STANZ(スタンズ)NOTUBES TIRE SEALANT(ノーチューブス・タイヤシーラント)を一リットル使ったのでインプレ

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定番のスタンズのタイヤシーラントのインプレです。レースシーラント(よりパンク修理機能が優れている)ではなく、タイヤシーラントの方です。

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STANZ(スタンズ)NOTUBES TIRE SEALANT(ノーチューブス・タイヤシーラント)を一リットル使ったのでインプレ

一リットル使ったスタンズのタイヤシーラントの印象は、何も考えずに使える優秀なシーラント、ということ。やっぱり間違いないスタンダードな製品です。

メーカーのうたう特徴はこちら

独自の微粒子によりパンク穴に対し素早く作用
ラテックス含有
凍結に強く、-20°F(-28°C)の環境下でも使用可能
最大1/4インチ(6.5mm)までのパンクをすばやくシール
タイヤ内部の液体を2〜7ヶ月間保持し、保護効果を持続

ミズタニのWEBサイト https://www.mizutanibike.co.jp/products/detail/1861/ より引用

最大6.5mmのパンクをシールと書いてありますが、実際のパンクでは「すばやく」シールしきれないことがあったので完璧ではありません。瞬時にパンクが塞がらないことがあります。

「すばやく」シールしきれなかったので、追加でシーラントを入れたら噴き出したところ。

ただし、追加でNOTUBESのシーラントを投入したところ、空気抜けはかなり穏やかになり、空気を継ぎ足しながら40km走って帰ってこれるレベルでした。この時、最終的に空気漏れは止まりました(走行中に止まっていた)。

補足しておくと、このようなパンクが発生したのは1リットル使って一度だけです。しかも、砂利道をゴリゴリ走った時。結局、1リットル使ってパンクで困ったのが一回だけなので NOTUBES タイヤシーラント の補修作用は十分と感じます。

CAFFELATEX(カフェラテックス)とNOTUBES TIRE SEALANTを比較すると見えてくる NOTUBES のメリット

過去に一リットル使ったことがあるシーラントは、Caffelatex(カフェラテックス)。これと比較すると、NOTUBESの方がトラブルの発生率が低かったです。以下、少し詳しく書いてみると、

一リットル使ったCAFFELATEX

・CAFFELATEXシーラントの特徴

タイヤにゴムの膜が出来る、シーラントは乾きやすいのでパンク修理機能は維持されづらい、アンモニアフリー

アルミリムの場合はカフェラテックスのようなアンモニアフリーのシーラントが良いでしょう

Caffelatex は NOTUBES と比べて、乾きやすい&タイヤに濃いゴム膜が出来るという特徴があります。だからタイヤやリムの洗浄は非常にやりづらいのが欠点。ところでこのカフェラテックス、投入したそのままが重さに加算されるわけではありません。

CAFFELATEXを使った場合、タイヤにゴムのコーティングがされる。シーラントは最終的に乾いて無くなる

参考までに25cのシュワルベプロワンにカフェラテックスを80ccも投入した場合、ゴム膜の分で 25g 重くなりました(水分はどこかに飛んでいってしまう)。最近ではマクハルがシーラントを抜いて施工するから軽量にチューブレス化出来るとうたっていますが、カフェラテックスも比較的早めに乾いてしまうシーラントなので、マクハル的なシーラントと言えるでしょう。

MAKUHAL | fujichika.ltd
MAKUHAL(137ml)・MAKUHAL業務用(520ml)従来のシーラントとは全く違い、施工方法に注意を要します。施工方法どおりに施工しますとプチルチューブ並みの空気減衰量に抑えることができます...

・NOTUBESシーラントの特徴

液状で維持される、乾きづらいのでパンク修理機能が維持される、アンモニアが含まれる

アンモニアが揮発してからラテックスが硬化するということなので、乾きづらいのはアンモニア成分のおかげ。ただ、その一方でアルミリム腐食させる恐れがあります。カーボンリムでは特に気にする必要はないでしょう。

カーボンリムでは特に問題が無いNOTUBES。ちなみに、1リットルのシーラントを使うときは、こういう注射器みたいなのがあるととても便利です

またスタンズのシーラント×IRC S-light28cの場合、タイヤは 10g 重くなりました。ただし、カフェラテックスと違い、液体状のシーラントが残ります。

シーラントでどれくらい重くなるか、詳しくはこちらをどうぞ。

つまり、パンク時の補修作用が欲しい場合はNOTUBES、タイヤ内に残る液体の粘性抵抗が気になる場合やアルミリムでも運用する場合はカフェラテックス、って感じで良いかと。自分としてはどちらも使いづらい点は無かったのですが、おそらく一般的に使いやすいのは NOTUBES タイヤシーラント

グラベルバイクは特にパンク修理機能があったほうがいいかな、と

というのも、カフェラテックスを使っていた時は、ピンホール的な穴からスローパンクしていたという事態が数回ありました。一方で、NOTUBESの場合は、そのような事態は一度も無かったので、ピンホール程度のパンクは止めてくれていたということでしょう。普段、気づかないうちにパンク補修されてしまうため、ほぼ実感しないシーラントの補修機能ですが、この2種類を比べてみると確かに仕事をしてくれているようです。

しかも、メーカーで最大7か月と書かれてあるこの補修効果ですが、実際は組み付けから一年たったタイヤでピンホールを直してくれたこともあります

しばらく駐輪しておいたら空気が抜けてペッタンコになっていたのですが、ポンプで空気入れて走り出したら、勝手に直ってました

シーラントの追加投入が少なくて済むのもNOTUBESのシーラントでした。

NOTUBES TIRE SEALANT でダマにあることがあった

ところで、NOTUBESを使っていて驚いたこととして、タイヤ内に大きなゴムボールが出来ていたことが一度だけありました

乗ってるとヘンな感触するし、タイヤ外したら出てきたゴムボール

実はカフェラテックスでも一度似たようなものが出来たことがありますが、正直ここまで大きなゴムボールは出来なかった。

そんなわけで、NOTUBESはダマになることがあるというのが一リットル使ったうえで体験した弱点。

ダマに気づいたのは、空気圧を落として走ったときにヘンな感触があってそれで判明。但し、これは上記のパンク時にシーラントを追加投入したタイヤで発生しています。

ダマにならないシーラント VITTORIAのユニバーサルシーラント

このようにダマになってしまうのを見るとチューブレスが大変そう・・・と感じる人もいるかもしれません。発生頻度としては、NOTUBES も カフェラテックス も それぞれ一リットル使って一度ずつ。頻度は低いのですが、どうしてもこれを避けたい場合、ダマにならないとメーカーからアナウンスされているVITTORIAのユニバーサルシーラントがあります。

私は使ったことがありませんが、ちょっと気になるVITTORIAのユニバーサルシーラント、小さめのサイズではバルブコアツール付き

特徴として「走行を重ねてもタイヤの中で球状に固まりません」かつ、ラテックスとアンモニアを不使用

ただ、VITTORIAはパンク補修用の粉がいっぱい入っているようなので、バルブが詰まるなど、運用上の手間が発生する可能性があるかも。

まとめ:STANZ(スタンズ)NOTUBES TIRE SEALANT(ノーチューブス・タイヤシーラント)は定番だけあって使いやすいシーラント

NOTUBESを1リットル使ったのでインプレとして、思いだした問題点を書いてみたけど、ダマもパンクもそれぞれ一回のみ。結果、トラブルの発生率としてはカフェラテックスより低かった。

カーボンホイールだとアンモニアは問題になりませんし

それ以外の使用中に全く不満が無かったし、タイヤとの組み合わせで困ることも無かったので、結論としてはNOTUBESのタイヤシーラントは総じて優秀なシーラントと思います。

アンモニアが入っているといっても、そんなに臭いと思わないし、運用に安定感があるシーラントでした

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