Panaracer(パナレーサー)GravelKing(グラベルキング) X1 R 45c の インプレ2

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取り付けたグラベルキングX1Rで180km×2500mUPほど走りました。もちろんチューブレスでの運用です。

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Panaracer(パナレーサー)GravelKing(グラベルキング) X1 R 45c の インプレ2

グラベルキングX1R、購入の経緯

これまでグラベルロードには、舗装路での軽さを優先して、スリックのグラベルキング、またはコンチネンタルGP5000STRを使用していました。今回、X1R 45c の購入動機は、厳し目のグラベルを走ったときに太いタイヤを試してみたくなったから。45cはこれまで履いてみたタイヤの中で最大の太さです。

フロントだけ X1R 45c、リアにはグラベルキングスリック40cを履いています。なお、変更前はフロントにグラベルキングスリック40c、リア GP5000sTR 32c です。

グラベルキングX1Rへタイヤを交換することでのメリットとデメリットの見込み

以前調べたこちらを参考に、デメリットとメリットについて考えてみます。

舗装路での転がりは(データ上は)約5wほど悪化(18.5W 2.2barr→23.8w 1.7bar)。タイヤが重くなるデメリットをどれくらい見込むかですが、グラベルキングX1R45c は旧グラベルキング38cよりも178g重い(323g→501g)。

以前調べた内容によると、タイヤが60g違うと、0kmから30kmに達するまでの加速で必要なパワーが1w異なります。※詳しくはココ↓

Great wheel test 2008 - Part 2 - Inertia - Roues Artisanales - Bike tech magasine - handbuilt wheels boutique
Inertia tests Photo credit : www.photos-dauphine.com Our second installment focuses on inertia - ano...

ということは、タイヤで約180g異なるので、これは3wの違い。

ですので今回のタイヤ交換のメリット・デメリットをまとめると、

  • 加速が3w遅くなる
  • 平坦の巡航は5w悪化
  • エアボリュームが増える
  • ノブによるサイドグリップの上昇

っていう違いが見込まれます。平坦では5wの差ですが、登りで加速する時なんかの8w は少しだるい感じがしそうですね。一方でエアボリュームが増すことで路面の荒れによるパワーロスを 5w以上を吸収出来れば、より楽になったと体感するでしょう。

グラベルやトレイルでは、太いタイヤはやっぱりいいぞ!

じゃあ太いタイヤって、どれくらいの道から効果あるの??と、試しに走りに行ったフラット気味のダートでもめちゃくちゃ走りやすい!

大多喜の快適なピストンダート

ここはオールロードでも問題ないくらいの砂利道。この道で45cなんて過剰なスペックかと思っていたけど、明らかに太いタイヤの方が優れている。低い空気圧でタイヤのクッション性を感じながら超楽しく走れる。凸凹によるパワーロスを太いタイヤが吸収してしまっているのでしょう。デメリットは全く感じられません。

※この凸凹によるパワーロスについて考察してみた↓

より感動したのは下の写真のトレイルのような道。

空気圧を下げれば、とても楽しめるようになったトレイル

こういうところ、40mm相当のスリックタイヤとはやっぱり全然異なる。「気をつけて恐る恐る走ってなんとかクリア!」→「楽しんで走れる」に変わりました。もちろん空気圧は木の根っこでガンガン弾かれない程度に下げてる(余裕で2気圧以下)。いやー、太くてブロックのあるタイヤって楽しいもんですね。(グラベルバイク購入してから3年目の今更感ありますけど)

でも、落ち葉が多くて落ちてる枝が見えないところはやっぱり怖い、木の根っこ対策に50c入れてもいいんじゃないかと思う

低圧にしたことでの振動吸収性と、サイドグリップが確かに大きな仕事をしています。

グラベルキング X1 R 45c 舗装路での印象

で、房総で自走でグラベルやトレイルを目指すと、やはりそこそこの距離の舗装路を走ることになる。そんなわけで舗装路で快適かどうかも大切。

X1Rでも時速30kmくらいまではそこまでのネガを感じない。

大多喜町 夷隅神社の朝市

GP5000sTRなんか履いているときは、どんどんスピードを出してやろうという気分になるけど、このグラベルキングX1Rだと、そこそこのスピードで楽しく行こう、という気持ちになる。それは、タイヤの抵抗感というのもあるけど、視覚的にも太いタイヤでの気分の変化というのも大きいと思う。

いずれにせよ、一生懸命に速く走りたい!というときに、もう一つ伸びが悪いとなんというかもどかしい感じが残って印象が悪くなる。しかし、そもそもスリックのグラベルキング40cと比較してどうか?という観点で走ってるからか、そういう印象はなかった。それを前提に言えば、平坦の舗装路では十分な走行性能がある。

舗装路の下りでも不安はないし、スピードを求める走りをするのでなければ、イヤになるようなことはなかった。私としては走っててベタッとした感じがすると、重くてイヤだなぁと感じやすいんだけど、このX1Rはどうもセンター付近のブロックのパターンが密に詰まっているのが、硬く感じてフィーリング的に良いみたい。

麻綿原-小湊-いすみ市までずっと舗装路を走ったけど、全く苦には感じませんでした

どういうノブが速いのか詳しくはこちら

Gravel Myths (2): Smaller Knobs Roll Faster?
In part 1 of our series of 'Gravel Myths,' we looked at the idea that you don't want to run 'too muc...

※一応補足として、ロードのフロントにコルサプロコントロールを履かせているのですが、タイヤの転がり抵抗を比べると、21.8w→23.8wと2w程度しか違わない。

グラベルキング X1 R 45c ヒルクライムでの印象

舗装路のヒルクライムは流石に重さを感じる。坂での(計算上だけど)8wって結構大きいかも。

快晴の麻綿原へ登ってきました

そもそもフロントタイヤを太くして空気圧を下げると、登りでのバイクの振りのシャキシャキ感って、めっちゃ減るから、それも理由の一つと感じる。当たり前だけど、速くヒルクライムを登りたいというには全く向かない。

ということで、舗装路ではそこまで気にならなかったけど、ヒルクライムだとちょっとイヤだなぁというくらいには違いがある。いずれにせよ、ロードみたいにサクサク行こうと思わない方が良い。若干ペースを落としつつマイペースで登ろう、という感じ。

パワーメーター持ってないので定量的な比較ではありませんが、グラベルの登りはむしろ有利

ただし、舗装路の上りは辛く感じるけど、グラベルの登りではタイヤが太いほうが楽。路面の凸凹でフロントタイヤが弾かれないのって、相当な効果があります。

グラベルキング X1R 45c のインプレまとめ

まとめとしては、

  • 平坦は十分に快適、嫌になるような重さは感じない
  • ヒルクライムは舗装路はツラくなるが、グラベルだとむしろ楽
  • トレイルやグラベルでの45cは、40cと比べても段違いで楽しくなるし、楽で速い

他のブロックタイヤの経験がないので比較できませんが、X1R は少なくとも旧グラベルキングSS 32c や旧スリック40c よりも圧倒的にグラベルで快適、舗装路も大きく劣る感じはしない。そして、空気圧を下げるのが楽しくなるタイヤ。だから私のように初めて太いブロックタイヤを買ってみようなんて人にもいいんじゃないかと思う。そんなに高いわけでもないし、とても良いタイヤだと思います。

旧グラベルキングより確かに進化しているように感じます

悩ましい太さですが、入るならサスペンション効果を体感するために45cもいいと思います。ライトなグラベルでも 40c→45c では大違い。相当に効果があります

実測重量や、取り付けなどのインプレはこちら

今回の結果の考察

X1Rで走りたいグラベル

小田原のサイクリングジプシーカフェ(CHAPTER2の試乗が可能)でのグラベルライドイベントも40c以上の太いタイヤで参加したいですね

Cycling Gypsy Caféで、いつどんなイベントをやっているかはこちらを参照

https://www.facebook.com/CyclingGypsyCafe/events

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