WINSPACEのM6(105Di2完成車の仕様)に、激坂の登り含めた25kmほど試乗できたのでインプレです。一言でいうと、軽めのギアで回していくのが合う、負荷をかけても足に来づらい、走行中つねに軽やかさを感じられるロードバイクです。
WINSPACE(ウィンスペース) M6 の試乗インプレ
長い試乗距離で分かる人はわかるかもしれない、小田原にあるサイクリングジプシーカフェでの試乗です。

※今回はスポット的な試乗会ですが、今後、サイクリングジプシーカフェにWINSPACEの試乗車がおかれるそう。そしたら試乗で箱根の上り含めた100km(!)を試せるようになりますね。※要予約

WINSPACE M6 の登坂性能、軽さを身にまとったペダリング感が特徴的
試乗コースはスタートしてすぐに激坂。この激坂でいきなりの衝撃!いつも軽く息が上がるレベルの激坂で、息が上がらない。いつもよりもペダリングが全然軽い(CHAPTER2TOA×zipp303Sよりも明らかに軽く進む)。それだけではない。そこそこ踏んでみても足に来ない軽やかさがある。

厳しい坂を、剛性やパワーでねじ伏せて行くバイクってあると思うんですけど、WINSPACE M6は軽くふわっとしたペダリング感でいなしていくタイプ。軽いペダリングながらスカスカ感があるタイプではなく、M6はしっかり推進力に変わっている感じがある。※がちがちのエアロロードというよりも、GIANTのTCRのペダリング感に近いかな。軽くてふわっと進む、みたいな。

全くフレームが負けていないのにガツンとした反発もないから、M6は軽めのギアを回していけば、激坂でも鼻歌を歌いながら登れるようなバイク。非常に好印象。そんなわけで、心拍数を上げないでクールに楽しく乗りたい人はM6はめっちゃ合うと思います。

この特性、バイクからの反発を感じながら踏んでいきたい人は、もの足りないと感じるかもしれない。
ちなみに自分の愛車であるCHAPTER2 TOA も激坂は得意だけど登り方が違って、重めギアのダンシングでペダルに体重をのせるとギュンっ!て登って楽できるタイプでした(そしたらハンドルが勝手に戻ってきて次のペダリングに足が合う)。だから全然方向性が違う。→でも自分はどっちも好き。

平坦を走っていくシーン、失速感が少なく、加速感も心地よい
踏んでいくより軽めのギアで回していたほうが、このバイクの持つ軽快感を楽しみやすい。一方で瞬間的な入力に対しては、足を削るような反発が抑えられていて、加速中に踏んでいくようなシーンでも足を削られづらく、心地よい加速感を楽しめる。足を止めて流した時の失速感はほぼなく、しっかりしたエアロバイクらしく空力性能は高めに感じる。

M6のハンドリングはニュートラル
ハンドリングに関して言うと、振りのシャキシャキ感は重視していない設計のようだ。一方でトレール長が長いバイクにありがちな、もっさりするわけでもない。安定よりのハンドリングだけど好感触。(試乗バイクはXSで、トレール長はほかのサイズ(約62.5mm)よりも少し長め(65mm)です。

CHAPTER2 TOA の55mmのトレイルに慣れた自分としては、下りでもう少し切れ込んでくれたほうが楽しいけど、WINSPACE M6 のハンドリングは勝手にハンドルが切れたりすることはなく、安定感がある。バイクは勝手に余計なことをしない(ダンシングではハンドルがキレキレでもモッサリでもなく中庸、下りではアウトに膨らんだりいきなり切れ込んだりすることはない印象)、黒子に徹するようなハンドリング。
※このトレール値の設計は、非常に乗りやすいと感じたアンカーのRL9に似ています↓

WINSPACE M6の弱点は、やや縦にはじかれやすいフロント剛性
文句をつけるとするなら、フロントが縦に硬く、少し大きめの凹凸ではじかれやすいと感じた点。少なくとも自分が普段乗っているCHAPTER2 TOA&ZIPP303sの組み合わせに比べると、フロントに縦の硬さを感じる。凹凸の多い下りだと、M6 はちょっと怖い。トラクションが低い、設地感が薄めというか。
もちろん、これは私のTOA×ZIPP303sがその分野に強い組み合わせだから、相対評価でこう感じている面がある。

それを踏まえて言えば、M6のホイールって、リムが非常に硬いのかもしれない。硬いカーボンスポークとリムが、縦方向の衝撃を吸収しないパターンに感じる。だから、フロントホイールだけステンレススポークのタイプや、トラクションの良いタイプ(若干グラベル系寄りのホイールなど(ZIPP303Sってそういうホイールですよね))に変えてみたい。

M6はあくまでロードバイクなので、路面の良い舗装路を走るなら文句の出る部分ではないと思うし、試乗車はクリンチャーのようだから、チューブレス化して改善する部分かもしれない。
まとめ:WINSPACE M6は足に来ない独特の軽いペダリング感と進みの良さを両立、高い空力を兼ね備えたバイク
見た目はマッチョなエアロロードながら、WINSPACE M6は剛性感を抑えて低負荷でも乗りやすくしてある。一連の試乗中、足を削られるような反発を感じることは一度もなかったことは特筆に値する。しかもヤワイと感じたこともない。この両立が見事。エアロ性能も高いレベル。ハンドリングはレーシーというよりもニュートラルな安定志向。だからレースよりも、一人やグループで楽しくロングライドみたいな乗り方にベストマッチしそう。WINSPACE M6は最新技術で楽に速く走るためのバイク。特に「楽さ」が際立つ。もちろん、しっかり踏める人がこのバイクに乗っても楽しめると思います。

このように素晴らしい性能を持つWINSPACE M6はどうやって作られたものなのか?製品開発の過程を伺うことができました↓

今回、リムが硬いんじゃないか?と思った理由は、以前、BORAやコスミックカーボンよりローハイトアルミリムのキシリウムエリートのほうが設地感が良かった体験をしているからです↓

また、この性能になっているのは、フレームがいいのか?ホイールがいいのか?またはその他の要素なのか?気になったのでホイールを変えて試乗したこと。
最後にWINSPACEの社長である蔡氏とテクニカルディレクターに就任したマイクプライドのインタビューについても書きます。























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