引き続き WINSPACE M6 のインプレです。乗り味が相当良いと感じた M6 ですが、その良さはどこからきているのでしょうか?フレームの出来がいいのか、それともホイールがいいのか、深堀してみました。
※ 今回の記事の内容としては、先に書いたM6試乗インプレとフレーム設計についてを順に読んでからのほうが理解しやすいと思います。


WINSPACE(ウインスペース) M6 のインプレ2。M6の性能を決定づけるのはフレームなのか?それともホイールなのか?
私が試乗したのは WINSPACE M6 105Di2完成車仕様。但しホイールはカーボンスポーク版のUNAAS(ウナス) PRO SEでした。

私自身、カーボンスポークのホイールに乗ったことがなく、試乗した M6 の持つ軽快感は、ホイールからの影響が大きいのかもしれません。この性能は、フレームなのかホイールなのか?どこに強みがあるのか分析しようと思い、ホイールを交換していろいろと試乗してみました。
UNAAS(ウナス) PRO SEのスペック
試乗車についていた UNAAS PRO SEのスペックはこちら。

重量:約1400g
スポーク:カーボンスポーク
リムハイト:50mm
リム内幅:23.4mm
リム外幅:30mm
スポーク数:21pcs
推奨タイヤサイズ:28-32m
リム内幅は今どきの23.4mm、外幅が30mmで空力を意識、薄いブレード状のカーボンスポークが採用されています。
※ちなみに105DI2完成車の標準仕様では、ステンレススポーク採用の UNAAS HARD SE(1580g)となります。
M6にZIPP303Sを履かせてみる
まずはM6に私が普段から履いているZIPP303S(1540g)を履かせてみます。

この組み合わせ、明らかに登坂で重くなる。そもそもZIPP303Sって踏み出しに少し力のいるタイプのホイールであることは間違いない。で、もし試乗車がこの組み合わせなら、自分としてはM6は絶対に購入の対象にならない。UNNASで軽々登ってしまう坂で、ZIPPだとヨイショヨイショと登る感じが出て息が上がる、それくらいの大差がある。やはりM6のもつ軽やかさは、カーボンスポークのホイールである UNAAS PRO SE の影響が大きい。但し、下り坂に関してはZIPP303Sのほうがフロントのトラクションが良く、安心して下れる印象もある。だから、これはどちらの性能を優先するか?という話でもあるけど、少なくともM6と相性がいいのは UNAAS PRO SE であることは間違いない。
UNAAS PRO SE を CHAPTER2 TOA に履かせてみる
では UNAAS PRO SE 単体の性能はどうなのか?気になったので、普段乗っているCHPTER2TOAに履かせて試乗してみることにした。

UNAASを履いたTOAは確かに(ZIPP303sより)発進が軽くなり、登坂も少し楽になる。帰ってきて UNAS PRO SE の価格をチェックして驚いた、13万8千円!今のZIPP303Sが18万くらいなのでそれより4万も安い。しかしロードバイク用ホイールとしての性能は UNAAS PRO のほうが上(加速、発進、登坂でZIPP303Sより明確に上、高速巡行は比較で試してないので不明ですが)この価格帯でこんなに良いホイールなのか!だから、この UNAAS PRO SE って、最初のアップグレードに買うホイールとしてはかなりいいと思う。

但し、TOAでホイールを交換した印象の変化より、M6でホイールを交換した時の印象の変化のほうが大きかったから、やはりウナスは特にM6との相性が良いホイールであることは間違いない。

考えてみれば、WINSPACEって、そもそも LUN HYPER でカーボンスポークホイールを流行らせたメーカーだし、M6も、ホイールメーカーが作ったフレームとして見る見方もあるかもしれない。
LEGIT AC1に試乗してみる
で、全然別のバイクなんだけど、WINSPACEが販売する下位グレードのバイクにLEGiTがある。これにも同じウナスがついていたし、結構いいバイク(完成車で33万)のようだから試乗してみた。

このバイクも普通に問題ないバイクなんだけど、なんていうかハンドリングがもっさりして軽快感をめちゃくちゃスポイルしている。M6のような味わいではない(特に、登りのふわっと軽い感じは激減してしまう)。恐らく大きな原因は、機械式の105のSTI、それに一体型でない普通のハンドルバー。

結局M6ってカーボンハンドルと105di2の軽さも大切だったわけだ。M6ってトレールが62.5mmで設計されているのにハンドリングにダルさが無い。つまり、フロントの軽さが効果を発揮している。

こうしてアレコレ乗って見えてきたのは、M6って完成車の仕様のバランスがめちゃくちゃ良いということ。
小さいサイズで違いの出やすいハンドリング、XSとSのサイズ違いではどうか?
XSでも乗りやすいと感じたM6だが、少しだけSサイズも試乗させていただいた。一般的にXSとSだと、XSのハンドリングがダルくなりがちだが、M6ではXSがダルいとは感じなかった(XSのトレールは65.4mm、Sは62.4mm→3mmの差があるけど、6~7mm異なるフレームが多いことを考えるとかなり差が小さい)。登りではダンシングでハンドルを振るよりシッティングで回したほうがよい印象はあるが、これはそもそもM6の特性のようにも感じられる。
XSに細かい文句をつけるなら、つま先がフロントタイヤに干渉しやすい。小さいサイズではあるあるだけど、アレッ?と思うところで当たってしまうので少し気になる(低速で思い切り旋回する時など)。これがSサイズでは軽減され、不満のないレベルになる。

ちなみに全体的な乗り味としてはXSサイズのほうが軽快感が強いように感じた。これも一般的に小さいサイズのほうがバイクが低くなり走りが軽快になるし、大きめのほうがロングライド向けな安定感を感じやすい。そういう範疇の差に感じられる。自分はXSサイズのほうが登りで好ましいと感じた。ただ、下りの場合はSのほうが好ましく感じられる可能性がある(今回はSで長い下りを試していない)。
※ジオメトリにフロントセンターの記述がないが、表から計算すると(間違ってたらゴメン(^^;)XSは570mm、Sは580mm、Mサイズは578mmとなる→XSよりSのほうが下りで安定感があるでしょう。

結論:WINSPACE M6の高性能はフレームだけでなく、コンポやUNAASホイールとのマッチングの成果、買うなら完成車がおススメ
いろいろ試して思うのは、M6の好印象を構成しているのは決してフレーム単体ではなく、各パーツまで厳選したトータルバランスで間違いなさそう。結論として、買うなら105di2仕様でホイールはUNAAS PRO SE に交換しよう。そう思っていたら輪郭の安井さんもその仕様で購入していた。約50万で買えるバイクとしてはこれ以上のものがないだろう。(GIANT の TCR Advanced 0 55万円に対抗した価格付けのように思える)

仮にもし他にコスパが良いと言われるバイク、例えばARTMA(アルテマ)を購入したとする。そこからパーツを付け替えてアップグレードして50万使ったところでM6の性能が出るかというと、絶対に出せないだろう。

また、自分自身のCHAPTER2TOAにこの軽快感をプラスしたいと思って、ホイールを買い替えるとする。その候補として今回のウナスプロSEではM6と同等にはならない。LUNなら30万の HYPER light ホイールが欲しい。

そうして考えていると、結局この性能を手に入れるにはM6完成車を買うのが一番間違いないし、コスパも良い。

軽量なディスクローターとしてはガルファーなど
KCNCも非常に軽量。但し、効き方は105のローターよりかなりマイルド
M6開発のストーリーについて

今回のM6とLEGiTの違いもそうだけど、フロントの重量が軽量化(約500g)したことで、明らかにハンドリング含めて乗り味が軽快になったフラットバーロード化について

KCNCのインプレ

タイヤが太くなりつつある現代のバイクのトレールについて















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