスリムの軽量さ。確実にチューブレスシステム全体が進化しています。クリンチャーのチューブもポリウレタンチューブで進化していますが、フックが無くならないのであれば、チューブレスが優位になっていくと思います。
VELOFLEXからもチューブレスタイヤが発売されています!
クリンチャーリムを無理やりチューブレス化した話
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