機械式ディスクブレーキのパッドのクリアランス調整頻度や方法について(TRP SPYRE、グロータック EQUAL)

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機械式ディスクブレーキの調整頻度や方法などについてです。機械式ディスクブレーキのデメリットとして語られるポイントは、導入するときに気になると思うので書いてみます。

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機械式ディスクブレーキに必要なパッドのクリアランス調整の仕方

機械式ディスクブレーキの弱点として、油圧ではパッドが適正な位置にキープされるが、機械式は頻繁な調整が必要という点があります。

ところで、この油圧ディスクのパッド位置が自動で調整される仕組みについてはこのサイトがとても参考になりました。

機械式ディスクブレーキの調整頻度は、気になる方なら数百キロ毎に1回

さて、機械式ディスクブレーキの場合、パッドが擦り減ると明らかにブレーキの引き代が大きくなるので、その分パッド位置を手動で調整する必要があります。で、リムブレーキと同じだから大丈夫だろうと思っていると、ディスクブレーキの方が圧倒的にこまめな調整が必要です。

意外に調整頻度の高い機械式ディスクブレーキ、雨の日にダウンヒルなんかするとパッドの減りが速そうです

雰囲気的には数百km毎に調整したくなる(感じ方は人によると思いますが私は300kmくらいかな、確実に1000km以内に調整したくなるでしょう)。初めてディスクブレーキを使う私としては「え?もう?!」って感じでした。つまり、機械式ディスクを使うなら自分でパッド位置を調整するのは必須になります。

※この調整頻度は、TRPのSPYRE付属パッド、及びグロータックのイコールブレーキ付属パッドでの印象です。他のパッド(メタルやスイスストップのエンデュランスモデルなど)なら擦り減りにくいものなどがあるのかもしれません。

SWISSSTOPのブレーキパッド Eタイプ(エンデュランスモデル)は他のスイスストップのパッド(RSやC)より耐久性に優れた設計になっています

機械式ディスクブレーキ調整の仕方、六角レンチで擦り減ったパッド位置を寄せるだけでOK

とはいえ作業自体は非常にカンタン

TRPのSPYREでも、グロータックのEQUALでもやることは同じ。ブレーキキャリパーのサイドにある穴に、六角レンチを突っ込んで少し回すだけ。

グロータックの場合

これでクリアランスの調整が出来ます。

TRP SPYRE も3mmという六角レンチの指定とパッドを押し込む回転方向が記されています

慣れてくれば雑に突っ込んで軽く回すだけで調整が完了します。

機械式ディスクブレーキなら、ブレーキレバーの引き代もお好み次第

機械式ディスクブレーキは、リムブレーキと同じように、ブレーキレバーの引き代を好みに調整出来ます。ローターとパッドのクリアランスを狭くとればすぐに利きますし、広めにすれば引き代が大きくなります。

TRPのSPYREは、内側も外側と全く同じ構造です

但し、グロータックのEQUALは片押しなので、動かない内側のパッドはローターと干渉しないギリギリにセットし、動く方のパッド(外側のパッド)で引き代を調整することになります。

引き代が短い方が良い人や、効きが強いのが良い人の具体的な調整の仕方

引きが短い人が良い人は、まずパッドをローターに当たるまで繰り出して、それから戻していく方法がおススメ。くっ付いているところから少し戻してパッドとローターの間にスキマが見えるようにします。

こんな感じで覗き込んでスキマが開いていればOK

そこでホイールを回して滑らかに回転すればOK。ダメならもう少しクリアランスをとりましょう(※もしくはローターが曲がっている可能性もあります)。ここは結構微妙な調整が必要で、私の場合、締め込んでから六角レンチを戻すのが90度では足りず、180度では多すぎる感じ。その間が丁度よいです。

外側のゴムを外して3mmのレンチで回します。ちょっと穴が深いので、付け替え用のビットでは回せないかもしれません

外側のパッドも同様の手順で調整します。グロータックの場合はこちら側のクリアランスが引き代の調整になるので幅を広くとれば引き代が大きくなります。

ローターが曲がっていた場合はこちら↓

TRP SPYREのパッド位置調整の注意点

TRP SPYREは戻りバネが非常に強く、下の写真のようにアームを引っ張っている状態になると引きが重くなるので注意。パッドが擦り減った時にワイヤーの長さを調整するネジで調整するとこの状態になりがち。ですので六角レンチを使ってパッド位置を調整した方が良いでしょう。

手で押してもかなり強いバネの反発力を感じます

まとめ:機械式ディスクブレーキの調整頻度は数百キロごと。でも超簡単。

ブレーキの引き代が気になる人は数百キロごとの調整が必要でしょう。しかし、調整は超簡単。油圧ブレーキに対するデメリットと捉えられることが多いポイントですが、私は大きなデメリットとは感じていません。但し、雨の日に長いレースをする人にとっては、調整の時間が惜しく、油圧ディスクを選択する理由になるでしょう。

ところで、携帯工具のサーディンだと、工具が短いためEQUALブレーキの調整が出来ません。ということで3mmが長めの携帯工具を持つことをおススメします。

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リアのローターサイズについて

各種機械式ディスクブレーキのまとめ

コメント

  1. Trinx-Totem野郎 より:

    機械式(BR-RS305)からULTEGRA油圧にしたのですがクリアランス調整のわずらわしさに
    萎えて機械式のコンポに戻そうと考えております(笑 
    油圧は直ぐ擦りそのたびにピストンの押し戻し調整・・

    • sciff より:

      意外に油圧も頻繁な調整が必要なんですね!?
      確かに擦って音が鳴ると調整したくなりそうです。
      新しいr8100やr9200のブレーキキャリパーなら、クリアランスが広くなっているのでそちらへの交換もありかも。

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