FELT(フェルト) FR1 フレームセット インプレッション 

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フェルトFR1を購入して1年以上乗ったのでインプレします。

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FELT(フェルト)FR1のインプレ

さて、過去に乗っていたのはBIANCHIのSEMPREというモデル。105組で23万のフルカーボンのロードバイクでした。

このバイクに20000キロくらい乗って、ちょっと飽きてきました。

不満のポイントとしては、なんとなく力が吸われる感じがありダンシングしにくい、35キロ以上の巡行で踏み込むとしなる感じがある。ということで買い換えの目的としては、7%以上の坂道でもっと登りやすいバイク、そして反応の良いバイクが欲しい。

とにかく自分としては、平坦はチームのみんなについていけるようになりましたが、坂で置いて行かれるのが嫌で。。。なんとか付いていけるようになりたいので、ヒルクライム性能を高めるバイクが欲しかったわけです。

FR1の前に乗っていたBIANCHIのSEMPRE

フェルトFR1はダンシングがやりやすい!シャキシャキ感がある!

フェルトFR1の感想(レビュー)は

  • 200W以上で漕いでもしなるというよりスッと進む
  • 明らかにダンシングがやりやすくなった。ちょっとした坂道でも、長めのヒルクライムでも自然とダンシングを多用するようになりました。

なんといいますか振りが軽い!これが横剛性の高さってやつなのかも。ビアンキであった激坂でもっさりする感じがなくなりました。

  • 乗り心地が良くなった。(リアが衝撃を吸収する感じがある。)
  • フロントフォークがしっかりしている。下りでもしなったりしない。
FELT FR1 にシャマルを履かせているところ

とはいえガチガチではなく、足が削られづらい

という感じ。全体的には固いのですが、ペダリングで硬いという感じでもなく、足に来ないように調整されているというか。

例えば、コルナゴのAr-1やピナレロのGANSは踏むとbb周辺が固く足が負けるような感じがあり、自分はダメだったのですが、ピナレロのDOGMA F10はそうではなく微妙に逃がしがあって足に来ないというか。フェルトFR1もそういう感じ。

表現が難しいですね。

剛性のコントロール

FR1はフレームサイズごとに剛性バランスが調整されています。一般的には小さいサイズだと固くなるといわれていますが、私が乗っている小さい47サイズで固すぎないのは、ちゃんと剛性が調整されているからかもしれません。 このあたりはスペシャライズドやTIMEなどが行っていることと同じです。実はFELTもちゃんとやっています(笑)

ちなみにBIANCHIのSEMPREはしなって奥で止まる、ちょっと力が吸われている感じがします。後から加速するようなウィップ感があるのとも違い、リニアに加速する感じ。これはこれで、35キロぐらいまでの速度でロングライドに行くには足に来ないからいいと思うのですが、それ以上のスピードを出したり、ヒルクライムをしたりするにはちょっと物足りなくなった。

FELT FR3やFR5と比べるとどうか??

試乗会で乗っただけの比較ですが、やはりシャキシャキ感、軽快感はFR1のほうが上です。FR5も決して悪いフレームではなく、十分に軽快。また、FR1とFR3の間に位置する「FR3」はフレーム素材がFR1と一緒。フォークの素材は異なり FR1が UHC Ultimate + TeXtreme® Carbon Fork 、FR3が UHC Advanced + TeXtreme® Carbon Frame とグレードが異なります。 フロントフォークの違いは同時に乗り比べたわけではないので何とも言えないのですが、 振りのシャキシャキ感も十分にあったので、 FR3はアルテグラ組で 33.8万ととてもお買い得に思います。フェルト特有のテキストリームカーボンも使われていますしね。

ヒルクライム性能でFR1より優れていると感じたフレームは・・・

それから多くのバイクを試乗しました。サイクルモードやプレミアムバイクインプレッション、ショップの試乗会など。。。

試乗しているときにFELT FR1より良いと思ったのは、リドレーのヘリウムSL(40万 但し、試乗車についていたカーボンホイールのせいかも。リドレーって独特の振動吸収感があるのも良いです。パヴェの国の自転車だからですかね??)とか、PINARELLO DOGMAのF10(68万 ホイールはレーゼロでしたが抜群に良かった。上り坂で追い風なのか?と感じた。後ろから押されるようだった。)は明確に良いと思ったのですが、他はそうでもなかった。それで行くとこのFR1がフレームで28万というのは非常にコストパフォーマンスがいいな、と思います。(試乗会に行くと10%off券をもらえたので更にお得に)

他に乗ったバイクといえばTREKのDOMANE(僕はロードはシャキシャキ&ヒラヒラしたいので、ドマーネのどっしり感が好みに合いませんでした)やEMONDA(悪くないです) FOCUSのIZARCO MAX(重心がフェルトより低い、そして走らせるのにパワーがもう少し要ると感じた) キャニオンのエアロード(評判良いけどなんか普通)、YONEXのカーボネックス(全然ピンと来なかった) JAMISのアルミロード(ちゃんと進むし良いよ。ICONってモデル) ピナレロのPRINCE(フォークがグネグネ曲がっているときの。ちょっと走らせるのシンドイ)、コルナゴのCONCEPT(V1Rと違ってBBが固くないので走りやすくて良い!ダンシングも悪くない) ビアンキ オルトレXR4 スペシャリッシマ(元々ビアンキ派だったので期待値が高すぎた。) 、インフィニートCV(振動吸収性にびっくり!これは好き)フェルトのAR1(ARはかなり良いです)、アンカーのRS9、RL9(RL9のほうがRS9よりシャキッとしてると感じた(謎))、リドレーhelium x、noah sl(ノアは綺麗に回すとすごく走る感じだったので速いフレームと思う)、チッポリーニ(超特殊なフレームで踏むポイントが制限される。ちゃんと踏むとめちゃくちゃ走る。好きだけど、疲れたときにちゃんと踏める自信がなかった)など、本当にいろいろ。

こう思い出してみると、グエルチョッティのエクリプスはよかったですね。足に来なくて加速もよくて安定感もあって。ちょっと優しい感じがドグマf8より好きかも。でも高いからなぁー。あとサーベロのS3。ゴンゴン進む感じがあるけどペダリングが重くない。それぞれヒルクライムというよりはオールラウンダーで今欲しい方向性ではなかったのですけどね。

結局、フェルトのFR1は、価格やテキストリームカーボンの見た目(超かっこいい!これ大事!)も含めて、気に入りました。

最後まで気になっていたのはチェーンステー下のダイレクトブレーキ

これは実際に使ってみると悪くないです。自分で組んだので、組む時にはワイヤの取り付けで苦労しましたけど。(ホイールリリース用にアジャスタ挟んだり、ワイヤの取り付けがそもそもやりにくかったり)

ただ、その後は特に問題ありませんね。引きが重くなるというインプレもありますが、私が組んだ限りそんなことはありませんでした。

制動性に関しても良いですし、汚れも大してつかない。雨の日に走らない限り、BB裏って実はそんなに汚れないですよね。

フレームのロゴの色を「白」にカスタマイズを実行!

それからFELTのロゴ。これがグレーなのがちょっとイヤ、というかかなりイヤだったので、

カッティングシートで白いロゴを作って貼りました。

こんな感じ。これで見た目も納得したので、不満ないですね。

正直な気持ちとしてフェルトはフレームはいいのに、カラーリングがイマイチなことが多いように感じています。それで購入しないのも勿体ないので、みなさんカッティングシートを是非活用してください(笑)

200キロのロングライドも全く問題なし

200キロのロングライドにも出掛けましたが全く問題なし。fr1は固めのフレームと思いますが、足アタリがガチガチこないように調整されているので、ロングライドで足が残る残らないは、クランクの固さの影響の方が自分には大きいと感じます(170mmのfcr9100だと固い感じで、167.5mmのsugino ox901dなら足が残りやすい感じがします。ポジションを出して乗り込まないと判定が微妙なんですけどね)。fr1は少ない力でもスッと進んでくれる感じがするのでいいですよ。衝撃吸収性だけならもっと優れているフレームはもちろんあります(例えばアンカーのRL9の方が良いと感じます)が、それよりも坂でもスッと進む方が楽に感じて気持ちが良いのでこちらが性に合います。

結局ヒルクライムでチームのみんなについていけるようになったのか?

私のフレーム買い替えの課題であったこの部分ですが、なんと!!

本当についていけるようになりました!!!

それもさっき書いた200キロロングライド途中の筑波山の登りでです。

不動峠で置いて行かれましたが最下位は免れました。

そこからつつじヶ丘まではこれまでで最速で走れました。そして、なぜか2位でした。

原因としては、ヒルクライムでは坂の緩急で速度を落とさないために一瞬踏んで登りきるとか、そういう緩急をうまくいなすテクニックが必要ですが、それがうまくできました。そういう時はダンシングでいなすわけですが、フェルトの特性であるダンシングに切り替えやすいということが功を奏したわけです。そしてBB剛性の設計のおかげなのか、跳び箱の踏切板のようにリズミカルにダンシングを維持しやすく疲れづらい

いやーめっちゃ嬉しかったですね^^

実験では速いエアロロードより、実際はノーマルバイクのほうが坂が速いというのは、この辺りの事情(ダンシングのしやすさ、坂の緩急のいなしやすさ)が原因の一つにあるんだと思います。

結論:FR1はヒルクライム(ダンシング性能)にコスパに優れた良いロードバイク

発進(ペダリング)が軽く、ヒルクライム性能に優れています。コスパもいいしリア振動吸収性もOK。ノーマルのロードバイクとしてはこれ以上のものが必要と思わないので、次買うとしたら、エアロロードかなぁと思います。

FR1は弱虫ペダルサイクリングチームも使っていますね

↑カッティングシートはこういうものをカッターで切って貼り付けています。張り付ける前にフレームを中性洗剤で洗いましょう。

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