路面の悪い場所を走るロード用に、ZIPP303sを購入しました。
ZIPP303S のインプレ、購入したので実測重量とタイヤ取付け編
ディスクのホイールとしてはグラベル用のTOKENのPRIME CARBON と、ロード用にBORA ONE 35DB を使用しています。ところが、私の場合「今日はロード!」思って走っても、結局路面の悪い道に突っ込んでいることが多いのでBORAをまた割らないかヒヤヒヤすることがあります。
面白そうな道に突入すると路面が悪くなるのが房総の常。BORAを履いて行動が制限されるよりも、もっと気楽なホイールで走ったほうが気分が良いでしょう。ということでキシリウムSL、アルテグラ WH R8100 C36と迷ってZIPP303sを選択しました。本当はキシリウムSLを買おうと思っていた(キシエリでグラベル走る感じが、リムが柔らかいせいなのか、とてもいいから)のですが、丁度ワイズロードのセールでZIPPが安かったので・・・(夜に決算ナイトセールで12万円と安くなっていました ※要ログイン)
前後セットは売り切れだったのでZIPP303sのフロントとリアを別々にワイズロードオンラインで注文。即日発送ではなく、一週間弱くらいで届きました。
ZIPP303sの付属品と実測重量
ZIPP303sの実測重量は合計で1541g(リムテープ込)。カタログ重量1540gなので優秀です。
フロントは715g。
リアは826gでした。
チューブレスバルブは5g。軽量なIRCのチューブレスバルブと同じです。(形状も超似てます)
付属するロックリングは7.5g。え?これはめちゃくちゃ軽いですね!MT-RT800付属の軽いロックリングでも9gなので。
ローターに付属するロックリングの重量はこちらにまとめています。※意外に重さに差があるのでびっくりします。
他にはバルブコア廻しとスプロケット用のスペーサーが付属しました。
ZIPP303s、フックレスリムへ適合するタイヤを選択
さて、ZIPP303sはフックレスリムなので、適合するタイヤを選択する必要があります。
25c対応とされるZIPP303sですが、タイヤによって28c以上でないと推奨されないケースがあります。例えばGP5000sTR。以下の表のように25cは使用不可なので28c以上を選ぶ必要があります。
ZIPPによる適応表はこちら↓
第一候補はGP5000sTRの28cが良かった(今使っている32cがメチャクチャ良いので)のですが、売切れで手に入らないので、パナレーサーのアジリスト、VELOFLEXの CORSA EVO 、ミシュラン、ピレリと迷いましたが結局グラベルホイールとの差別化を図るために軽量性を優先してIRCのS-LIGHTに。※適合表にはないですけど
これでIRCのS-LIGHTは3セット目です。余談ですが、こんなに同じタイヤをリピートするのは初代のシュワルベプロワンTLE以来。S-lightはパンクしやすいという評価も良く聞くタイヤですが、自分の場合は少々のグラベルを走ってもパンクしていないので気に入って使っています。
ところで今回注文した IRC S-LIGHT 。28cで250gを期待していたら実測重量は262gと264gでした(^^;
ZIPP303s フックレスリム・ホイールへ IRC s-light 28c チューブレスレディタイヤを取り付け
ということでホイールにタイヤを取り付けます。タイヤをリムに入れるのは手で出来るくらいの容易さ。問題はビード上げ。
この組み合わせ、過去にやったフックレスリム×グラベルキングやGP5000sTRよりビード上げが難しい組みあわせでした。※ビードがリムの中で広がらず、リムの内側に入っていこうとするタイヤは隙間が大きくなるので難しいです。
フロアポンプで空気を入れようとしますがやはり全く歯が立ちません。ということで恒例のCO2ボンベ投入!しかしエア漏れが酷くこちらも歯が立ちません。ということで失敗しないように最大限の努力をしてみます。改めてタイヤを外し、ビードとリムの両方にビードワックスを塗り、リムとタイヤの間をビニールテープで1/2周くらい目留めします。
そして再度のCO2ボンベ投入!
コレでパンパン!と良い音がしてビードが上がりました。バルブコアを外してシーラントを投入して再度空気入れです。
タイヤ幅は29mmと29.5mmのあいだ位になりました。
30c対応のCHAPTER2のTOAに履かせるつもりなので丁度良いくらいかな。
ところで、この目留めについてはBORAONEのチューブレス化でも実行しています↓
※ZIPP303sにS-lightの組み合わせ、タイヤを外すのは非常に簡単でした。
ZIPP303sのリム断面とハブについて
ところでZIPP303sのリム断面をサイクルモードで見ることが出来ました。
確かコレ、zipp303s のカットモデル
— sciff (@sciff2) March 8, 2022
リムにフックがないのが良く分かる!
スポーク留める方はかなり厚くて頑丈になってるんだね〜 pic.twitter.com/HrQXzY3kXr
スポーク側が分厚く重量が内側によるのは慣性モーメント的に有利。またZIPP303FCとの違いの一つのハブですが、まぁ構造はシンプル。ラチェットのバネは三枚独立してるので一気にダメになることがないのは良い点ですね。
もしZIPP303fcのラチェットのかかりが多すぎて気になる人は、この爪を3枚減らせばよいとブースの人に教えてもらいました。そんな手があったか!
あと目についたのは水抜きの穴の成形。私は気にしませんけど気になる人もいるかも。
まとめ:ZIPP303sは構造がシンプルなホイール。フックレスリムはビード上げに注意!
全体的に観察していてシンプルな構造を採用し、細かい仕上げのチェックを緩めにして、価格を抑えたホイールに見えました。なんとなくですがコストの多くをリムのカーボン素材(重量的にT800カーボン?)に振ってるんじゃないかなと思います。
少し乗った印象は全方位に「ハイレベルな普通(エアロ効果と踏んだときの硬さがともに、ボーラWTOとコスミックカーボンのノンSLの間な感じ)」で弱点が無いホイールです。カリカリのレーシングホイールと違って、乗り味に神経質なところもありません(フロントがbora のようにつっぱらないのがヨイ)。
ワイズロード・オンラインのZIPP303sの価格をチェック(ナイトセールで安くなることがあります)
その後の走行インプレ
バネ感の楽しい bora one 35 db
試乗してzipp303fcより軽やかに感じたASTUTOのホイール
実はZIPP303sより軽いTOKENのグラベルホイール
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