セライタリアのNovus Boost サドルのインプレです。最近流行りのショートノーズ×大型の穴あきサドルです。
Selle Italia(セライタリア) Novus Boost Carbonio Superflow サドルのインプレ
以前購入したセライタリアがとても良かったので、新たに Novus Boost というサドルを購入してみました。このサドル、非常に好印象です。
Selle Italia(セライタリア) Novus Boost Carbonio Superflow サドルの概要
このサドルは、NOVUS BOOST シリーズのハイエンドモデル。実測重量は 188g。(カタログ重量182g)
Selle Italia(セライタリア)の型番の中では、NOVUSは座面にウェーブのあるタイプ、BOOSTとはショートノーズ、Carbonio はカーボンレール、Superflow は座面に大きな穴が開いていることを示しています。
最近リニューアルされた NOVUS EVO になると、レールの長さが10mm長くなり前後ポジションの調整幅が大きくなります。
しかし、一方で幅広のLサイズしかありません。
私は以前購入して良かったセライタリアのサドルがSサイズだったので、Sサイズのある旧タイプを購入してみました。(旧タイプで安かったし^^)
SELLE ITALIA(セライタリア) SLR BOOST GRAVEL SUPERFLOW
SELLE ITALIA(セライタリア)からはグラベル用のサドルも出ています。これも魅力的。
しかし、私はグラベルバイクでも舗装路を走ることが多いし、この前に乗っていたジェルの入っていないサドル「SELLE ITALIA SLR FLOW」でも不便を感じなかったので、より軽量なノーマルモデルにしました。
Selle Italia(セライタリア) Novus Boost Carbonio Superflowの第一印象
まずは Novus Boost サドルの第一印象から。サドル面が良くしなって振動吸収性が良く、座面はウェーブ形状ながら、どちらかというと座骨をピンポイントで支える感じ。そのため腰の前後位置は調整しやすい。
ノーズ部が下向きに曲がっているのは非常に好印象。会陰部への圧迫が少なく、また激坂で前乗りするときにはこの部分に座ることができます。しかも前の方までパッドの量が多くお尻に優しめ。かなり好みのタイプです。
SELLE ITALIA(セライタリア) SLR FLOWと比較
同じSELLE ITALIA 製で、座面がニュートラルなタイプのSLR FLOWと、ウェーブの強いNOVUSの比較です。
見た目は明らかにNOVUSの方が波打った形状をしていますが、個人的には乗った際に大きな違いを感じません。これは着座位置から後ろ側のサドル反りが、そこまで大きくないからでしょう。
また、SLR FLOW に比べると、NOVUSはよりお尻に優しい。これはNOVUSの方が明らかにパッド量が多い上に、穴の大きいSUPER FLOWになってベースのしなりが増えたからでしょう。
つまり、NOVUS BOOST SUPERFLOW は振動吸収性に勝り、前乗りがやりやすい。一方で弱点としては、後ろ乗りをしようとすると太ももの後ろがサドルに当たるのが気になります。SLR FLOW サドルのは後ろが細いので腰を引いても太ももの裏がサドルに当たらずペダリングがやりやすい。同じグレードならSLRの方が軽量。後ろ乗り重視ならSLRの方が合うでしょう。
※前乗り重視でサドルの後ろが細いのが好きな人は SLR BOOST が合うと思います。
FIZIK(フィジーク) ALIANTE(アリアンテ)と比較
次にこれまで乗っていたFIZIK ALIANTEとの比較。フィジークのアリアンテは同じくウェーブの強いタイプ。
ウェーブはNOVUSの方が全然ゆるめ。アリアンテは後ろがかなり跳ね上がります。
更に、上面の左右方向の形状もかなり異なります。アリアンテはかなりラウンドした形状。
一方で、NOVUSはフラットな幅が広い。前の方も横幅があります。
結果、アリアンテよりも腰の位置を固定されづらく動かしやすい。ポジションを、前乗り気味と微調整しながら漕ぎやすいのはNOVUS。一方で、お尻の位置を固定してペダリングをしたい人はアリアンテの方が合うと思います。
また、FIZIK(フィジーク)ALIANTE(アリアンテ)よりも明らかにパッド量が多く、地面からの衝撃に対してお尻に優しいですね。ALIANTEはパッドの量自体は少なく、面で支えることでロングライドが快適になるタイプ。
FIZIK(フィジーク) ARIONE(アリオネ)、Prologo(プロロゴ)Scratch2(スクラッチ2)との比較
ところで私の試したサドルは以下の5つになります
- Fizik(フィジーク)Arione (アリオネ)マンガネーゼ
- Fizik(フィジーク)Aliante( アリアンテ)R3カーボン
- Prologo(プロロゴ)Scratch2(スクラッチ2)Nackレ―ル
- SELLE ITAIA(セライタリア) SLE FLOW Ti
- Selle Italia(セライタリア)Novus Boost Superflow
アリオネには相当長く乗りました。アリオネの特徴は座面がフラットなこと。
平坦を走る時には不便を感じませんでしたが、よく坂を登るようになると、ヒルクライムで腰の位置を安定させづらく感じたため、アリアンテに乗り換えました。
このアリオネ(=後ろ乗り重視)と NOVUS BOOST(=前乗りしやすい)は対極に位置するほど全く異なりますね。
プロロゴのSCRATCH2もかなり印象の良いサドルでした。
こうしてみるとノーズが下がっていることや、左右方向のラウンド感などプロロゴのSCRATCHと SELLE ITALIAのNOVUSは似た点があります。
ただ、やはりNOVUS BOOSTは構造上、前乗りのしやすさと振動吸収性で勝っています。そしてプロロゴより軽量。
プロロゴのSCRATCHが合う人にはNOVUSも合うと思います。
まとめ:Selle Italia(セライタリア) Novus Boost Superflow は多用途に使える非常に良いサドル
まとめとしては、Selle Italia(セライタリア) Novus Boost Superflowは軽量で振動吸収性も良く、ペダリングしやすい。ヒルクライムでも腰掛けやすい、多用途に使えそうな良いサドルと思います。
これまでのサドルよりも、明らかに前乗りした時の快適性がUPしています。いや〜、サドルも進化してるんですね〜。
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